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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本郵政、昭電工、TDK

日本郵政 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本郵政 <6178>  760円  -76.8 円 (-9.2%)  本日終値
 日本郵政<6178>が大幅安、一時10%を超える下げで752円まで売り込まれる場面があった。同社が15日取引終了後に発表した21年3月期の経常利益予想は前期比40%減の5200億円と大幅な落ち込みを予想しており、事業環境の不透明感を背景に年間配当を未定としたうえで、中間期配当については見送る予定とした。これが大きく嫌気された。前期実績は50円配当で、時価から換算した配当利回りは6.4%強と非常に高いものの、減配懸念が大口の売り注文を誘導する形となった。

■北國銀行 <8363>  2,669円  -269 円 (-9.2%)  本日終値
 15日に決算を発表。「今期経常は36%減益、10円減配へ」が嫌気された。
 北國銀行 <8363> が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比6.9%減の131億円になり、21年3月期も前期比35.5%減の85億円に落ち込む見通しとなった。3期連続減益になる。
  ⇒⇒北國銀行の詳しい業績推移表を見る

■関東電化工業 <4047>  875円  -86 円 (-9.0%)  本日終値
 15日に決算を発表。「前期経常は18%減益も上振れ着地・1-3月期(4Q)経常は46%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。
 関東電化工業 <4047> が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比18.2%減の78.4億円に減ったが、従来予想の73億円を上回って着地。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。
  ⇒⇒関東電化工業の詳しい業績推移表を見る

■ノーリツ <5943>  1,134円  -99 円 (-8.0%)  本日終値
 15日に決算を発表。「1-3月期(1Q)最終は赤字転落で着地」が嫌気された。
 ノーリツ <5943> が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終損益は64.8億円の赤字(前年同期は3.2億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒ノーリツの詳しい業績推移表を見る

■日本電子 <6951>  3,105円  -260 円 (-7.7%)  本日終値
 15日に決算を発表。「前期経常は3%減益で着地・1-3月期(4Q)経常は24%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。
 日本電子 <6951> が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比3.2%減の72億円に減り、従来予想の75億円を下回り、増益予想から一転して減益で着地。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。
  ⇒⇒日本電子の詳しい業績推移表を見る

■理想科学工業 <6413>  1,333円  -109 円 (-7.6%)  本日終値
 15日に決算を発表。「今期営業は赤字転落、無配転落へ」が嫌気された。
 理想科学工業 <6413> が5月15日大引け後(16:30)に決算を発表。20年3月期の連結営業利益は前の期比32.6%減の25.4億円に落ち込み、21年3月期の同損益は34億円の赤字に転落する見通しとなった。
  ⇒⇒理想科学工業の詳しい業績推移表を見る

■三十三FG <7322>  1,426円  -103 円 (-6.7%)  本日終値
 15日に決算を発表。「今期経常は51%減益へ」が嫌気された。
 三十三フィナンシャルグループ <7322> が5月15日大引け後(15:20)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比20.6%減の61.7億円になり、21年3月期も前期比51.4%減の30億円に大きく落ち込む見通しとなった。
  ⇒⇒三十三FGの詳しい業績推移表を見る

■昭和電工 <4004>  2,185円  -156 円 (-6.7%)  本日終値
 15日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は93%減益で着地、今期業績・配当を未定に変更」が嫌気された。
 昭和電工 <4004> が5月15日大引け後(15:30)に決算を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比92.7%減の32.2億円に大きく落ち込んだ。同時に、従来130円を計画していた期末一括配当を未定に変更した。
  ⇒⇒昭和電工の詳しい業績推移表を見る

■昭電線HD <5805>  1,068円  -67 円 (-5.9%)  本日終値
 15日に決算を発表。「今期経常は30%減益へ」が嫌気された。
 昭和電線ホールディングス <5805> が5月15日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比40.4%増の78.6億円に拡大したが、21年3月期は前期比30.1%減の55億円に落ち込む見通しとなった。
  ⇒⇒昭電線HDの詳しい業績推移表を見る

■TDK <6762>  8,890円  -550 円 (-5.8%)  本日終値
 15日に決算を発表。「今期税引き前は27%減益、20円減配へ」が嫌気された。
 TDK <6762> が5月15日大引け後(15:00)に決算(米国会計基準)を発表。20年3月期の連結税引き前利益は前の期比17.0%減の958億円になり、21年3月期も前期比27.0%減の700億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒TDKの詳しい業績推移表を見る

■カイオム <4583>  354円  +80 円 (+29.2%) ストップ高   本日終値
 カイオム・バイオサイエンス<4583>はストップ高の354円に買われ、年初来高値を更新した。前週末15日の取引終了後、20年12月期第1四半期(1~3月)単独決算を発表。営業損益は4億2600万円の赤字(前年同期比横ばい)にとどまるものの、売上高を9000万円(同42.3%増)と順調に伸ばしたことが好感された。がん治療用抗体CBA-1205の毒性試験費や技術研究所の拡張費用の増加などが損益を悪化させた。ただ、国内製薬企業の取り引きが拡大したほか、同社独自の抗体作製技術「ヒトADLibシステム」を活用した新規の抗体作製による売り上げを計上した。なお、通期業績見通しは、創薬事業における合理的な業績予想の算定が困難であることから、創薬支援事業の数値のみを公表しており、売上高4億8000万円の従来見通しを据え置いている。

■ベガコーポレーション <3542>  1,335円  +300 円 (+29.0%) ストップ高   本日終値
 ベガコーポレーション<3542>はストップ高。同社は15日取引終了後に21年3月期の業績予想(非連結)を発表。21年3月期の経常利益は前期比3.4倍の5億円に急拡大する見通しとしており、これを材料視する買いが入った。今期も家具・インテリアのインターネット販売「LOWYA」で自社サイトの販売強化とブランド認知拡大に注力し、売上高は前期比11.3%増の151億円と2ケタ増収を見込む。利益面では商品構成の見直しや高利益率商品の開発、物流コストの抑制を図る方針だ。なお、同時に発表した20年3月期の経常損益は1億4600万円の黒字(前の期は2億5600万円の赤字)に浮上して着地した。

■アイ・ピー・エス <4390>  1,570円  +300 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値
 アイ・ピー・エス<4390>がストップ高。同社は国内のほかフィリピンで通信回線を提供するビジネスを展開しており、フィリピンではCATV用国際回線やブロードバンドなどが投資回収期に入り、業績拡大を加速させている。15日取引終了後に発表した20年3月期決算で、営業利益は前の期比13%増の10億7000万円と2ケタ成長を確保、更に21年3月期については前期比59%増の17億円と急拡大を見込んでおり、これがポジティブサプライズとなった。

■コプロHD <7059>  2,127円  +400 円 (+23.2%) ストップ高   本日終値
 建設業界向け人材派遣などを手掛けるコプロ・ホールディングス<7059>がストップ高まで買われた。同社は15日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比4.9%増の16億7000万円としていることや、年間配当計画を前期比10円増配の70円としていることが好感されたようだ。売上高は同17.3%増の153億9800万円を見込む。リニア中央新幹線関連や都市開発プロジェクト関連の工事、既存インフラの老朽化に伴う再整備など、引き続き建設需要は堅調に推移するとみており、これが追い風となる見通し。また、プラント向け技術者派遣についても積極的な事業展開を図るとしている。

●ストップ高銘柄
 ZUU <4387>  3,980円  +700 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 など、25銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 レナウン <3606>  48円  -30 円 (-38.5%) ストップ安   本日終値
 THEグローバル社 <3271>  255円  -80 円 (-23.9%) ストップ安   本日終値
 AMBITION <3300>  590円  -100 円 (-14.5%) ストップ安   本日終値
 など、4銘柄

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