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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ソニー、SBG、三菱UFJ

ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより
■キリン堂HD <3194>  2,878円  +337 円 (+13.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 キリン堂ホールディングス<3194>が急伸して一時、前週末比368円(14.6%)高の2909円に買われ、年初来高値を更新している。前週末10日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を1342億円から1352億円(前期比1.4%増)へ、営業利益を31億6000万円から34億1000万円(同21.9%増)へ、純利益を18億6000万円から21億7000万円(同21.4%増)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、マスクや消毒用アルコールなどの関連商品の需要が急拡大したほか、外出を自粛した多くの人によるいわゆる「巣ごもり需要」が発生し、食料品などの販売が増加した。また、医療機関への受診者減少により、調剤の処方箋枚数は減少したものの、長期処方が増加したため処方箋単価が上昇したという。なお、同時に第1四半期(3~5月)決算を発表しており、売上高348億9000万円(前年同期比6.8%増)、営業利益15億600万円(同2.3倍)、純利益11億9300万円(同2.4倍)だった。

■ライフコーポレーション <8194>  4,215円  +460 円 (+12.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ライフコーポレーション<8194>が急反発し年初来高値を更新している。前週末10日の取引終了後、21年2月期連結業績予想について、売上高を7260億円から7340億円(前期比2.7%増)へ、営業利益を148億円から161億円(同16.0%増)へ、純利益を82億円から100億円(同27.6%増)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、不要不急の外出自粛やテレワークの推進、在宅学習などの動きが加速したことから、急激な巣ごもり・内食需要が喚起され、足もとの売り上げ規模が大きく拡大しているという。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高1951億5200万円(前年同期比10.9%増)、営業利益87億800万円(同2.6倍)、純利益61億9000万円(同2.8倍)だった。

■リテールパートナーズ <8167>  2,048円  +192 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 10日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は2.7倍増益で着地」が好感された。
 リテールパートナーズ <8167> が7月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の31.2億円に急拡大し、3-8月期(上期)計画の45億円に対する進捗率は69.5%に達し、5年平均の51.0%も上回った。
  ⇒⇒リテールパートナーズの詳しい業績推移表を見る

■オンワード <8016>  306円  +22 円 (+7.8%)  11:30現在
 オンワードホールディングス<8016>が続急伸している。12日付の日本経済新聞朝刊で、「ZOZOはデジタル技術を使った衣料品の製造販売で提携する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、ZOZO<3092>が持つ約100万件の体形データを活用して、8月からオーダーメードのジャケットなどの販売を始めるという。5年で年間売上高100億円を目指すとしていることから、業績への貢献が期待されている。

■アレンザHD <3546>  1,159円  +68 円 (+6.2%)  11:30現在
 アレンザホールディングス<3546>が大幅続伸し年初来高値を更新している。前週末10日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高400億6000万円(前年同期比26.3%増)、営業利益27億4000万円(同2.7倍)、純利益17億5600万円(同2.8倍)となり、営業利益は大幅増益で上期計画の24億円を上回って着地したことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、ダイユーエイト、タイム、ホームセンターバローの各ホームセンターで生活衛生用品などの販売数が増え、既存店売上高が好調に推移した。また、ペットショップ事業も既存店売り上げが伸長し業績向上に貢献した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高1475億8000万円(前期比7.2%増)、営業利益36億円(同7.5%増)、純利益23億円(同21.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■コスモス薬品 <3349>  18,000円  +1,000 円 (+5.9%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「今期経常は微増で13期連続最高益更新へ」が好感された。
 コスモス薬品 <3349> が7月10日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期の連結経常利益は前の期比15.6%増の315億円になり、従来予想の273億円を上回って着地。21年5月期は前期比0.1%増の316億円とほぼ横ばいを見込み、13期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。20期連続増収、13期連続増益になる。
  ⇒⇒コスモス薬品の詳しい業績推移表を見る

■国際石油開発帝石 <1605>  632.1円  +33.9 円 (+5.7%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>が5日ぶりに急反発に転じたほか、ENEOSホールディングス<5020>も5日ぶりに切り返す動きとなっている。ここ新型コロナウイルスの感染拡大に伴い世界的な経済活動が遅滞するとの思惑からエネルギー関連株は売りに押される展開を強いられていた。しかし、直近は米国株市場が上値追い基調を強め金利も上昇傾向にあることで若干ムードが変わっている。WTI原油先物価格は前週末に1ドル近い上昇で1バレル=40ドル台を回復しており、シェブロンやエクソンモービルがいずれも3%超の上昇をみせるなど買われNYダウ上昇を後押しした。この流れが東京市場にも波及し、資源開発関連や石油株に買いが優勢となっている。

■USENHD <9418>  1,433円  +71 円 (+5.2%)  11:30現在
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が大幅高で3日続伸している。前週末10日の取引終了後、20年8月期の連結業績予想について、営業利益を90億円から104億円(前期比26.2%増)へ、純利益を33億円から40億円(同34.1%減)へ上方修正したことが好感されている。コンテンツ配信事業がユーザー数拡大により伸長する一方、電力消費量の減少などでエネルギー事業が当初予想を下回る見通しで、売上高は1970億円から1920億円(同9.2%増)へ下方修正した。ただ、第1四半期以降の消費税率改定に伴うPOSレジ販売や、決済端末IC化による自動精算機の販売などによる利益寄与や、グループ全社で原価、販管費の圧縮と生産性改善に取り組んだことが寄与した。同時に発表した第3四半期累計(19年9月~20年5月)決算は、売上高1434億2900万円(前年同期比11.7%増)、営業利益84億1800万円(同35.8%増)、純利益31億9000万円(同29.0%増)だった。

■ブレインパッド <3655>  4,435円  +205 円 (+4.9%)  11:30現在
 ブレインパッド<3655>は大幅高で3日ぶりに反発している。前週末10日の取引終了後、電通グループ<4324>と、データ活用によるマーケティングを行う合弁会社を設立することで基本合意したと発表しており、これが好感されている。新会社「電通クロスブレイン」は、ブレインP33.4%、電通グループ66.6%出資で設立。電通グループのマーケティング戦略立案力と実行力、ブレインPのデータ分析力の融合を進め、デジタルマーケティングによる既存顧客との関係強化の支援と、データ分析とその分析結果に基づくマーケティング施策の立案と実行などを行うとしている。

■ソニー <6758>  8,100円  +320 円 (+4.1%)  11:30現在
 ソニー<6758>が3連騰。一時、今年1月14日につけた8113円の高値と同値に買われている。ここ機関投資家とみられる大口の買いが継続しており、コロナショック前の高値奪回を視界に入れる局面となっている。きょうは売買代金も東証1部上場企業の中で2位と高水準にこなしている。新型コロナウイルスの影響で外出自粛の動きが再び高まる可能性があり、レジャー分野では巣ごもり消費のゲーム関連株に注目が集まりやすく、その代表株としての位置付けで買いを誘いやすい。また、半導体市況の回復を背景に、画像処理半導体大手として高い商品競争力を持つ同社株の見直しも進んでいる。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,457円  +190 円 (+3.0%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が反発、ここ急速に上値追い態勢にあったが、前週末10日はさすがに利益確定売り圧力が強まり終盤に値を消した。しかし、きょうは朝方から大口の買い注文が入りギャップアップしてのスタートとなっている。売買代金は東証1部上場銘柄のなかで相変わらず群を抜いており、市場の注目度の高さを物語る。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴う投資先企業の価値減少が収益にダメージを与えたが、保有株の売却などによる財務体質の改善や積極的な自社株買いが株価を押し上げた。6月17日から6月末にかけ5月に決議した取得枠設定に基づき総額1000億円を超える自社株買いを実施したことを発表している。6月にも5月同様に5000億円の新規設定枠を設けており、改めて同社の株価対策への本腰を入れた取り組みが意識されるなか、空売り買い戻しを誘発する形となっている。

■三菱UFJ <8306>  421.6円  +11.6 円 (+2.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>はじめメガバンクが揃って上値指向を強め全体相場を支えているほか、第一生命ホールディングス<8750>やT&Dホールディングス<8795>など生保株も買いを集めている。米国株市場では新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、全体指数は引き続き強い動きを示しているが、前週末はJPモルガンやゴールドマン・サックスなど金融株が大幅高に買われ全体相場を盛り上げた。米長期金利は10年債、30年債利回りともに足もと上昇傾向にあるほか、今週は上記2銘柄をはじめ大手銀行の決算発表が始まることで、金融セクターに対するマーケットの注目度は高い。東京市場でも、米長期金利の上昇や米金融株高を受け、目先強弱感対立のなかも買い戻す動きが優勢となっている。

■ダイト <4577>  3,240円  -560 円 (-14.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 10日に決算を発表。「今期経常は8%減益へ」が嫌気された。
 ダイト <4577> が7月10日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期の連結経常利益は前の期比17.7%増の54.6億円に伸びたが、21年5月期は前期比8.5%減の50億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒ダイトの詳しい業績推移表を見る

■オープンハウス <3288>  3,320円  -325 円 (-8.9%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 オープンハウス<3288>は急落。株価は、前週末に続き8%超安に売られている。同社は10日取引終了後に国内と海外で公募増資と自己株処分を実施すると発表。この日は1株当たり利益の希薄化と株式需給関係の悪化を警戒する売りが膨らんでいる。最大で約501億8200万円を調達し、増加運転資金の一部と短期借入金の返済に充てる。発行・処分価格は20日から27日のいずれかの日に決定する。

●ストップ高銘柄
 ノムラシス <3940>  470円  +80 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 など、1銘柄

●ストップ安銘柄
 ニイタカ <4465>  4,240円  -700 円 (-14.2%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

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