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【市況】株価指数先物【昼のコメント】2万3000円を中心としたレンジ推移が継続


 日経225先物は11時30分時点、前日比70円高の2万2950円(+0.30%)前後で推移している。寄り付きは2万3010円とシカゴ先物清算値(2万2970円)を上回って始まり、現物の寄り付き直後には2万3130円まで上げ幅を広げている。しかし、前場半ば辺りから急速に軟化し、2万3000円をあっさり下回ると一時2万2910円まで失速している。

 朝方はナスダック上昇のほか、グローベックスのNYダウ先物が上げ幅を広げていたことが寄り付き後の強い動きにつながった。グローベックスでのNYダウ先物の上昇については、米ファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンが10月申請に向けて順調に進んでいるとの報道を受けたものとみられる。ただし、その後はNYダウが上げ幅を縮めていることもあり、日経225先物は朝方にロングについた参加者のクローズに押された形だろう。

 また、ここ数日は前場半ばから大きく振らされることが目立っており、後場はこう着感が強まっている。本日についても週末要因もあって改めて仕掛けてくる流れも期待しづらいため、再度レンジ上限を試す展開は厳しいとみられる。オプション権利行使価格の2万3000円を中心とした上下の権利行使価格である2万3125円~2万2875円でのレンジ推移は継続としておきたい。

 なお、前引けのTOPIXは0.32%の上昇となり、後場は日銀のETF買い入れはない。需給面での下支え要因も期待できないことから、狭いレンジ内でのこう着が続きそうだ。また、NT倍率は先物中心限月で14.30と、ここ数日は横ばいで推移している。グロース・バリューのトレンドも見極めづらいため、短期的な値幅取り狙いにとどまりそうだ。

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