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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、シャープ、三菱UFJ

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  573円  +56 円 (+10.8%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が10%を超える急騰、石油資源開発<1662>なども大きく買われた。原油市況の急落を背景に株価は大幅な調整を余儀なくされてきたが、足もとはWTI原油先物価格の反発を受け、大きく切り返しに転じている。前日のWTI原油先物価格は73セント高と反発し1バレル=23ドル台を回復、リスクオフの売り圧力が一巡し目先底入れの動きを示している。きょう朝方の東京商品取引所で原油は大幅続伸して始まったことも買い戻しに拍車をかけたもよう。

■シャープ <6753>  1,027円  +84 円 (+8.9%)  本日終値
 シャープ<6753>が後場一段高。同社はきょう、三重工場(多気町)でマスクの生産を開始したと発表。新型コロナウイルスの感染防止による需要増で、マスク不足が依然として続くなか、期待感が高まるかたちとなったようだ。同社は政府の要請に応じて2月28日にマスクの生産を決定、準備を進めてきた。当初は1日当たり約15万枚を生産し、今後50万枚/日に増産する計画。出荷は3月下旬から順次開始する予定で、販売先は政府と調整中(政府への納入を優先)で、その後は「SHARP COCORO LIFE」のECサイトでも販売するとしている。

■ミスミグループ本社 <9962>  2,118円  +152 円 (+7.7%)  本日終値
 ミスミグループ本社<9962>が大幅高で3日ぶりに反発。23日の取引終了後に発表した2月の月別売上高は前年同月比1.8%減と12カ月連続で前年実績を下回ったものの、1月の同10.2%減から減少率が大幅に縮小しており、底打ちへの期待から買われたようだ。流通事業であるVONA事業が同0.2%増と小幅ながらプラスに転じたほか、FA事業が同0.9%減、金型部品事業が同7.4%減と1月のそれぞれ8.8%減、11.8%減、10.9%減から減少率を縮小させた。

■しまむら <8227>  7,410円  +450 円 (+6.5%)  本日終値
 しまむら<8227>は反発。23日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比12.1%減と7カ月連続で前年実績を下回ったものの、全般相場の堅調に加えて、足もとの販売状況の悪さは織り込み済みとの見方が強いようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い消費者が外出を控えたことで客数が同12.5%減となったことが響いた。商品別では、ベビー・子ども衣料は春物トレンド商品や紙おむつ、おしりふきなどの衛生雑貨が好調だった一方、高齢者の外出控えや卒業式の開催自粛などの影響でミセス・シニア向けジャケットや婦人スーツの販売が伸び悩んだ。全店売上高も同11.8%減だったが、週別では3月2日の週に大きく落ち込んだものの、その後は回復基調にあるとしている。

■アイチコーポレーション <6345>  618円  +37 円 (+6.4%)  本日終値
 アイチコーポレーション<6345>が大幅反発。23日の取引終了後、20年度から22年度の3カ年は連結配当性向50%を目安に還元を行うほか、20億円を上限とした自己株式の取得を実施する株主還元方針の設定を発表。これに伴い、上限を200万株(発行済み株数の2.58%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。自社株買いの取得期間は4月1日から12月23日までで、20年度に取得する自社株及び現在保有している自社株については、消却することを基本とする。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行や株主還元策の一環として実施するとしている。同時に、従来11円を予定していた期末配当を2円増額して13円にするとしており、これも好材料視された。年間配当は24円(従来予想22円)となり、前期実績に対して2円の増配になる予定だ。

■そーせいグループ <4565>  1,226円  +71 円 (+6.2%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>が一時10%を超える上昇をみせたほか、アンジェス<4563>、ヘリオス<4593>、サンバイオ<4592>などバイオ関連株が一斉高に買われた。市場では「日経平均がリスクオフの巻き戻しで急浮上するなか、新興市場も個人投資家の投げが一巡し戻りに転じている。特にマザーズ市場の戻りが顕著だが、市場では「バイオ関連株はマザーズ指数に与える影響が大きく、投資マインドの改善で短期値幅取りを狙った資金が再流入している」(国内ネット証券アナリスト)という声がでていた。

■三菱UFJ <8306>  420.9円  +23.5 円 (+5.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続伸で400円台を回復、第一生命ホールディングス<8750>は4日続伸と大手金融株が戻り足を強めている。世界的な協調利下げの動きを背景に長期で資金を運用するメガバンクや生保にとって収益環境は逆風で、企業の資金繰り悪化によるデフォルトリスクなども株価下落の背景となっていたが、目先は売られ過ぎの反動が出ている。日米ともに政府が財政出動により企業の破綻を防ぐ方向で動いていることも好感された。また、配当利回りが高く、3月期末を目前にインカムゲイン狙いの買いも呼び込む形となった。

■太陽ホールディングス <4626>  3,960円  +180 円 (+4.8%)  本日終値
 太陽ホールディングス <4626> が続伸。23日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.32%にあたる37万5000株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月23日から21年3月22日まで。

■西松屋チェーン <7545>  720円  +32 円 (+4.7%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>は大幅反発。23日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比21.3%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。紙おむつやウェットナップなど消耗品の需要が増加したほか、子ども玩具など室内で使用する商品の売り上げが好調だった。なお、全店売上高は同19.8%増だった。

■かどや製油 <2612>  3,955円  +140 円 (+3.7%)  本日終値
 かどや製油 <2612> が大幅続伸。23日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の26億円→31億円に19.2%上方修正。減益率が41.3%減→30.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。ごま油事業、食品ごま事業で原材料価格高騰を背景に値上げを進めたことが奏功し、採算が大きく改善する。広告宣伝費の削減や原材料費の抑制なども上振れに貢献する。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の75円→100円(前期は120円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

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