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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):西松建、大同特鋼、東エレク

西松建 <日足> 「株探」多機能チャートより
■西松建設 <1820>  2,036円  +64 円 (+3.3%)  本日終値
 西松建設<1820>が反発。午後2時ごろ、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が3750億円から3916億円(前の期比12.1%増)へ、営業利益が250億円から253億円(同1.5%増)へ、純利益が176億円から187億円(同0.4%減)へ上振れて着地したようだと発表しておりこれが好感された。土木工事、建築工事ともに順調に進捗したことで完成工事高が増加したことに加えて、税金費用が予想を下回ったことが要因としている。

■大同特殊鋼 <5471>  3,445円  +105 円 (+3.1%)  本日終値
 大同特殊鋼<5471>が反発。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は4100円(従来5340円)とした。20年3月期の連結営業利益を291億円から280億円(会社予想290億円)に下方修正しているほか、21年3月期は、自動車生産の落ち込みを受けて同利益は34億円の大幅減益を予想するなど目先は厳しい状況を見込んでいる。しかし、長期的には好材料が揃いそうだとみている。具体的には(1)自動車、半導体向けにステンレスは景気回復とともに回復が見込める、(2)特殊鋼価格は高炉の努力で支給材は高値を維持している、(3)原油、電極の高騰の費用に苦しめられてきたが、足もとでは沈静化している。特に、原油は1バレル=1ドルの下落で年2億円の営業増益要因となる――ことなどを指摘している。

■東京エレクトロン <8035>  21,885円  +575 円 (+2.7%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が買い優勢の展開となった。ここ調整局面にあった東エレクは6日ぶりの反発となった。前週末の米国株市場ではアフターコロナをにらんでアプライドマテリアルズやエヌビディアなど半導体関連株に買われるものが多く、全体相場を牽引した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発しており、東京市場もこの流れを引き継いでいる。なお、マスクブランクス検査装置を手掛けるレーザーテック<6920>は一時6220円まで上値を伸ばし、今月20日の上場来高値6270円奪回を視界に捉えている。

■国際石油開発帝石 <1605>  665.8円  +12.4 円 (+1.9%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が小幅に3日続伸。先週末24日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の6月限が前の日に比べ0.44ドル高の1バレル=16.94ドルに上昇。米国の原油生産が減速しているとの観測から原油市場の需給改善期待が膨らんだ。これを受け、同社株の下値には買いが流入している。ただ、原油価格の先行きには不透明感が強いほか、この日の時間外取引でWTI価格は下落していることもあり、上値は抑えられている。

■アマノ <6436>  2,210円  -201 円 (-8.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 24日に決算を発表。「今期経常は54%減益へ」が嫌気された。
 アマノ <6436> が4月24日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比4.8%増の168億円に伸びたが、21年3月期は前期比53.7%減の78億円に大きく落ち込む見通しとなった。
  ⇒⇒アマノの詳しい業績推移表を見る

■みらかホールディングス <4544>  2,340円  -59 円 (-2.5%)  本日終値
 みらかホールディングス<4544>が大幅反発。集計中の20年3月期連結業績について、売上高が1910億円から1887億円(前の期比4.0%増)へ、営業利益が118億円から99億円(同32.4%減)へ、最終損益が53億円の黒字から13億円の赤字(前の期63億8600万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で受託臨床検査事業で外出自粛要請などにより患者の受診抑制がみられたことや、医療機関からの検査受託数の減少があったことが主な要因という。また、臨床検査薬事業の国内ルミパルス事業及びOEM/原材料事業で検査需要の減少があったことも響いたとしている。

■デンソー <6902>  3,668円  -85 円 (-2.3%)  本日終値
 デンソー<6902>が安い。同社は24日取引終了後に20年3月期の業績予想修正を発表、最終利益は従来予想の2250億円から680億円に1570億円の大幅な減額となった。新型コロナウイルスの影響で自動車メーカー減産の動きが収益下方修正要因となったほか、自部品リコール対応費用などがデメリットとして反映された。収益低迷については株価に織り込みが進んでいたとはいえ、20年3月期業績予想の下方修正は3度目ということもあって、実態悪を嫌気する売りが優勢となっている。

■三谷産業 <8285>  398円  +80 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 三谷産業<8285>がストップ高。正午ごろ、グループ会社アクティブファーマが、新型コロナウイルスに対する治療効果が期待される抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」の原薬製造を、富士フイルム(東京都港区)から受託することが決定したと発表しており、これが好感された。アクティブファーマは、09年6月に日医工<4541>と三谷産業の共同出資で設立した医薬品原薬の開発・製造・販売会社。富山県富山市に事業所・生産工場を有しているという。

■イーブック <3658>  2,081円  +400 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 イーブックイニシアティブジャパン<3658>はストップ高。前週末24日の取引終了後、21年3月期単独業績予想を発表。売上高235億円(前期比10.4%増)、営業利益8億8000万円(同10.9%増)、純利益6億円(同10.1%増)と2ケタ営業増益を見込んでいることが好感された。引き続きZホールディングス<4689>傘下のヤフーとの事業連携を推進することにより電子書籍事業、クロスメディア事業でそれぞれ増収を見込む。利益面については、グループシナジーを活用したマーケティング投資、アプリ及びウェブサイトの機能改善などの増加が見込まれるものの、コスト効率化などが貢献し増益を確保する見通し。なお、20年3月期決算は、売上高212億8100万円(前の期比43.9%増)、営業利益7億9300万円(同36.1%増)、純利益5億4400万円(同3.3倍)だった。

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