【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米中対立への警戒感が強まり売り優勢 (5月22日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 20583.95
高値 20615.12(09:35)
安値 20334.99(14:29)
大引け 20388.16(前日比 -164.15 、 -0.80% )
売買高 12億2919万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9334億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は前日比164円安と続落、売買代金は2兆円割れと薄商い
2.21日のNYダウは101ドル安と反落、米中対立への警戒感が強まる
3.中国・全人代で「香港版国家安全法」を議論と伝わり香港ハンセン指数急落
4.コマツ、ファナック、資生堂、商船三井など中国関連株が値を下げる
5.ワークマンやホロン、出前館などが高く日経ジャスダック平均は6日続伸
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比101ドル安と反落した。米中対立への警戒感を背景に、利益確定売りが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は続落。米中対立への警戒感が膨らむなか、主力株には売りが先行する展開となった。
22日の東京市場は、本日から始まった中国・全人代で香港での国家分裂や中央政府の転覆などの行為を禁じる「香港版国家安全法」が議題となると伝わり、トランプ米大統領は同法を導入すれば強硬に対応すると述べた。これを受け、寄り付きは高く始まったものの、買い一巡後は売り優勢の展開。香港・ハンセン指数が前日比5%を超す大幅安となるなか、後場に入り日経平均も下げ幅が拡大し一時、200円を超す下落となった。全般相場が売り優勢となるなか、中小型株の一角が買われジャスダック平均は6日続伸した。東証1部の売買代金は2兆円割れと薄商いだった。
個別銘柄ではソニー<6758>やトヨタ自動車<7203>、任天堂<7974>が安く、武田薬品工業<4502>、村田製作所<6981>、富士フイルムホールディングス<4901>が値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株が安い。コマツ<6301>やファナック<6954>、資生堂<4911>、商船三井<9104>といった中国関連株も軟調だった。
半面、ソフトバンクグループ<9984>や東京エレクトロン<8035>、オリックス<8591>が高く、アドバンテスト<6857>やレーザーテック<6920>が値を上げた。アンジェス<4563>やオンコセラピー・サイエンス<4564>が上昇した。ワークマン<7564>やホロン<7748>、出前館<2484>といったジャスダック銘柄が値を上げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、アドテスト <6857> 、中外薬 <4519> 、アステラス <4503> 、塩野義 <4507> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約37円。うち27円はSBG1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファミマ <8028> 、京セラ <6971> 、ファナック <6954> 、信越化 <4063> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約44円。
東証33業種のうち上昇は空運業、その他金融業、情報・通信業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)小売業、(2)陸運業、(3)電気・ガス業、(4)サービス業、(5)繊維製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)鉄鋼、(4)非鉄金属、(5)保険業。
■個別材料株
△三井金エンジ <1737> [東証2]
前期経常が上振れ着地・今期は4.4倍増益へ。
△オイシックス <3182>
コロナ禍で食材宅配需要増加し今期も営業最高益見通し。
△パピレス <3641> [JQ]
21年3月期は2ケタ営業増益予想。
△カーバイド <4064>
「日立オムロンターミナルソリューションズと仮想タッチパネル開発」との報道。
△アセチレン <4093>
21年3月期は2ケタ営業増益見通し。
△イード <6038> [東証M]
バーチャルキーをNTTグループのカーシェアサービスに提供。
△ユニバー園芸 <6061> [JQ]
第3四半期は2ケタ増収増益。
△ホープ <6195> [東証M]
2万7000株を上限とする自社株買いを実施へ。
△東京機 <6335>
今期経常は黒字浮上へ。
△松屋R&D <7317> [東証M]
同社開発のドローン用エアバッグが台湾で特許取得。
▼セントケア <2374>
20年3月期営業利益は計画下回って着地。
▼ギークス <7060> [東証M]
今期経常は14%減益へ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)カーバイド <4064> 、(2)東京機 <6335> 、(3)オイシックス <3182> 、(4)ジャムコ <7408> 、(5)システムサポ <4396> 、(6)アルトナー <2163> 、(7)GMOクラウ <3788> 、(8)オープンドア <3926> 、(9)パンチ <6165> 、(10)RPA <6572> 。
値下がり率上位10傑は(1)アイロムG <2372> 、(2)ギークス <7060> 、(3)フィールズ <2767> 、(4)セントケア <2374> 、(5)クニミネ <5388> 、(6)前田建 <1824> 、(7)トプコン <7732> 、(8)東プレ <5975> 、(9)ジーテクト <5970> 、(10)KeePer <6036> 。
【大引け】
日経平均は前日比164.15円(0.80%)安の2万0388.16円。TOPIXは前日比13.41(0.90%)安の1477.80。出来高は概算で12億2919万株。東証1部の値上がり銘柄数は631、値下がり銘柄数は1463となった。日経ジャスダック平均は3324.36円(7.74円高)。
[2020年5月22日]
株探ニュース