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【市況】株価指数先物【昼のコメント】ランチタイムでの戻り鈍く、日銀のETF買い入れが入らない可能性


 日経225先物は11時30分時点、前日比240円高の2万2890円(-1.03%)前後で推移している。寄り付きは2万3010円とシカゴ先物清算値(2万3115円)を下回って始まり、現物の寄り付き直後には2万3070円まで下げ幅を縮め2万3000円での底堅さが意識されていたが、前場半ば辺りから急速に下げ幅を拡大させている。

 グローベックスのNYダウ先物は170ドル安、ナスダック100先物は0.60%程度下落して推移しており、短期筋の売り仕掛けのキッカケとなったようだ。また、ソフトバンクグループ <9984> 、東京エレクトロン <8035> 、ファーストリテイリング <9983> 、TDK <6762> が弱く、日経平均株価の重荷となっていることもショート筋にとっては売り安心感につながっているようである。

 日経225先物はランチタイムで2万2830円まで下げてきている。これによりオプション権利行使価格の2万2875円まで下げたことで、いったんは下げ止まりが意識されやすく、この水準での底堅さを見極めたいところだろう。また、日経平均は8月半ばの上昇場面でチャート上に空けていたマドを埋めてきており、テクニカル面でも調整一巡が意識されよう。

なお、前引けのTOPIXは0.50%の下落だった。ただし、厳密には0.499%の下落であるため、後場は日銀のETF買い入れが入らない可能性がある。ランチタイムの日経225先物の弱い値動きをみてもETF買いが入らないことを想定しているとみられる。また、NT倍率は先物中心限月で14.27まで低下してきており、直近安値を意識したNTショートに変わる。直近のNT上昇場面においてNTロングに向かっていたクローズの動きも意識されやすい。

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