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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ウイルコHD、ワイヤレスG、ネットマーケ

ウイルコHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■日経レバ <1570>  20,480円  -90 円 (-0.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が7日ぶりに反落。売買代金は全市場を通じてトップ。全体相場は目先外国為替市場で急速に円高に振れたことなどを受け、利益確定の動きが出た。日経平均連動型のETFで変動率が2倍に設定されている日経レバも一時400円近い下落で2万円大台攻防も意識させる局面があった。信用倍率は1.3倍とやや買い残が売り残を上回るものの、ここ数週間は買い方がポジションを低め、買い残の整理が進んでいる状況にある。逆に売り残は増加傾向にある。

■ウイルコHD <7831>  179円  +41 円 (+29.7%) 一時ストップ高   本日終値
 ウイルコホールディングス<7831>がストップ高の188円に買われた。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「調剤薬局大手のクオールは、新型コロナウイルス感染者が滞在した部屋を消毒するオゾン発生器を医療機関向けに発売した」と報じられたことを受けてオゾン関連製品への関心が高まっており、3月に発表した第1四半期(19年11月~20年1月)決算短信で、オゾン除菌機の引き合いが増加しているとある同社へも思惑的な買いが向かったようだ。

■システム ディ <3804>  1,426円  +246 円 (+20.9%)  本日終値
 システム ディ<3804>が急騰し年初来高値を更新。8日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(19年11月~20年4月)連結業績について、売上高が18億3700万円から21億3400万円(前年同期比21.2%増)へ、営業利益が3億6500万円から5億6900万円(同60.7%増)へ、純利益が2億5400万円から3億9400万円(同64.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。全事業部において、パッケージソフトの高品質化やストックビジネスの推進、機能的な組織運営などが計画通りに進んだことに加えて、下期に予定していた複数の案件を納品売り上げできたことが要因としている。

■ディー・エル・イー <3686>  655円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 ディー・エル・イー<3686>が短期資金の流入で急激な上昇トレンドを形成。同社はキャラクター開発・マーケティングなどIPビジネスを手掛けるが、株価は前日まで5営業日連続のストップ高に買われる人気で、直近3営業日については取引時間中に値がつかず大引けに買い物を残す1本値の状態が続いていた。5月27日に短編動画投稿プラットフォームアプリを運営するTriller(トリラー)への投資を目的とした海外子会社とファンドを設立することを発表、更に今月1日にはトリラーの運営会社に出資することを発表して一気に人気が加速した。株式需給面では日証金で株不足の状態にあり、貸株申し込み制限の規制がかかるなか、逆日歩が付く状況下で踏み上げ相場への思惑も株高を助長している。

■ワイヤレスゲート <9419>  736円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 ワイヤレスゲート<9419>がストップ高。企業のテレワーク導入の動きが加速しているほか、新型コロナウイルスの影響もあって最近では冠婚葬祭もリモートで行われる動きが相次いでおり、ネット接続ニーズが急拡大傾向にある。そうしたなか、複数の通信会社から回線を借りて公衆無線LANやWiMAXサービスを提供する同社株に物色対象として投資マネーの流入が加速した。テクニカル的にも26週移動平均線を足場に上放れ、コロナショック前の2月13日につけた年初来高値827円を目指す動きにある。

■古河電池 <6937>  768円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 古河電池<6937>がストップ高まで買われた。同社はきょう、古河電気工業<5801>と共同で長年実用化が困難とされていた次世代型蓄電池「バイポーラ型蓄電池」を共同開発したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。バイポーラ型蓄電池は、重量エネルギー密度が従来の鉛蓄電池の約2倍で、電極基板の積層化により設計自由度の高い電池構成が可能となることからコスト競争力改善も期待できる製品。電力貯蔵用リチウムイオン蓄電池と比べて消費電力量当たりの単価は50%以下になるという。両社は同製品の投入により、2030年には1兆5000億円規模に迫るとされる電力貯蔵用蓄電池市場(長周期用途は約半分程度と想定)をはじめ、これまでにないアプリケーションやシーンとの組み合わせによって新たな価値を提供するとしており、21年度中のサンプル出荷、22年度の製品出荷開始を予定している。

■共栄セキュリ <7058>  3,470円  +345 円 (+11.0%)  本日終値
 共栄セキュリティーサービス<7058>は続急伸。8日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想を、売上高64億7700万円(前期比1.0%増)、営業利益4億4900万円(同0.9%増)、純利益3億2500万円(同横ばい)を見込むとしており、営業増益見通しを好感した買いが入った。新型コロナウイルス感染症の影響を合理的に算出することが困難であるとして未定としていたが、主力の施設警備及び交通誘導警備が概ね従来通りの警備体制を維持していることを考慮。また、緊急事態宣言発令に伴い一部施設で発生していた警備体制の見直しが、緊急事態宣言の全面解除以降には以前の体制に戻りつつあることから、新型コロナウイルス感染拡大の影響は軽微であると判断したという。

■大日光 <6635>  1,417円  +131 円 (+10.2%)  本日終値
 大日光・エンジニアリング<6635>が急反騰。8日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、より一層の投資家層の拡大と株式の流動性の向上を目的としているという。効力発生日は7月1日。

■ネットマーケティング <6175>  723円  +63 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 ネットマーケティング<6175>が急伸。8日取引終了後に発表した非開示だった20年6月期の業績予想(非連結)は、売上高142億9000万円(前期比1.7%増)、経常利益7億1000万円(同68.6%増)といずれも過去最高を更新する見通しとなったことが好材料視された。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、メディア事業で恋愛・婚活マッチングサービス「omiai」の月額課金が低下するほか、広告事業では広告主の広告出稿抑制などがみられ、第4四半期業績は急ブレーキがかかるものの、第3四半期まで大幅増収増益だったことでこれを吸収する。第3四半期累計の売上高は前年同期比15.3%増の113億1300万円、経常利益は同4.4倍の6億1300万円だった。メディア事業、広告事業ともに前年実績を大きく上回る水準で推移していた。

■ODKソリューションズ <3839>  682円  +58 円 (+9.3%)  本日終値
 ODKソリューションズ<3839>は一時15%高と値を飛ばし4日続伸、600円台後半に歩を進め連日の年初来高値更新。同社は独立系のシステム開発会社で教育分野に強みを持ち、大学入試関連を中心とするビジネスプラットフォームを提供し高いシェアを有している。教育ICT関連の一角だが、AI面接プラットフォームや医療関連分野にも展開し業容を広げ、21年3月期はコロナ禍で営業減益予想も中期成長期待が強い。信用買い残が枯れた状態にあり、株式需給面も良好。きょうは立会外分売(分売価格600円)の実施日にあたる。

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