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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):栄研化、カカクコム、インフォMT

栄研化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ぴあ <4337>  2,603円  +473 円 (+22.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ぴあ<4337>が一時ストップ高。午後0時30分ごろ、20年3月期の連結業績予想について、売上高を1800億円から1650億円(前期比8.3%減)へ、営業利益を14億5000万円から6億円(同56.4%減)へ、最終利益を8億2000万円から1億円(同87.8%減)へ下方修正したが、修正幅が想定内に収まったことから、買い安心感が働いたようだ。新型コロナウィルス感染症に起因する政府からの自粛要請などで興行市場が急速に収縮し、売上高が急減していることに加えて、興行の中止・延期に伴いチケットの払い戻しに関わる特別損失を計上することが要因としている。

■丸和運輸機関 <9090>  2,430円  +341 円 (+16.3%)  本日終値
 丸和運輸機関<9090>は全体下げ相場のなかで異彩の強さを発揮、きょうで4連騰と我が道を行く展開となっている。同社はeコマース関連の宅配で好調に収益を伸ばしている。ネット通販へのニーズの高まりを背景にeコマース市場の拡大が続くなか中期的にも成長期待が強い。更に新型コロナウイルスの感染拡大に伴い巣ごもり消費が注目されている現在、一段と追い風が強まることが予想される状況にある。交通面で利便性の高い首都圏エリアを中心とした大規模物流施設の建設が相次いでいることも、物流アウトソーシングを手掛ける3PL(サードパーティ・ロジスティクス)の象徴株として注目が集まりやすい。同社はとりわけ低温物流や医薬品に強みを持っており、ドラッグストア向けで高水準の需要を取り込んでいる点が投資資金流入の根拠となっている。

■インフォマート <2492>  646円  +81 円 (+14.3%) 一時ストップ高   本日終値
 インフォマート<2492>は一時ストップ高に買われる人気となった。同社は食材のeコマース事業を手掛けており、クラウドを活用して外食向けなど中心に受発注自動化サービスなどを展開している。東京五輪開催絡みのホテル向け需要では、新型コロナウイルスの感染拡大に絡む逆風が強く意識されてきたが、株価は2月中旬以降の急落で目先突っ込み警戒感からの買い戻しが入っている。信用取組は売り長で直近信用倍率0.69倍、日証金でも貸株が融資を上回る売り長の状態にある。16日取引時間中にヤマダ電機<9831>に対し「BtoBプラットフォーム 請求書」の提供を開始したことを発表しており、これが目先株価反転の契機となったもようだ。

■栄研化学 <4549>  1,827円  +172 円 (+10.4%)  本日終値
 栄研化学<4549>が急騰。18日の取引終了後、独自の遺伝子増幅技術であるLAMP法を用いて新型コロナウイルスを検出する「Loopamp2019-nCoV検出試薬キット」を研究用試薬として発売したと発表しており、これが好感された。同試薬は、LAMP法の特徴を生かしたリアルタイム濁度測定装置「LoopampEXIA」を用いて、検体より抽出したRNAから35分で新型コロナウイルスを検出することが可能という。「LoopampEXIA」は、既に国内医療関連施設に約500台設置されていることから、同試薬の増産体制を整備し安定的に供給することで、新型コロナウイルス感染症の対策に貢献するとしている。なお、同件による20年3月期業績への影響は軽微としている。

■カカクコム <2371>  2,162円  +200 円 (+10.2%)  本日終値
 カカクコム<2371>が大幅高で3日続伸。公正取引委員会が18日、飲食店ポータルサイトに関する取引実態調査の結果を発表したが、違反事例をまとめたうえで事業者に自主的な改善を求めるにとどまったことから、法執行などへの警戒感が薄らぎ、買い安心感が強まったようだ。

■フューチャー <4722>  1,179円  +85 円 (+7.8%)  本日終値
 フューチャー <4722> が急反発。18日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.12%にあたる50万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月19日から6月18日まで。

■大阪有機化学工業 <4187>  1,376円  +85 円 (+6.6%)  本日終値
 大阪有機化学工業<4187>が急伸。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1800円に設定した。同社はアクリル酸エステルのリーディングカンパニー。20年11月期は連結売上高が前期比3.5%増の296億43000万円、営業利益が同1.0%増の37億円と増収増益の計画。半導体レジスト用モノマープラントの本格稼働による拡販などが寄与する見込みだ。同社の中長期経営計画では24年11月期の営業利益50億円以上が目標とされている。

■EPSホールディングス <4282>  1,058円  +57 円 (+5.7%)  本日終値
 EPSホールディングス <4282> が3連騰。18日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の5.02%にあたる230万株(金額で25億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月19日から12月17日まで。

■カプコン <9697>  3,100円  +122 円 (+4.1%)  本日終値
 カプコン<9697>は大幅高で3日続伸。巣ごもり消費の一環としてゲーム関連が注目されていることに加えて、この日はスマートフォン向けRPG「モンスターハンター ライダーズ」(MH-R)が累計400万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これが好感された。MH-Rは、2月19日にサービスを開始。人とモンスターが共生するフェルジア大陸を舞台に、モンハンおなじみのモンスター達と個性派揃いのライダー達を、集めて育てて、組み合わせて、自分だけのパーティを編成しクエストに挑む内容となっている。

■神戸物産 <3038>  3,855円  +60 円 (+1.6%)  本日終値
 神戸物産<3038>が4日続伸。全般相場が急落するなか、同社株は底堅い値動きを続けている。同社は業務用食材を販売する「業務スーパー」を運営。個人の利用も多く、1月末時点で全国851店を展開している。第1四半期(19年11~20年1月)の連結営業利益は前年同期比34%増の56億3400万円と堅調。消費増税後の内食需要の高まりなどが追い風となったようだ。また、新型コロナウイルスに備えた食品のまとめ買い需要も見込め、巣ごもり消費関連株としても見直されている。国内大手証券では、20年10月期の連結営業利益を前期比11%増の214億円と会社計画203億円に対する増額修正を見込んでいる。

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