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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】利食い優勢も保ち合いレンジ突破を意識したスタンスに


大阪9月限ナイトセッション
日経225 22520 -40 (-0.17%)
TOPIX 1581.5 -5.0 (-0.31%)
CME先物 22505 +55
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 23日の米国市場は、 NYダウ、S&P500、 ナスダックの主要株価指数が上昇。前半戦はトランプ米大統領が米中貿易合意は有効との見解を示したほか、ムニューシン財務長官が年内にリセッションから脱するとみていることが伝わり、買い優勢の展開となった。しかし、新型コロナウイルス感染第2波への警戒が高まるなか、引けにかけて上げ幅を縮めている。NYダウ、ナスダックなど結局は寄り付き水準で引けており、依然として新型コロナへの警戒が重荷となっている。

 シカゴ先物清算値は大阪比55円安の2万2505円だった。日経225先物ナイトセッションは、2万2680円と日中比120円高で始まり、米国市場の開始前には2万2760円まで上げ幅を拡大。しかし、米国市場の引けにかけての弱い値動きを受けて2万2520円とこの日の安値圏で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、利食い優勢のスタートとなろう。ただし、トランプ大統領の見解などは前日の段階で織り込まれているほか、新型コロナ感染第2波への警戒感はこれまでも相場の重荷となっており、改めて嫌気する流れにはならないだろう。

 昨日の荒い値動きを見る限り、薄商いの中でニュースフローに大きく振らされる可能性はある。とはいえ、短期的な商いが中心であるため、その後のカバーの動きも早い。依然としてポジションを傾ける動きはみられておらず、直近の保ち合いレンジでの推移が続こう。

 なお、日経225先物はナイトセッションで18日に付けた高値2万2720円を超える場面をみせている。テクニカル面では上昇する25日移動平均線が支持線として機能する形であり、保ち合いレンジ突破を意識した押し目拾いのスタンスになりそうだ。

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