【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:クラボウ、ソフトバンクG、三菱UFJ
クラボウ <日足> 「株探」多機能チャートより
クラボウ<3106>が全体波乱相場のなか、連日のストップ高でカイ気配に張り付く人気となっている。東証1部で値上がり銘柄はわずか7銘柄というなかにあって異色の存在となっている。同社は12日、新型コロナウイルスの抗体を15分で検出し感染の有無を調べることができる検査試薬キットを16日から販売すると発表しており、これを手掛かり材料に投資資金が集中している。これは同社と提携する中国企業が開発した「イムノクロマト法」の原理に基づいたもの。日本国内ではPCR法による検査が一般的に行われているが、長時間を要するため、同社製品に対する高いニーズが予想される状況にある。
■VIX短先物 <1552> 16,820円 +2,840 円 (+20.3%) 11:30現在
国際のETF VIX短期先物指数<1552>は大幅高で3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と呼ばれる米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。11日の米VIX指数は前日に比べ21.57(40.02%)ポイント高の75.47に急騰した。12日のNYダウ平均株価は、前日比2352.60ドル安と過去最大の下げ幅を記録した。トランプ米大統領は「英国を除く欧州からの渡航を30日間制限する」と発表。これに伴う経済活動の縮小懸念が高まった。米VIX指数は、リーマン・ショック時の2008年11月以来の水準に上昇している。
■鎌倉新書 <6184> 831円 -283 円 (-25.4%) 11:30現在 東証1部 下落率トップ
12日に決算を発表。「今期経常は36%減益へ」が嫌気された。
鎌倉新書 <6184> が3月12日大引け後(15:30)に決算を発表。20年1月期の連結経常利益は前の期比9.1%増の7.9億円に伸びたが、21年1月期は前期比35.8%減の5.1億円に落ち込む見通しとなった。
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■ラクスル <4384> 1,807円 -500 円 (-21.7%) ストップ安 11:30現在 東証1部 下落率3位
12日に決算を発表。「非開示だった今期最終は赤字転落へ」が嫌気された。
ラクスル <4384> が3月12日大引け後(15:00)に決算を発表。20年7月期第2四半期累計(19年8月-20年1月)の最終損益(非連結)は4億4800万円の赤字(前年同期は2100万円の黒字)に転落した。
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■日経レバ <1570> 11,340円 -2,150 円 (-15.9%) 11:30現在
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が波乱展開。2000円を超える下げで1万1300円台まで売り叩かれる展開となった。日経平均に連動するETFで変動率は日経平均の2倍に設定されているが、きょうは全体相場が暴落するなかで記録的な下げとなっている。仮に1万1000円台を割り込むと2016年11月以来、約3年4カ月ぶりとなる。
■シーイーシー <9692> 1,252円 -136 円 (-9.8%) 11:30現在
シーイーシー<9692>は3日続落。12日の取引終了後に21年1月期の連結業績予想を発表。売上高530億円(前期比2.2%増)、営業利益61億円(同2.8%増)、純利益42億円(同15.4%増)と増収増益を見込むものの、全般安商状とあって反応は限定的のようだ。スマートファクトリ―など注力事業を引き続き強化することにより事業効率の改善を目指すとしている。なお、同時に発表した20年1月期の業績は、売上高518億6800万円(前の期比4.1%増)、営業利益59億3300万円(同20.3%増)、純利益36億3800万円(同27.2%増)だった。
■ビルファンド <8951> 706,000円 -75,000 円 (-9.6%) 11:30現在
東証REIT指数が大幅続落。一時1510台と前日に比べ15%強値を下げ、取引時間中としては15年9月以来、4年6カ月ぶりの水準に下落している。REIT指数は、今年2月中旬時点では2200近辺の高値圏で推移しており、1カ月弱で高値から3割近い下落となっている。全体相場が急落するなか、年初まで価格が堅調に推移していたリスク資産であるREITには利益確定売りが膨らんでいる格好だ。この日は、日本ビルファンド投資法人<8951>やジャパンリアルエステイト投資法人<8952>といったREITの主力銘柄が急落している。
■ソフトバンクグループ <9984> 3,689円 -275 円 (-6.9%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が大幅安で3日続落。一時前日比300円を超える下げで19年1月以来1年2カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。全体相場は先物主導で大きく売り込まれ、日経平均は1400円を超える下げとなっており、日経平均寄与度の大きい同社株はインデックス売りに伴う下落圧力が働いている。また、世界的にリスクオフ相場が加速するなか、同社が手掛けるビジョン・ファンドへの影響も懸念されている。一方、同社は13日、発行済み株式総数の7%にあたる1億4500万株、5000億円を上限とする自社株買いを発表しており、これが株価の下支え材料として働いている。
■三菱UFJ <8306> 393.6円 -24.8 円 (-5.9%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などいずれもウリ気配スタート、メガバンク株の下げが加速している。世界的なリスクオフ相場で、前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスが12%超の下げをみせるなど大手金融株の下げが際立った。新型コロナ対策で経済活動が止まることによる企業の資金繰りの悪化などで銀行はデフォルト・リスクも意識されている。米10年債利回りも前日終値で0.79%台と再び0.8%台を下回ってきており、東京市場でもメガバンクは運用環境悪化を嫌気する状況にある。
■エコモット <3987> 774円 +89 円 (+13.0%) 11:30現在
エコモット<3987>が逆行高している。12日の取引終了後、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向け、ウェアラブル装着が可能な赤外線サーモカメラにより、物理的接触を伴わずに発熱の疑いのある人物を検知可能なシステムを開発したと発表しており、これが好感されている。同システムは、身体に装着したサーモカメラで通行中の人物を撮影し、ストリーミングしたサーモグラフィ(画像)をクラウドストレージに保存、もしくはリアルタイムで確認することが可能というもの。撮影と同時に体表面温度を測定することで、発熱が疑われる人物が検知された際には、検疫担当者のリストバンド型デバイスに対して、バイブレーションによる目立たない形でのフィードバックを行うという。これにより、周囲に配慮しながらの別室誘導など感染抑止のための措置がとりやすくなるとしており、オフィスビルや商業施設などへの感染者の侵入抑止に効果が見込まれるとしている。
■ユークス <4334> 263円 -67 円 (-20.3%) 11:30現在
12日に業績修正を発表。「前期経常を一転赤字に下方修正」が嫌気された。
ユークス <4334> [JQ] が3月12日大引け後(15:15)に業績修正を発表。20年1月期の連結経常損益を従来予想の2.7億円の黒字→3.4億円の赤字(前の期は3.5億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
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同時に発表した「株主優待制度を廃止」も売り材料。
■オハラ <5218> 641円 -150 円 (-19.0%) ストップ安 11:30現在 東証1部 下落率8位
12日に決算を発表。「11-1月期(1Q)経常は赤字転落で着地、今期業績・配当を未定に変更」が嫌気された。
オハラ <5218> が3月12日大引け後(15:00)に決算を発表。20年10月期第1四半期(19年11月-20年1月)の連結経常損益は4.7億円の赤字(前年同期は3.2億円の黒字)に転落した。同時に、従来15円を計画していた期末一括配当を未定に変更した。
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■GAテクノ <3491> 1,896円 -401 円 (-17.5%) 11:30現在
GA technologies<3491>が急落。12日の取引終了後に発表した第1四半期(19年11月~20年1月)連結決算が、売上高98億4200万円(前期比34.1%増)、営業損益4600万円の赤字(前年同期7800万円の黒字)、最終損益8400万円の赤字(同2400万円の赤字)となり、営業損益が赤字に転落したことが嫌気されている。RENOSY事業拡大のための広告宣伝や人財投資を行ったことで売上高は増加した。ただ、ストックビジネスである賃貸管理強化や新規事業創出のためのセールス人員の配置転換などを行ったことで一時的に採算が悪化した。なお、20年10月期通期業績予想は、好調な採用活動により戦力となるセールス人員が採用計画を上回る見込みであることから、売上高を550億円から610億円(前期比55.3%増)へ上方修正したものの、営業利益18億円(同50.9%増)、純利益7億7000万円(同50.9%増)は従来見通しを据え置いている。
■NEXT 原油ブル <2038> 499円 -100 円 (-16.7%) ストップ安売り気配 11:30現在
NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN<2038>がストップ安ウリ気配。前日はストップ安に売られたが、きょうも値幅制限いっぱいに水準を切り下げる可能性がある。前日は欧米株市場が暴落したが、リスク回避の売りは原油市況にも及び、WTI原油先物価格は1ドル48セント安の1バレル=31ドル50セントと反落、米国株市場でもエクソンモービルが11%を超える下げをみせるなどエネルギー関連株の下げがきつい。原油ブルは原油市況の動きに連動するETNで、ボラティリティの高さが特長となっており、売り圧力が顕在化している。国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>なども大きく売られている。
■トーエル <3361> 496円 -83 円 (-14.3%) 11:30現在
12日に決算を発表。「5-1月期(3Q累計)経常が15%減益で着地・11-1月期も5%減益」が嫌気された。
トーエル <3361> が3月12日大引け後(16:00)に決算を発表。20年4月期第3四半期累計(19年5月-20年1月)の連結経常利益は前年同期比15.4%減の8.3億円に減り、通期計画の17.6億円に対する進捗率は47.5%にとどまり、5年平均の60.2%も下回った。
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●ストップ高銘柄
日経VI <2035> 1,723円 +300 円 (+21.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
ツヴァイ <2417> 672円 +100 円 (+17.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
大和4百Dイ <1466> 7,110円 +1,000 円 (+16.4%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
OSGコーポレーション <6757> 945円 -300 円 (-24.1%) ストップ安 11:30現在
インベスコO <3298> 13,520円 -4,000 円 (-22.8%) ストップ安 11:30現在
CKサンエツ <5757> 1,900円 -500 円 (-20.8%) ストップ安 11:30現在
フーバーブレイン <3927> 574円 -150 円 (-20.7%) ストップ安 11:30現在
エディア <3935> 324円 -80 円 (-19.8%) ストップ安 11:30現在
など、51銘柄
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