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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):花王、三菱重、インフォMT

花王 <日足> 「株探」多機能チャートより
■花王 <4452>  8,107円  +271 円 (+3.5%)  本日終値
 花王<4452>にリバウンド狙いの買いが流入。株価はいち早く25日移動平均線を超え底入れを明示、同移動平均線と上向きに変わった5日移動平均線とのゴールデンクロスも接近している。中国で発生した新型コロナウイルスの影響を懸念して株価は大幅調整を余儀なくされたが、前週後半から、安定した業績内容が見直され機関投資家とみられる実需買いを呼び込んだ。手や指の消毒剤の売り上げが新型コロナウイルスの感染拡大を背景に大幅な伸びを示しているほか、紙おむつ事業も中国での過剰在庫の整理が進み改善傾向にある。20年12月期は営業4%程度の増益を確保する見通しで、これで8期連続の最高益更新となる。

■インフォマート <2492>  702円  +15 円 (+2.2%)  本日終値
 インフォマート<2492>が6日続伸。同社は23日、企業間における請求書の受け取り・発行業務を紙から電子データ化する「BtoBプラットフォーム 請求書」の利用企業数が40万社を突破したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。「BtoBプラットフォーム 請求書」は15年1月からサービス提供を開始し、19年度の年間流通金額は9兆4384億円に成長。人手不足などを背景とした業務のIT化需要に加え、昨年の消費税法改正に伴い導入された軽減税率制度、23年からのインボイス制度(適格請求書等保存方式)など、経理業務の体制強化が推進されるなか、電子請求書のニーズが拡大している。

■エレマテック <2715>  728円  -45 円 (-5.8%)  本日終値
 電子部品・材料商社のエレマテック<2715>が反落。同社は23日取引終了後に、20年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の57億円から45億5000万円(前期比28.2%減)に引き下げた。売上高見通しも1880億円から1720億円(同6.2%減)に下方修正。中国経済の減速などを背景に設備投資の抑制や自動車などの生産回復が遅れていることから関連ビジネスが想定を下回って推移しているほか、新型コロナウイルスの感染拡大による影響も踏まえ業績予想を見直した。また、期末配当を従来計画の22円から8円減額し、14円とすることも公表。これにより、中間配の17円とあわせた年間配当は31円(従来計画は39円)となる。

■アプリックス <3727>  173円  +37 円 (+27.2%) 一時ストップ高   本日終値
 アプリックス<3727>が急騰し一時、前日比50円(36.8%)高の186円に買われた。23日の取引終了後、東京ガス<9531>100%子会社の東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)が取り扱うガス保安関連機器のIoT化に関する共同開発について基本合意したと発表しており、これが好材料視された。今回基本合意した共同開発は、IoTに関する知見と経験を有するアプリックスの「HARPS(ハープス)」や遠隔でのモニタリングなどの技術と、TGESのさまざまな情報を計測・数値化するセンシング技術を融合するのが狙い。これまで以上にタイムリーなデータの取得や状態の把握・監視を可能とし、各種データの分析、連動を強化することで、予防保全やメンテナンスの効率化を実現するとしている。

■ホットリンク <3680>  256円  +50 円 (+24.3%)  本日終値
 ホットリンク<3680>が大幅続伸。同社はきょう、Twitter Japan(東京都中央区)とコンテンツパートナー契約を締結し、「PGCパッケージ」の提供を開始すると発表。これが株価を刺激したようだ。PGCとは、マンガや芸能人を起用した動画などのプロフェッショナルが生成したコンテンツ「Professional Generated Content」の略称。ホットリンクのSNSデータ分析とPGCを活用することで、UGC(ユーザー発信のクチコミ)創出につなげることが可能だとしている。

■ラクーンHD <3031>  413円  +80 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ラクーンホールディングス<3031>がストップ高。23日取引終了後、連結子会社のラクーンフィナンシャルが損害保険会社との保険契約を更新することを発表、小規模事業者に対象範囲を拡大し事業基盤の更なる強化を図る計画で、これが株価を強く刺激する格好となった。株価は前日に310円まで売り込まれ、2015年5月以来約4年10カ月ぶりの安値圏まで水準を切り下げていたことで、値ごろ感からの買いも入りやすくなっていた。

■日本アビオニクス <6946>  1,487円  +273 円 (+22.5%) 一時ストップ高   本日終値
 日本アビオニクス<6946>が急反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「会社や学校の入り口などで発熱している人を見つける感染症の予防対策サービスを4月にも始める」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、人工知能(AI)開発スタートアップのフューチャースタンダード(東京都文京区)の映像解析技術を活用し、日本アビオのサーモグラフィーによる体表面の温度検知と顔認証技術を組み合わせた装置を開発。蓄積した個人データから各人の平熱を算出し、発熱した人がいればモニターで注意喚起する仕組みで、感染症対策に力を入れる企業などへの導入を目指すもようだ。

■医学生物学研究所 <4557>  3,145円  +503 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 医学生物学研究所<4557>に物色人気集中、カイ気配で始まり気配値のまま株価を上昇させている。同社は臨床検査薬や研究用試薬などを製造するバイオベンチャーで自己免疫疾患領域において実績が高い。23日取引終了後、新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」を検出するリアルタイムPCR試薬を27日に発売予定であることを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。同試薬は行政検査に使用できるだけでなく、公的医療保険も適用される。

■KNTCT <9726>  827円  +100 円 (+13.8%)  本日終値
 KNT-CTホールディングス<9726>は続急騰、朝方に東証1部の値上がり率ランキングでトップに買われる場面があった。近鉄系の旅行会社大手だが、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とする旅行需要の減少を嫌気され、株価は2月以降、急速に売られ続けてきた。しかし、足もとは空売りの買い戻しでリバウンド局面に移行している。信用取組は売り残が積み上がり、直近信用倍率は0.13倍と大幅に売り長。東京五輪が中止ではなく延期の方向となる可能性が高まったことで、同社にとっても最悪のシナリオは回避された格好で、これがショートカバーにつながった。

●ストップ高銘柄
 ティーケーピー <3479>  1,402円  +300 円 (+27.2%) ストップ高   本日終値
 INV <8963>  25,410円  +5,000 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値
 アドベンチャー <6030>  2,073円  +400 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 平和不リート <8966>  85,900円  +15,000 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 M&Aキャピ <6080>  2,319円  +400 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 など、52銘柄

●ストップ安銘柄
 VIX短先物 <1552>  17,630円  -5,000 円 (-22.1%) ストップ安   本日終値
 日経VI <2035>  1,510円  -400 円 (-20.9%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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