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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 神戸物産、信号、A&D (20日大引け後 発表分)

神戸物産 <日足> 「株探」多機能チャートより

 20日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 神戸物産 <3038>   ★上期経常を21%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆20年10月期上期(19年11月-20年4月)の連結経常利益を従来予想の98.9億円→120億円に21.3%上方修正。増益率が4.2%増→26.5%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や在宅勤務の広がりなどによる内食需要の高まりを背景に、主力事業である「業務スーパー」加盟店への出荷が増加したことが収益を押し上げた。

 技研HD <1443> [東証2]  ★前期経常を47%上方修正
 ◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の8.2億円→12億円に47.0%上方修正。増益率が8.8%増→59.8%増に拡大する見通しとなった。自然災害の復旧工事予算の執行に伴う受注が堅調だったほか、大型案件の施工が順調に進んだことが寄与。好採算案件に絞った選択受注が奏功したことに加え、社内活性化委員会を軸とした情報共有や変動費削減の意識向上も利益改善につながった。

 ケア21 <2373> [JQ]  ★上期経常を一転55%増益・最高益に上方修正
 ◆20年10月期上期(19年11月-20年4月)の連結経常利益を従来予想の1.5億円→5.8億円に3.9倍上方修正。従来の59.8%減益予想から一転して55.5%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。施設系介護の稼働率が高水準で推移したことに加え、在宅系介護も新規利用者の獲得が予想を上回り、利益効率を押し上げた。維持費などの固定費の削減に加え、社内行事を延期したことも上振れの要因となった。

 フリージア <6343> [東証2]  ★前期経常は34%増益で上振れ着地
 ◆20年3月期の連結経常利益は前の期比33.7%増の12.9億円に拡大し、従来予想の9億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。マンション竣工時期の遅れで売上高は計画を下回ったものの、固定費削減などに加え、持ち分法投資利益が想定より増加したことが利益上振れにつながった。
  なお、21年3月期の業績見通しについては配当(0.5円)以外は開示しなかった。

 信号 <6741>   ★前期経常は22%増で上振れ着地・5期ぶりに最高益更新
 ◆20年3月期の連結経常利益は前の期比22.5%増の96.7億円に伸び、従来予想の85億円を上回って着地。5期ぶりに過去最高益を更新した。ホームドアの売上増加など駅務機器の販売が想定より伸びたことなどが収益上振れの要因となった。
  なお、21年3月期の業績と配当見通しは開示しなかった。

 A&D <7745>   ★前期経常は28%増で上振れ着地・13期ぶり最高益
 ◆20年3月期の連結経常利益は前の期比27.9%増の34.3億円に伸び、従来予想の29億円を上回って着地。13期ぶりに過去最高益を更新した。計測・計量機器事業は子会社ホロン <7748> [JQ]で半導体機器関連の販売が拡大したほか、米州向けDSPシステムの好採算案件を獲得し増収増益を確保した。医療・健康機器事業では国内が不振だったものの、米国大口案件の出荷継続やカナダ向け血糖計などの好調で補った。経費削減効果も利益拡大に貢献した。
  なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

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