【特集】「洋上風力発電」が10位にランク、「主力電源化」へ政府が後押し<注目テーマ>
東電HD <日足> 「株探」多機能チャートより
1 デジタルトランスフォーメーション
2 サイバーセキュリティ
3 5G
4 テレワーク
5 コロナウイルス
6 半導体
7 2020年のIPO
8 人工知能
9 SaaS
10 洋上風力発電
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「洋上風力発電」が10位となっている。
脱炭素社会への流れが世界的に強まるなか、日本国内でも再生可能エネルギーを積極的に活用する動きが浮上している。経済産業省と国土交通省は17日に洋上風力発電の導入拡大と関連産業の競争力強化に向けた官民協議の初会合を開いた。海の上で土地の制限もなく風車を設置できる洋上風力発電は、四方を海に囲まれた日本には向いている再生可能エネルギーとみられており、政府は主力電源化に向けた取り組みに本腰を入れている。
東京電力ホールディングス<9501>の子会社と中部電力<9502>が折半出資するJERAはフランス企業などと共同で浮体式洋上風力発電事業の開発会社を設立。レノバ<9519>や東北電力<9506>などは共同出資し、秋田の由利本荘市沖で洋上風力発電プロジェクトを進めている。また、国際石油開発帝石<1605>や住友商事<8053>、JR東日本<9020>の関係会社などが洋上風力発電のためのコンソーシアムを組成している。
洋上風力発電の部品などを手掛ける企業には、軸受けを扱う日本精工<6471>やNTN<6472>、風車を手掛ける駒井ハルテック<5915>、グループ会社がシステム設計などを扱う明電舎<6508>など。また、風力発電設備を建設する専用線のSEP船を保有する清水建設<1803>や五洋建設<1893>、大林組<1802>と共同で保有する東亜建設工業<1885>なども関連銘柄に挙げられている。
出所:MINKABU PRESS