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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アステリア、ボルテージ、フォーバルR

アステリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■アステリア <3853>  524円  +31 円 (+6.3%)  本日終値
 アステリア<3853>は大幅続伸。16日の取引終了後、モバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」のAndroid版(正式版)の販売を開始したと発表しており、これが好感された。「Platio」は、誰でも簡単に自社の業務にフィットするモバイルアプリを作成・活用できるクラウドサービス。現場の業務に合ったアプリを簡単に作ることができるツールとしてiOS端末を利用する企業に広く導入されていた。今回、国内の半数以上のシェアを占めるAndroid端末へ対応したことで、22年度にはPlatioの導入件数1000件を目指すとしている。また同時に、京セラ<6971>がPlatioを導入し、独自の「棚卸アプリ」を作成したと発表しており、これも好材料視された。物流倉庫において作成・参照する棚卸データの共有や管理をペーパーレス化するなどの物流テックを推進するとともに、Android版の販売に伴い全国の拠点でPlatioの利用展開を開始するとしている。

■ボルテージ <3639>  490円  +27 円 (+5.8%)  本日終値
 ボルテージ<3639>が続伸。16日の取引終了後、恋愛ドラマアプリ3作品がサンリオ<8136>キャラクターズとのスペシャルコラボキャンペーンを実施すると発表しており、これが好材料視された。同キャンペーンは、ボルテージが提供中の恋愛ドラマアプリ「天下統一恋の乱Love Ballad」「王子様のプロポーズ2/Eternal Kiss」「誓いのキスは突然にLove Ring」がサンリオキャラクターズと3カ月連続でコラボ企画を行うイベント。コラボを記念したログインボーナスのほか、ハローキティをイメージしたアバターが手に入るガチャやサンリオキャラクターズが特典で登場するイベントなども用意しているという。なお、第1弾は「天下統一恋の乱Love Ballad」。

■フォーバルR <9423>  111円  +5 円 (+4.7%)  本日終値
 フォーバル・リアルストレート<9423>が大幅高、一時19%高の126円と値を飛ばした。株価は2月3日につけた年初来高値132円を視界に入れている。主力株は軟調だが、中小型株で特に株価が低位に位置する銘柄には投資資金が集まりやすい地合いとなった。同社はオフィス移転支援や内装工事を行っているが、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止する目的で需要が発現しているオフィス向けの間仕切りや、接触感染を防止する独自技術でウイルスを無力化する“オフィスまるごと抗菌”などが注目されている。

■シリコンスタジオ <3907>  1,481円  +61 円 (+4.3%)  本日終値
 シリコンスタジオ<3907>が急伸。16日の取引終了後、上限を6万株(発行済み株数の2.05%)、8520万円とする自社株を17日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感された。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためという。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■NTTDイン <3850>  3,470円  +105 円 (+3.1%)  本日終値
 エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート<3850>が続伸。16日の取引終了後、JFEシステムズ<4832>及びサン・プラニング・システムズ(東京都中央区)とコンサルティングパートナー契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。イントラマトではかねてから「業務プロセスのデジタル化・自動化」に向けた製品ソリューションの開発・販売に注力。今回のパートナー契約締結により、コンサルタント体制の拡充につながることが期待されている。

■アクモス <6888>  510円  +7 円 (+1.4%)  本日終値
 アクモス<6888>が続伸。16日の取引終了後、標的型攻撃メール訓練ソリューション連携eラーニングサービス「KUROKO LMS」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。新サービスはエム・クレスト(東京都千代田区)と共同開発したマルチデバイスで教育可能なWebアプリケーションで、アクモスは代理店として「KUROKO LMS」を販売するほか、標的型攻撃メール訓練ソリューションと「KUROKO LMS」の連携を開始するという。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■ジェイホールディングス <2721>  305円  -52 円 (-14.6%)  本日終値
 ジェイホールディングス<2721>は急反落。東京証券取引所が16日の取引終了後、同社株を上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄に指定したことが嫌気された。19年12月期に債務超過となったためという。同社が発表した19年12月期連結決算は、売上高15億100万円(前の期比10.2%増)、営業損益2億8300万円の赤字(前の期2億4200万円の赤字)、最終損益2億9500万円の赤字(同2億5300万円の赤字)だった。なお、20年12月期業績予想は合理的な算定が困難であるとして未定としている。

■ダイオーズ <4653>  1,016円  -49 円 (-4.6%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 ダイオーズ<4653>が大幅反落。16日の取引終了後、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高252億3200万円(前期比30.6%減)、営業損益23億2200万円の赤字(前期15億1400万円の黒字)、最終損益26億1000万円の赤字(同10億1300万円の黒字)と赤字転落を見込んでいることが嫌気された。新型コロナウイルス感染拡大の影響が継続し、足もとで主要顧客の事業所における需要が大きく減少していることに加えて、米国のロックダウンの影響でオフィスへの出勤が禁止となったことで売り上げに甚大な影響が出たことが要因としている。同時に、同じく未定としていた配当予想を無配にすると発表しており、これも売り材料視された。なお、前期実績は20円だった。

■フェローテク <6890>  725円  -34 円 (-4.5%)  本日終値
 フェローテックホールディングス<6890>は反落。16日の取引終了後、20年3月期連結業績決算を発表しており、売上高816億1300万円(前の期比8.8%減)、営業利益60億1200万円(同31.5%減)、純利益17億8400万円(同37.3%減)と大幅営業減益となったことが嫌気された。半導体や有機ELパネルメーカーの設備投資の調整局面が続いたことから、半導体等装置関連事業で主力の真空シールが減少したほか、石英やセラミックスなどのマテリアル製品も需要が弱含みとなった。一方の電子デバイス事業は堅調に推移したが、半導体等装置関連事業の落ち込みをカバーしきれなかった。なお、21年3月期業績予想は、中間期予想のみ発表しており、売上高400億円(前年同期比4.4%減)、営業利益30億円(同15.9%減)、純利益15億円(同2.6%減)を見込み、通期予想は未定としている。

■CAC <4725>  1,300円  -51 円 (-3.8%)  本日終値
 CAC Holdings<4725>が反落。16日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高128億7400万円(前年同期比5.0%減)、営業利益7億500万円(同6.3%増)、純利益4億1100万円(同2.1%減)となり、最終減益となったことが嫌気された。CRO事業は減益となったものの、インドネシアを主な拠点とするIT企業のMitrais社の連結寄与をはじめとする海外IT事業の増益があったことから、営業利益は増益となった。ただ、減損損失の計上などが最終利益を押し下げた。なお、20年12月期業績予想は、売上高520億円(前期比2.6%増)、営業利益20億円(同52.1%増)、純利益14億円(同6.7%減)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄
 フジタコーポレーション <3370>  615円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 イナリサーチ <2176>  938円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 ディー・エル・イー <3686>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 朝日ラバー <5162>  685円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 カーディナル <7855>  685円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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