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【市況】株価指数先物【昼のコメント】短期的な過熱感警戒も安易なショートポジションは禁物


 日経225先物は11時30分時点、2万1860円(+1.72%)前後で推移している。米国市場の上昇の流れを引き継ぐ形から買い優勢で始まり、日経225先物は2万1640円とナイトセッションの終値(2万1600円)を上回り、シカゴ先物清算値(2万1640円)にサヤ寄せする形で始まった。この寄り付きを安値に上げ幅を広げており、一時2万1900円を付けている。

 日経225先物は前場半ばに2万1800円を付けた後は、中国や香港市場の寄り付きへの警戒から2万1750円辺りまで伸び悩む場面もみられた。しかし、ハンセン指数が小幅に下落して寄り付いたものの、すぐさま切り返しをみせたことから、香港の下落を想定していた短期筋のショートカバーを誘う形となり、2万1900円を付けている。また、グローベックスの米株先物はNYダウが200ドルを超える上昇で推移しているほか、欧州の大規模経済対策への期待などが、買い安心感につながっている。

 ファーストリテイリング <9983> など、指数寄与度の大きい値がさ株の一角が指数を押し上げており、インデックスに絡んだ資金が流入しているとみられる。これに加えて、売り込まれていたバリュー株への見直しが強まっており、過熱感が警戒されつつも、売り込みづらい需給状況であろう。

 後場はハンセン指数のほか、NYダウ先物を睨んでの展開が想定される。ただし、ここ数日は後場に入ると断続的なインデックス買いが観測されていることもあり、安易なショートポジションは禁物だろう。

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