【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):武田、野村マイクロ、田岡化
武田 <日足> 「株探」多機能チャートより
ウインテスト<6721>が一時16%高まで買われる場面があった。同社はきょう、台湾でLCDドライバIC検査装置「WTS-577」の一括大口受注を獲得したと発表。受注金額は約10億5000万円。この受注による売上高及び利益への影響については、昨年9月に公表した20年7月期通期業績予想に織り込み済みだとしている。
■野村マイクロ <6254> 1,117円 +26 円 (+2.4%) 本日終値
野村マイクロ・サイエンス<6254>は4連騰と上値指向鮮明、一時5%高と値を飛ばし25日移動平均線を上回ってきた。半導体向け超純水装置を主力に展開、韓国サムスンや台湾半導体メーカー向けで高シェアを有している。新型コロナウイルスの影響もあって半導体市況の回復が遅れるとの見方が出ているが、次世代通信規格「5G」に絡む投資需要を背景に既に市況底入れを果たしている状況。また、EUV露光装置の市場が急速に立ち上がるなか、同社はサムスンの投資積極化などの恩恵を受けることが予想される。そうしたなか、同社株は4日から新たに貸借銘柄に選定されており流動性も向上、売買の活性化が株価にも好影響を与えている。
■田岡化学工業 <4113> 6,470円 +20 円 (+0.3%) 本日終値
田岡化学工業<4113>が続伸。同社は4日取引終了後に、三菱ガス化学<4182>と合弁会社の設立に関する基本合意書を締結したと発表。両社はこのほど、光学樹脂ポリマーの原料モノマーの生産・販売事業を手掛ける合弁会社設立の検討を行うことで合意。合弁会社は菱ガス化が発行株式総数の過半数を保有する予定で、その他の詳細については今後検討するとしている。
■ランサーズ <4484> 815円 +2 円 (+0.3%) 本日終値
ランサーズ<4484>は4日続伸。値刻みこそ小幅ながら3月2日にザラ場720円で大底を確認し、ジリジリと戻りに転じている。人材仲介サイトを展開、フリーランスなどの人材と企業をマッチングさせるビジネスを手掛けている。主力のランサーズエンタープライズは顧客企業が専用発注ページを作成し、この発注内容に対応してランサーズの担当スタッフが業務依頼や工程などを一元管理する仕組み。引き合い旺盛で今後の顧客開拓が期待されている。20年3月期営業損益は先行投資により5億1000万円の赤字だが、トップラインは大幅な伸びを続けており、来期は損益も黒字転換するとの見方が強い。目先売り物は出切った感触で、ここにきて戻り足を見込む買いが徐々に厚みを帯びている。
■ウチダエスコ <4699> 3,015円 -585 円 (-16.3%) 本日終値
ウチダエスコ<4699>は急落。4日の取引終了後、20年7月期の連結業績予想について、売上高を143億円から159億円(前期比16.1%増)へ、営業利益を8億3000万円から13億円(同58.6%増)へ、純利益を5億7000万円から8億5000万円(同49.9%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感が強まっている。大型案件を含む学校市場向けタブレット型端末などの販売が第1四半期にあったことに加えて、学校市場向けIT機器の導入サポート並びに20年1月にサポート終了を迎えたWindows7パソコンのリプレース需要に伴うキッティングサービスなどが好調に推移した。なお、上期(19年7月21日~20年1月20日)決算は、売上高95億300万円(前年同期比47.6%増)、営業利益10億1400万円(同3.0倍)、純利益6億4000万円(同2.7倍)だった。
■アイスタディ <2345> 1,043円 -141 円 (-11.9%) 本日終値
4日に発表した「東証が信用規制」が売り材料。
東証と日証金が5日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
■武田薬品工業 <4502> 3,896円 +132 円 (+3.5%) 本日終値
4日に発表した「新型コロナ感染症治療薬の開発開始」が買い材料。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として血漿分画製剤の開発を開始。
■DyDo <2590> 3,425円 -145 円 (-4.1%) 本日終値
4日に決算を発表。「今期経常は16%減益へ」が嫌気された。
ダイドーグループホールディングス <2590> が3月4日大引け後(15:00)に決算を発表。20年1月期の連結経常利益は前の期比52.4%減の28.5億円に落ち込み、21年1月期も前期比16.0%減の24億円に減る見通しとなった。
⇒⇒DyDoの詳しい業績推移表を見る
■ワールド <3612> 1,987円 -44 円 (-2.2%) 本日終値
4日に発表した「国内小売事業の2月売上高は10.7%減」が売り材料。
国内小売事業の2月売上高は前年同月比10.7%減と5ヵ月連続で前年割れとなった。
●ストップ高銘柄
Abalance <3856> 890円 +150 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値
地域新聞社 <2164> 663円 +100 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値
オウケイウェイヴ <3808> 1,035円 +150 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
高見サイ <6424> 1,092円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース