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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ナイトセッションで2万2000円割れ、目先底見極めつつショート戦略に


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 22240 -80 (-0.35%)
TOPIX先物 1532.5 -5.0 (-0.32%)
CME先物 22230 -90
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 30日の米国市場は、NYダウ、S&P500が下落する一方、ナスダックが上昇。4-6月の実質国内総生産(GDP)速報値が過去最大の悪化となったほか、米新規失業保険申請件数は2週連続での増加となり、景気回復への先行き不安が強まった。これを受けてNYダウは一時2万6000ドルを割り込む場面もみられている。一方で、ナスダックはハイテク株が決算期待から引けにかけて買われた影響で上昇となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比90円安の2万2230円だった。米国市場の下落影響から一時2万1945円と節目の2万2000円を下回っている。

 日経225先物ナイトセッションはグローベックスのNYダウ先物が200ドル近く下落していた流れから日中比110円安の2万2210円で始まり、開始直後には2万2040円辺りまで下げ幅を広げた後は2万2040~2万2140円辺りでの保ち合いで推移。米国市場開始後は保ち合いレンジを下放れ、2万1950円まで売られた。引けにかけてはじりじりと下げ幅を縮め、2万2240円で終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好でギャップダウンで始まることになりそうだが、ナイトセッションでの2万2000円割れが幻といった流れになるかが注目される。売り方においても2万2000円割れでショートカバーに向かったと考えられ、売り一巡後は底堅さが意識されそうである。日銀のETF買い入れによる需給面での下支えも意識されやすいところだろう。

 とはいえ、足元の需給状況が悪化傾向にあるほか、ここにきてCTA経由のショートの動きもみられてきており、ボトム意識からのリバウンドも狙いづらいところである。また、ここ数日は後場に入り弱含みとなる展開が目立ってきている。ナスダックの上昇についても、クアルコムの上昇などは昨日の段階で織り込まれている。オーバーウィークのポジションを積み上げる流れにもなりづらく、週末要因から短期的な売買にとどまりそうである。戻り売りスタンスによるショート戦略になりそうだ。

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