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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):スシローGH、エムスリー、任天堂

スシローGH <日足> 「株探」多機能チャートより
■スシローGH <3563>  2,381円  +105 円 (+4.6%)  本日終値
 スシローグローバルホールディングス<3563>が9日ぶりに反発。同社は2日、6月度の月次情報を公表。既存店売上高は前年同月比2.1%減となり、4月(44.4%減)や5月(18.6%減)から減収率が縮小傾向にあることが好感されたようだ。既存店の客数が前年同月比10.8%減(5月は34.6%減)に改善したことや、既存店客単価が同9.8%増(5月は24.5%増)となったことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同3.1%増と4カ月ぶりに前年実績を上回った。

■エムスリー <2413>  4,675円  +200 円 (+4.5%)  本日終値
 エムスリー<2413>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は2日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を2800円から5000円に引き上げた。製薬企業マーケティングや診察現場でのデジタルトランスフォーメーション(DX)は新型コロナウイルスの感染拡大で加速し、遅々として進まなかった業界の構造改革に弾みがつくと予想。同社は市場規模の拡大と競争優位性から事業成長を享受できるポジションに位置する、とみている。特に「主力のMR君ファミリーの受注拡大加速」「海外、新規事業の潜在成長力の顕在化」「オンライン診療を含む、対一般消費者向けサービスラインナップの拡充」が株価上昇のカタリストになるとみている。

■任天堂 <7974>  50,020円  +1,730 円 (+3.6%)  本日終値
 任天堂<7974>が続伸。日本でも新型コロナウイルス感染第2波への警戒感が高まるなか、外出自粛の動きが改めて巣ごもり消費を活発化させるとの思惑から、ニンテンドースイッチとその関連ソフトで需要を取り込む同社にマーケットの視線が向いている。大ヒットしている「あつまれ どうぶつの森」だが、ゲーム総合情報メディア「ファミ通」によるとパッケージ版の国内推計累計販売本数は今年3月20日~6月28日までで500万本を超えたことが伝えられている。今後も同商品の販売は大きく伸びることが予想されており、株価面でも追い風材料となっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,778円  +148 円 (+2.6%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が目先筋の売り物をこなし4日続伸と上値基調を継続、2月につけた年初来高値5871円も視界に入る段階にある。前日は東証1部上場企業のなかで断トツの売買代金をこなしたが、きょうも寄り付きから高水準の買いを集めマーケットの注目度は高い。前日に同社が出資する米保険スタートアップのレモネードが米国株市場に上場、人工知能(AI)を活用したインシュアテック企業として市場の関心は高く、株価も人気化している。これがソフトバンクGの株価を後押しする材料となっている。

■ラクスル <4384>  2,859円  +60 円 (+2.1%)  本日終値
 ラクスル<4384>は4日ぶり反発。きょう昼ごろ、同社が運営する広告のプラットフォーム「ノバセル」について、デジタルマーケティング領域へのサービス拡張を行うと発表しており、これが好感された。ノバセルの運用型テレビCMと相性の良いデジタル施策をかけ合わせることで、より専門性が高く、効果を追求したマーケティングサポートが可能になる。なお、これに伴いデジタルホールディングス<2389>傘下のオプト、ソウルドアウト<6553>との提携を開始しているという。

■サカイ引越センター <9039>  5,400円  +50 円 (+0.9%)  本日終値
 サカイ引越センター<9039>が続伸。午前11時ごろに発表した6月度の月次売上高(速報)が前年同月比8.2%減となり、5月の9.6%減から改善していることが好感されたようだ。全地域ともマイナスが続いているが、近畿地区や中国・四国地区で減収率が改善した。

■TSIホールディングス <3608>  388円  -48 円 (-11.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 TSIホールディングス<3608>は急落。2日の取引終了後、未定としていた第2四半期(3~8月)の連結業績予想について、売上高565億円(前年同期比31.0%減)、営業損益135億円の赤字(前年同期1億6400万円の赤字)、最終損益162億円の赤字(同10億5300万円の黒字)を見込むと発表しており、営業赤字が拡大するとの見通しを嫌気した売りが出たようだ。新型コロナウイルスの感染拡大による影響を合理的に算定することが困難であることから業績予想を未定としていたが、第2四半期から店舗運営が正常化し一定の回復が見込まれるという前提に基づき発表したという。なお、未定としていた中間配当は無配(前年同期17円50銭)にするとしている。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高216億8200万円(前年同期比49.4%減)、営業損益64億4500万円の赤字(前年同期19億1300万円の黒字)、最終損益104億5400万円の赤字(同24億7300万円の黒字)だった。

■キユーピー <2809>  1,924円  -117 円 (-5.7%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 キユーピー<2809>は急反落。2日取引終了後に20年11月期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は5400億円から5300億円(前期比2.9%減)に修正したほか、営業利益は300億円から240億円(同25.1%減)、純利益は120億円から77億円(同58.8%減)に見直した。今期業績予想の下方修正は4月2日に続き2回目。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響で外食需要が低迷するなか、同社の業務用向け食品を中心に売り上げが減少している。なお、年40円の今期配当予想は据え置いている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,629円  -64 円 (-3.8%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>は3日続落。2日の取引終了後に発表した6月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比3.9%減と4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。6月は実店舗のほぼ全店が営業を再開したものの、営業時間の短縮などの影響もあり既存店売上は前年を下回った。ただ、外出抑制などの影響でネット通販売上は引き続き大きく伸びた。なお、前年に比べて休日が2日少なかった影響がマイナス4.0%程度あったとしている。

■エービーシー・マート <2670>  6,160円  -150 円 (-2.4%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>は反落。2日の取引終了後に発表した6月度概況で、既存店売上高は前年同月比0.8%減と5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。6月に入りほぼ全店で営業が再開されたが、近場での消費傾向が強く、混雑を避けるため、郊外店やオンラインの売り上げが伸長したが、前年に比べ週末が1回少ない曜日並びだったことが響いた。商品面では、引き続きスポーツシューズが売り上げを牽引したほか、季節商品のサンダルや学校再開による需要増でキッズシューズが好調だった。

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