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【市況】NY株式:米国株はまちまち、ウイルス感染者急増が重し

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は208.64ドル安の25871.46ドル、ナスダックは3.07ポイント高の9946.12ポイントで取引を終了した。米国のポンペオ国務長官と中国の楊共産党政治局員によるハワイでの非公式会合で、中国が第1段階貿易合意である米農産物購入を確約したことが好感材料となり上昇して寄り付いた。その後、フロリダ州やカリフォルニア州などのウイルス感染者数の連日急増が伝えられると下落に転じた。但し、本日は四半期最後のオプションや先物の決済日が重なるクアドプルウィッチングで、テクニカルな売り買いが目立ち上下に振れる荒い展開となった。セクター別では、公益事業の下げが目立った一方で、医薬品バイオテクは上昇した。

携帯端末のアップル(AAPL)は、ウィルス感染が急増している州で11店舗の営業を一時閉鎖すると発表したため下落した。ビジネスコミュニケーションツールを手掛けるスラック(WORK)はゴールドマンサックスによる投資判断引き下げが嫌気され下落。中古車販売のカーマックス(KMX)は大幅減益となる3-5月期決算を発表して下落した。また、米国政府が米国内の港からのクルーズ船の出向を9月15日まで差し止めると発表し、クルーズ運営のノルウェージアンクルーズ(NCLH)などが軒並み下落。一方で、カジノ運営のペン・ナショナル・ゲーミング(PENN)は営業再開を発表し急伸した。

連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ副議長は来週の銀行ストレステストの結果公表を前に、ほぼ全ての大手銀が4-6月期の自社株買いを停止しており、自社株買い停止や資本保持で賢明な取り組みだと称賛している。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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