市場ニュース

戻る
 

【市況】株価指数先物【昼のコメント】2万3000円を再び捉えてくると、レンジ上限意識へ


 日経225先物は11時30分時点、前日比70円高の2万2970円(+0.30%)前後で推移している。寄り付きは2万2940円とシカゴ先物清算値(2万2890円)を上回って始まった。現物の寄り付き直後には2万2850円と下げに転じる場面がみられ、しばらくは2万2850円~2万2950円辺りでのもみ合いが続いたが、前場半ば辺りから強含む展開となり2万3000円を回復している。

 朝方は先週末の米国市場の上昇の流れを受けて買い先行で始まった。現物の寄り付き直後には弱含む場面もあったが、オプション権利行使価格の2万3000円を中心とした上下の権利行使価格である2万3125円~2万2875円といったレンジ下限レベルでの底堅さが意識された形である。ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を27日に控えており、積極的な売りは仕掛けづらい。一方で、ファーウェイがサプライヤーに部品供給の一時停止を要請との報道が市場関係者に伝わっており、ハイテク株への重荷となっているとの見方がされている。

 なお、前引けのTOPIXは0.22%の上昇となり、後場は日銀のETF買い入れはない。需給面での下支え要因は期待できないが、グローベックスのNYダウ先物は90ドル高程度で推移しており、週明けの米国市場への期待感から底堅さが意識されやすい。ハイテク株が軟調に推移するなか2万3000円処では強弱感が対立しやすいが、2万3000円を再び捉えてくるようだと、レンジ上限である2万3125円を意識したトレンドに向かいやすいだろう。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均