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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東エレク、日経レバ、ファストリ

ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  20,195円  +3,085 円 (+18.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置やSUMCO<3436>など半導体材料を手掛ける銘柄が軒並み高。前日の米国株市場ではNYダウが大幅続落するなか、インテルが急伸したのをはじめ半導体関連株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%を超える上昇で切り返した。東京市場でもこの流れに追随する形で同関連株への買い戻しが活発化した。

■アンジェス <4563>  680円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 アンジェス<4563>がストップ高。この日の寄り前、大阪大学と共同開発中の新型コロナウイルス向けDNAワクチンに関して、プラスミドDNAワクチンの原薬が完成し、動物への投与を行う非臨床試験準備が整ったと発表しており、これが好感された。同ワクチンは、アンジェス及び大阪大学(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が有するプラスミドDNA製品の開発実績を生かして、コロナウイルスの予防用DNAワクチンを共同開発するというもので、不活化ウイルスをワクチンとする方法(弱毒化ワクチン)や遺伝子組み換えウイルスタンパク質をワクチンとする方法に比べて、短期間で製造プロセスを確立することが可能な点が特徴。同社では今回の原薬完成により、近日中に動物向け試験を開始するとしている。

■イオンファンタジー <4343>  1,556円  +206 円 (+15.3%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>が続急騰。23日の取引終了後、集計中の20年2月期連結業績予想について、売上高が780億円から734億9000万円(前期比1.0%減)へ、営業利益が54億円から32億円(同31.2%減)へ、最終損益が21億5000万円の黒字から3億5000万円の赤字(前期18億6500万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表したが、目先の悪材料出尽くし感から買いが入ったようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、イオンファンタジー中国で1月28日から直営全店舗(216店舗)の営業を一時的に休止した影響に加えて、感染への懸念から国内やASEANで来店客数が減少したことが響いたという。

■ミクシィ <2121>  1,659円  +218 円 (+15.1%)  本日終値
 ミクシィ <2121> [東証M]が急騰。23日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→155億円に72.2%上方修正。減益率が78.1%減→62.3%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。主力のスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」で実施した人気IPとのコラボレーションなどが好調に推移したことが上振れの要因となる。

■日経レバ <1570>  12,650円  +1,650 円 (+15.0%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>がマドを開けて買われ、15%の急騰で1万2000円台を回復した。ここ全体相場のボラティリティが高まっており、日経平均に連動するETFで変動率が2倍に基本設定された同銘柄は個人投資家を中心とする短期資金を呼び込む形となっている。売買代金は全市場を通じて断トツ。世界連鎖株安のなか、東京株式市場だけは前日から日銀のETF買いなどを拠りどころに異色の切り返しを見せている。日経レバは逆張りでリバウンドを狙う動きが活発化しており、2月下旬以降買い残が急増傾向にあった。

■ファーストリテイリング <9983>  46,370円  +5,620 円 (+13.8%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が5000円を超える急騰。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に海外店舗を欧米などで順次休業する方向にあるが、「目先的には織り込みが進み、株券調達によって積み上げられた空売り玉の買い戻しが進んでいる」(国内証券アナリスト)状況で踏み上げ相場的な様相となった。きょうは同社株とソフトバンクグループ<9984>の急騰による日経平均への寄与度が際立つ。

■ストライク <6196>  2,949円  +331 円 (+12.6%)  本日終値
 ストライク <6196> が急騰。23日大引け後、20年8月期上期(19年9月-20年2月)の経常利益(非連結)を従来予想の11.7億円→15.5億円に31.9%上方修正。増益率が55.6%増→2.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。事業承継ニーズを中心にM&A市場が順調に拡大するなか、案件成約組数、大型案件の成約件数がともに計画を上回ったことが収益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の22.3億円(前期は18.8億円)を据え置いた。

■ソディック <6143>  597円  +67 円 (+12.6%)  本日終値
 ソディック <6143> が高い。23日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の4.25%にあたる200万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月24日から6月12日まで。今回取得した自社株は6月30日付で全て消却する。

■デサント <8114>  1,170円  +120 円 (+11.4%)  本日終値
 デサント<8114>が11%超の上昇をみせたほか、アシックス<7936>、ミズノ<8022>、ヨネックス<7906>、アキレス<5142>などスポーツウェアやスポーツシューズなどを手掛ける銘柄が軒並み大幅高に買われている。東京五輪の開催延期がほぼ決まり、21年に開催の方向で調整が進んでいるとの見方が強まるなか、これまで売り込まれていた銘柄を買い戻す流れが一気に加速した。ただ、「需給先行の戻りで買い一巡後は上値が重くなる可能性もある」(国内証券ストラテジスト)と指摘されている。

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