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【市況】【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、GDP落ち込みで利食い売り優勢 (8月17日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  23189.48
高値  23248.75(09:31)
安値  23068.53(13:14)
大引け 23096.75(前日比 -192.61 、 -0.83% )

売買高  8億1922万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆5014億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日ぶりに反落、前週の反動で利食い優勢に
 2.前日の米国株が上昇一服、朝方発表のGDPは記録的落ち込み
 3.引き続き新型コロナの感染拡大や、米中摩擦の先鋭化を警戒
 4.後場に入ると下げ渋る展開で、日経平均の下げ幅は限定的に
 5.売買代金は1兆5000億円台と約7ヵ月ぶりの超閑散商い

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは34ドル高と小幅に反発した。米7月設備稼働率が市場予想を上回ったことなどが好感された。

 週明けの東京市場では、前週末の米国株が上昇一服となったことを受け利益確定売り優勢となり日経平均株価は反落したが、下げ幅も200円未満と限定的だった。

 17日の東京市場は、薄商いのなか日経平均やTOPIXなど主要株指数は終始軟調な推移となった。日経平均は前週末まで4連騰で900円以上の上昇をみせたが、目先はポジション調整の売り圧力が強まり、時価総額上位の大型株中心に売られるものが目立った。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念に加え、閣僚級の貿易協議の延期などを受け米中対立が先鋭化することへの警戒感も根強い。朝方発表された20年4~6月期のGDP速報値は、年率27.8%の減少とリーマンショック時をはるかに上回る戦後最大の落ち込みを記録、特に個人消費の落ち込みが激しかったこともあって買いが手控えられた。しかし、後場に入ると後半は下げ渋る展開となり、引け際に手仕舞い売りで一段安となったものの下げ幅は200円に届かなかった。東証1部の売買代金は1兆5000億円と約7ヵ月ぶりの低水準。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が軟調、レーザーテック<6920>も売りに押された。リクルートホールディングス<6098>が値を下げたほか、ダイキン工業<6367>も利食われた。アイスタイル<3660>、Orchestra Holdings<6533>、オプティム<3694>などが急落したほか、セレス<3696>、日本エアーテック<6291>などの下げも目立つ。ラクーンホールディングス<3031>なども安い。
 半面、任天堂<7974>が商いを集め堅調、チェンジ<3962>も頑強な動きをみせた。日立製作所<6501>もしっかり。エムアップホールディングス<3661>、ソフトブレーン<4779>、オイシックス・ラ・大地<3182>、フェイス<4295>、ディー・エル・イー<3686>、スカラ<4845>などストップ高銘柄が続出した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、スズキ <7269> 、日産化 <4021> 、ホンダ <7267> 、日立建機 <6305> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、中外薬 <4519> 、リクルート <6098> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約81円。

 東証33業種のうち上昇は海運業、空運業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)輸送用機器、(3)不動産業、(4)その他製品、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の大きかった5業種は(1)精密機器、(2)サービス業、(3)陸運業、(4)医薬品、(5)その他金融業。

■個別材料株

△オイシックス <3182>
 4-6月期(1Q)経常は3.8倍増益で着地。
△データHR <3628> [東証M]
 ディーエヌエ <2432> と資本・業務提携。
△エムアップ <3661>
 第1四半期営業益2.3倍で通期計画進捗率35%。
△データセク <3905> [東証M]
 第1四半期は営業黒字に浮上。
△フェイス <4295>
 第1四半期営業利益が大幅黒字転換。
△カオナビ <4435> [東証M]
 9月中間期の営業利益予想を上方修正。
△BASE <4477> [東証M]
 20年12月期業績予想を上方修正。
△ソフトブレン <4779>
 アント・キャピタルによるTOB価格にサヤ寄せ。
△トレンダ <6069> [東証M]
 第1四半期営業利益8.8倍と自社株買いを好感。
△ヤシマキザイ <7677> [東証2]
 第1四半期の営業黒字浮上と株主優待制度導入を好感。

▼ITbook <1447> [東証M]
 第1四半期は営業赤字拡大で着地。
▼ナレッジS <3999> [東証M]
 今期税引き前を一転赤字に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エムアップ <3661> 、(2)ソフトブレン <4779> 、(3)オイシックス <3182> 、(4)フェイス <4295> 、(5)DLE <3686> 、(6)スカラ <4845> 、(7)ライドオンE <6082> 、(8)ランド <8918> 、(9)藤久 <9966> 、(10)エイジア <2352> 。
 値下がり率上位10傑は(1)スマバ <9417> 、(2)アイスタイル <3660> 、(3)オーケストラ <6533> 、(4)オプティム <3694> 、(5)ショーケース <3909> 、(6)セレス <3696> 、(7)りたりこ <6187> 、(8)ノーリツ鋼機 <7744> 、(9)エアーテック <6291> 、(10)WSCOPE <6619> 。

【大引け】

 日経平均は前日比192.61円(0.83%)安の2万3096.75円。TOPIXは前日比13.56(0.84%)安の1609.82。出来高は概算で8億1922万株。東証1部の値上がり銘柄数は635、値下がり銘柄数は1452となった。日経ジャスダック平均は3456.70円(8.51円安)。

[2020年8月17日]

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