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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、商い低調も内需株買われ切り返す (8月19日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22997.93
高値  23149.85(12:37)
安値  22953.60(09:02)
大引け 23110.61(前日比 +59.53 、 +0.26% )

売買高  9億1533万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6966億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反発、商い低調も朝安後切り返す
 2.米国市場のS&P500指数が半年ぶり最高値で追い風に
 3.FOMC議事要旨内容を見極めたいとの思惑で上値も重い
 4.円高進行で内需株優位の地合い、不動産が値上がりトップ
 5.売買代金は1兆7000億円割れで今週は閑散商状が続く

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比66ドル安と続落した。米追加経済対策協議の進展遅れが警戒され、銀行やエネルギー関連株が売られた。

 東京市場では、朝方は日経平均株価が軟調だったものの下値は固く、売買代金は低調ながらもその後は戻りに転じ、プラス圏に浮上した。

 19日の東京市場は、商いのなかも日経平均は下値抵抗力を発揮した。朝方は、外国為替市場でドル安・円高が進んでいることを嫌気する場面もあったが、前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が連日最高値となったほか、S&P500指数も2月下旬以来約半年ぶりに最高値を更新したことなどを背景に、徐々にリスク選好の流れとなった。米国では経済対策で与野党の協議に進展がみられないことや、日本時間20日未明に開示されるFOMC議事要旨を見極めたいとの思惑も加わり、積極的に上値を買い進む展開とはならず、結局小幅の上昇にとどまった。業種別では内需株が買われ、値上がり率トップは不動産だった。東証1部の売買代金は1兆7000億円にとどかず、今週に入ってから3日連続で2兆円台を下回っている。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなし上値を指向。任天堂<7974>も商いを集め高い。NEC<6701>、富士通<6702>が上昇、ブイキューブ<3681>も物色人気となった。JR東日本<9020>、リクルートホールディングス<6098>なども買い優勢となった。テモナ<3985>、ボルテージ<3639>、アイモバイル<6535>などが値を飛ばしたほか、ユーグレナ<2931>、ジェイリース<7187>なども大きく水準を切り上げた。
 半面、ソニー<6758>が軟調だったほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連が売りに押された。ダイキン工業<6367>、日本電産<6594>なども値を下げた。CKD<6407>が下値模索の展開。オイシックス・ラ・大地<3182>が利食われたほか、ファイバーゲート<9450>も大幅反落となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、NTTデータ <9613> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約67円。うち44円はSBG1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、アドテスト <6857> 、東エレク <8035> 、ソニー <6758> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約46円。

 東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)その他金融業、(3)空運業、(4)ゴム製品、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)精密機器、(3)電気機器、(4)機械、(5)金属製品。

■個別材料株

△高田工 <1966> [東証2]
 超音波カッティング装置の最新機種を開発。
△アルバイトT <2341> [JQ]
 スキマバイトアプリのタイミーと業務提携。
△クシム <2345> [東証2]
 CAICAテクノロジーズの「Gu-Gu」との連携で検討開始。
△コア <2359>
 みちびきCLAS対応小型GNSS受信機の販売を開始。
△パレモ・HD <2778> [東証2]
 ToSTNeT-3で15万株を上限とする自社株を取得。
△あいHD <3076>
 21年6月期は増収増益を見込む。
△アクロディア <3823> [東証2]
 PCR検査サービスの提供を開始。
△パイプドHD <3919>
 社会情報学会に「学会向けオンライン投票システム」を提供。
△松屋R&D <7317> [東証M]
 飛沫防護セット(ガウンタイプ)を完売。
△粧美堂 <7819>
 化粧品・医薬部外品の受託製造を行うビューティードアHDを子会社化へ。

▼東エレク <8035> 、アドテスト <6857>
 アプライドマテリアルズなど米半導体株安が波及。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ソフトブレン <4779> 、(2)テモナ <3985> 、(3)アイモバイル <6535> 、(4)ボルテージ <3639> 、(5)フェイス <4295> 、(6)ジェイリース <7187> 、(7)キムラタン <8107> 、(8)ユーグレナ <2931> 、(9)キューブシス <2335> 、(10)ブイキューブ <3681> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)ファイバーG <9450> 、(3)カルタHD <3688> 、(4)平河ヒューテ <5821> 、(5)CKD <6407> 、(6)オイシックス <3182> 、(7)イワキ <6237> 、(8)ヤマシン―F <6240> 、(9)SPK <7466> 、(10)高圧ガス <4097> 。

【大引け】

 日経平均は前日比59.53円(0.26%)高の2万3110.61円。TOPIXは前日比2.88(0.18%)高の1613.73。出来高は概算で9億1533万株。東証1部の値上がり銘柄数は1115、値下がり銘柄数は954となった。日経ジャスダック平均は3477.03円(9.73円高)。

[2020年8月19日]

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