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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 アサヒHD、エムスリー、野村 (29日大引け後 発表分)

アサヒHD <日足> 「株探」多機能チャートより

 29日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

【アサヒHD <5857> 】 ★今期税引き前を一転18%増益・最高益に上方修正、配当も20円増額
 ◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比63.1%増の53.1億円に拡大して着地。貴金属リサイクル分野で貴金属回収量を確保したことに加え、貴金属価格の上昇も追い風になった。また、北米の貴金属精錬分野で製品加工・販売や金融取引が増加したことなども収益を押し上げた。
  第1四半期業績の好調に伴い、早くも通期の同利益を従来予想の158億円→208億円に31.6%上方修正。従来の10.5%減益予想から一転して17.8%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の140円→160円(前期は130円)に増額修正した。予想PERが11.6倍→8.8倍に低下する一方、配当利回りは5.14%に上昇し、割安感が強まった。

 キューブシス <2335>   ★4-6月期(1Q)経常は2.3倍増益で着地
 ◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の2.4億円に急拡大して着地。宅配便事業会社向けシステム構築案件が拡大したものの、消費税対応案件や建設機械メーカー向けシステム構築案件の終息で売上高は前年並みだった。一方、不採算案件の解消や出張旅費などのコスト抑制が奏功し、利益は大幅に増加した。

 エムスリー <2413>   ★4-6月期(1Q)税引き前は26%増益で着地
 ◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比25.8%増の112億円に伸びて着地。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、製薬会社からマーケティング支援の受注が急増したことが寄与。オンラインサービスの需要増加で中国などアジア地域が大きく成長した海外事業も大幅増益に貢献した。

 RSテクノ <3445>   ★上期経常を2倍上方修正、通期も増額
 ◆20年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の14億円→28億円に2.0倍上方修正。米中通商摩擦や新型コロナウイルス感染症拡大によるプライムシリコンウェーハ製造販売事業の業績悪化を想定していたが影響は限定的だった。顧客の需要増加を背景に売上高が計画を12.5%も上回ったことが利益を押し上げた。
  併せて、通期の連結経常利益も従来予想の34億円→48億円に41.2%上方修正し、減益率が37.2%減→11.4%減に縮小する見通しとなった。

 イーブック <3658>   ★4-6月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地
 ◆21年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.2倍の4.1億円に急拡大して着地。電子書籍販売サービス「ebookjapan」でゴールデンウィーク期間中に販促キャンペーンを実施したことが奏功したほか、巣ごもり需要の継続も追い風となり、51.4%の大幅増収を達成したことが寄与。
  第1四半期実績だけで、通期計画の8.8億円に対する進捗率は46.6%に達しており、業績上振れが期待される。

 アクモス <6888> [JQ]  ★前期経常最高益予想を37%上乗せ、配当も6円増額
 ◆20年6月期の連結経常利益を従来予想の3.8億円→5.2億円に36.9%上方修正。増益率が8.8%増→48.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ITソリューション事業でSI・ソフトウェア開発分野の受注が引き続き好調だったことが寄与。プロジェクト管理の強化による付加価値向上も上振れに貢献した。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の5円→11円(前の期は5円)に大幅増額修正した。

 エンチョー <8208> [JQ]  ★4-6月期(1Q)経常は5.1倍増益で着地
 ◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.1倍の4.2億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染対策商品の販売が伸びたほか、外出自粛に伴う巣ごもり消費効果でDIY用品や園芸用品、収納家具などが好調だった。売上総利益率の向上に加え、チラシ・集客イベントの自粛や営業時間の短縮・休業などで販管費が減少したことも大幅増益の要因となった。

 野村 <8604>   ★4-6月期(1Q)税引き前は2.4倍増益で着地
 ◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比2.4倍の1818億円に急拡大して着地。マーケットの正常化や顧客の取引量増加などを背景に、フィクスト・インカムや米州・アジアのエクイティ収益が大きく伸び、ホールセール部門の収益が急拡大したことが寄与。個人向け営業部門の採算が改善したことも大幅増益につながった。

 両毛システム <9691> [JQ]  ★4-6月期(1Q)経常は2倍増益で着地
 ◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の1.5億円に急拡大して着地。公共事業のソフトウェア開発・システム販売分野で水道事業者向けシステム販売などが好調だったことが寄与。
  上期計画の2億円に対する進捗率は77.9%に達しており、業績上振れが期待される。

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