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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):レーザーテク、SBG、昭和HD

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■レーザーテック <6920>  8,690円  -320 円 (-3.6%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が売りに押される展開。前週末の米国株市場では半導体関連銘柄が高安まちまちの展開となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながら続落した。ワクチン開発の前倒しで経済再生への期待が高まり、半導体市況の改善思惑が関連銘柄の株価を刺激してきたが、ここにきて米中摩擦問題が再び懸念要因として浮上しており、同関連株も強弱感が対立している。そのなか、レーザーテックは20年6月期営業利益が前期比9割増益と急増、21年6月期も13%増益の2ケタ成長を見込むが、やや保守的な見方で目先機関投資家とみられる利益確定の動きも観測されたもよう。このほか、東京エレクトロン<8035>などもきょうはやや売り優勢の地合いとなった。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,237円  -89 円 (-1.4%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は引き続き商い高水準で強弱感が対立するなかも、ここにきて売りに押される展開を強いられている。テクニカル的には前週後半から25日移動平均線を下回って推移するなど調整局面にある。同社が率いるビジョン・ファンドはコロナ禍で資金集めにも難航している状況だが、そのなか、経営難の米シェアオフィス大手ウィーカンパニーに対し新たに11億ドルの金融支援枠を設けることなどが報じられ、先行き不透明感も意識されている。一方で、中国AI企業のIPO検討などプラス材料も伝わっているが、現時点では消化難。ここにきて米国と中国が閣僚級の貿易協議を延期するなど対立の先鋭化が懸念されており、ソフトバンクGにとっても米中摩擦激化はネガティブに働くとの見方も株価の上値を重くしている。

■昭和ホールディングス <5103>  69円  +16 円 (+30.2%)  本日終値
 14日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。
 昭和ホールディングス <5103> [東証2] が8月14日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は2.3億円の黒字(前年同期は1.2億円の赤字)に浮上して着地した。
  ⇒⇒昭和ホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■データホライゾン <3628>  2,608円  +500 円 (+23.7%) ストップ高   本日終値
 データホライゾン<3628>に買い注文殺到、値幅制限上限の500円高は2608円に買われた。同社はレセプトデータなど医療業界に特化した情報サービスを展開するが、前週末14日に、ディー・エヌ・エー<2432>と資本・業務提携したことを発表、これがポジティブサプライズとなり投資資金が集中した。ディーエヌエはデータホライゾン株の8.6%を取得する方針。健康関連事業で両社のヘルスケアサービスにおける技術力や展開力を融合し業容拡大を図る。

■エムアップ <3661>  2,920円  +500 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 エムアップホールディングス<3661>がストップ高。同社は14日取引終了後に、21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.3倍の2億8800万円となり、通期計画8億2000万円に対する進捗率は35.1%となった。売上高は同15.4%増の29億3700万円で着地。主にスマートフォン向けにファンクラブサイト運営や各種デジタルコンテンツ、動画サービス、アプリの提供を行っている主力のコンテンツ事業が伸びたほか、音楽映像商品やアーティストグッズを販売しているEC事業も好調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ソフトブレーン <4779>  484円  +80 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ソフトブレーン<4779>がストップ高。前週末14日の取引終了後、投資会社のアント・キャピタル・パートナーズ傘下のシー・ファイブ・エイト・ホールディングス(東京都千代田区)が、同社の完全子会社を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格871円にサヤ寄せする格好となった。親会社のスカラ<4845>が価値共創事業に経営資源を集中するために売却を目指す一方、アント・キャピタルは中長期的な企業価値向上を図るのが狙い。買付予定数は1463万5000株(下限483万3400株、上限設定なし)で、買付期間は9月29日から11月10日まで。なお、スカラはTOBに応募せず、TOB後に保有するソフトブレン株全株を714円でシー・ファイブに譲渡する。なお、TOB成立後、ソフトブレンは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、ソフトブレン株式を8月14日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■フェイス <4295>  926円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 フェイス<4295>がストップ高の926円に買われた。前週末14日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高53億3200万円(前年同期比16.7%増)、営業利益5億4500万円(前年同期5400万円の赤字)、最終利益3億7400万円(同9300万円の赤字)となり、営業利益が大幅黒字転換したことが好感された。既存配信サービス売り上げや、新型コロナウイルス感染防止のため店舗の営業を休止したことに伴うコンテンツ事業の売り上げは減少したものの、既存加盟店におけるポイント発行が大幅に増加したポイント事業や、傘下の日本コロムビアにおけるアニメ作品やゲーム作品関連の売り上げが拡大したレーベル事業が牽引役となり、業績が好転した。同時に、未定としていた21年3月期通期業績予想を発表しており、売上高200億円(前期比0.5%減)、営業利益5億円(同29.8%増)、最終利益1億円(前期8億8400万円の赤字)を見込むとした。

■SEMITEC <6626>  3,170円  +500 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 SEMITEC<6626>はストップ高。同社は温度センサーメーカーで電子体温計などでも高いシェアを持つ。足もとの業績はコロナ禍での電子体温計向け特需を反映して好調に推移しており、前週末14日取引終了後に発表した20年4~6月期の決算は営業利益が前年同期比2.5倍の5億9500万円と急拡大した。加えて非開示だった今期業績も発表、営業利益は前期比33%増の14億5000万円と大幅な伸びを見込んでおり、これがサプライズとなり高水準の買いを呼び込んだ。

■トレンダーズ <6069>  521円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 トレンダーズ<6069>がストップ高の521円に買われた。前週末14日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高6億300万円(前年同期比34.0%減)、営業利益9200万円(同8.8倍)、最終利益7000万円(前年同期100万円の黒字)と大幅増益となったことが好感された。前年同期に発生した営業投資有価証券の売却が今期はなかったことや、新型コロナウイルス感染症の影響で、一部の広告主がマーケティング予算を削減しその影響を受けたことで減収を余儀なくされたが、マーケティングソリューション領域のインフルエンサーサービスとMimiTVが順調に拡大したことが牽引し大幅増益となった。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き未定としている。同時に、上限を25万株(発行済み株数の3.49%)、または1億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は8月17日から10月30日で、株主還元の充実と資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能にするのが目的という。

■ヤシマキザイ <7677>  1,853円  +283 円 (+18.0%)  本日終値
 ヤシマキザイ<7677>が大幅高。同社は14日取引終了後に、21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表し、営業損益は5200万円の黒字(前年同期は3200万円の赤字)に浮上。また、あわせて株主優待制度を導入すると発表したことも好感されたようだ。売上高は前年同期比1.7%増の76億4400万円で着地。主力の鉄道事業は、鉄道車両や設備の新造新設及び更新・改造、維持・保守に伴う受注残が多く堅調に推移した。なお、通期業績予想は、売上高382億700万円(前期比5.9%増)、営業利益4億1200万円(同17.4%増)とする従来計画を据え置いている。また、投資魅力をより一層高め、中長期的な株主の増加を図ることを目的に、お米やブランド牛などの商品に交換できるポイントを贈呈する株主優待制度を導入する。内容は保有株100~299株を保有する株主に対して、初年度3000ポイント(2年目以降は3500ポイント)、300~499株は5000ポイント(同6000ポイント)、500株以上は1万ポイント(同1万2000ポイント)を贈呈する。

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