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【材料】萩原工業---1Q2ケタ増益、機械製品事業は大幅増益

萩原工業 <日足> 「株探」多機能チャートより

萩原工業<7856>は9日、2020年10月期第1四半期(19年11月-20年1月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.5%減の72.25億円、営業利益が同15.1%増の7.25億円、経常利益が同50.9%増の9.30億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同47.5%増の6.25億円となった。

合成樹脂加工製品事業の売上高は前年同期比4.1%減の57.41億円、営業利益は同8.1%増の5.40億円となった。人工芝用原糸及びフレキシブルコンテナバッグ関連で落ち込みがみられたが、粘着クロス関連及びコンクリート補強繊維「バルチップ」の国内販売は引続き好調だった。インドネシアの子会社ハギハラ・ウエストジャワ・インダストリーズは、フレキシブルコンテナバッグの販売低迷の影響を受けた。国内子会社の東洋平成ポリマーは、フィルム製品は低収益製品の販売縮小により微減収となったものの、クロス製品は順調に推移したことで増収となった。

機械製品事業の売上高は前年同期比6.1%減の14.84億円、営業利益は同41.8%増の1.85億円となった。主力のスリッター関連機器は、国内は紙関係では特殊薄紙用設備や前期に引き続きキャッシュレスの普及に伴う需要があり、フィルム関係では軟包材市場での需要底堅く好調だった。海外は中国向け液晶ディスプレイ用大型機やバッテリーセパレーターフィルム用の需要があり好調だった。押出関連機器は、食品容器用及びバッテリーセパレーターフィルム用スクリーンチェンジャーが引き続き好調だった。一方リサイクル関連機器は、工場内リサイクル需要があったものの全体では低調に推移した。
2020年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.6%増の310.00億円、営業利益が同0.9%減の27.00億円、経常利益が同5.3%増の30.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.8%増の20.90億円とする期初計画を据え置いている。

《SF》

 提供:フィスコ

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