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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):任天堂、東エレク、内田洋

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■任天堂 <7974>  37,920円  +670 円 (+1.8%)  本日終値
 任天堂<7974>が続伸、売買代金は全上場企業の中でソフトバンクグループ<9984>に次ぐ第2位と活況だ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う移動制限を背景に、家庭用ゲーム機やスマートフォンゲームに対する需要が拡大しているとの見方が強まっている。今週に入り台湾の鴻海精密工業に任天堂から「ニンテンドースイッチ」に使われるデバイスについて追加受注を入ったとの観測が報じられ、鴻海の株価が急動意した経緯がある。これは東京市場でも同社株をはじめゲーム関連全般に物色の矛先を向けさせる背景となっている。

■東京エレクトロン <8035>  22,960円  +110 円 (+0.5%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が高いほか、半導体シリコンウエハーを手掛けるSUMCO<3436>なども買いが先行している。前日の米国株市場ではエヌビディアが7%高に買われたほか、マイクロンテクノロジーも6.7%高と値を飛ばし、インテル、アプライドマテリアルズなども大幅高となった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も5%近い急騰をみせており、これを受けて、東京市場でも関連銘柄に上値を見込んだ買いが流入している。ただ、目先は新型コロナウイルスの感染拡大が需要回復を遅らせる懸念もくすぶっており、短期資金による戻り売り圧力も意識されているようだ。

■内田洋行 <8057>  4,310円  -570 円 (-11.7%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 内田洋行<8057>が3日続落。4日の取引終了後、20年7月期の連結業績予想について、売上高を1700億円から1900億円(前期比15.6%増)へ、営業利益を39億円から58億円(同52.1%増)へ、純利益を25億円から30億7000万円(同27.1%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感が強まっている。ITを中心とした顧客の設備投資意欲の高まりを背景に、上期にICT関連ビジネスがセグメントを横断して大幅に拡大したことが要因としている。なお、上期(19年7月21日~20年1月20日)決算は、売上高899億8600万円(前年同期比25.6%増)、営業利益39億1600万円(同5.7倍)、純利益17億9000万円(同4.7倍)だった。

■アインホールディングス <9627>  5,910円  -510 円 (-7.9%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 4日に決算を発表。「今期経常を10%下方修正」が嫌気された。
 アインホールディングス <9627> が3月4日大引け後(15:30)に決算を発表。20年4月期第3四半期累計(19年5月-20年1月)の連結経常利益は前年同期比4.7%増の130億円に伸びた。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の192億円→172億円(前期は166億円)に10.4%下方修正し、増益率が15.4%増→3.4%増に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒アインホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■オリバー <7959>  2,956円  -44 円 (-1.5%)  本日終値
 オリバー<7959>は反落。4日の取引終了後、20年10月期第1四半期(19年10月21日~20年1月20日)連結業績を発表。売上高62億2500万円(前年同期比7.9%増)、営業利益2億4200万円(同7.2%減)と増収減益となり、これが嫌気されたようだ。インバウンド需要での宿泊施設やオフィス移転の大型案件を順調に受注したほか、放送・通信で基地局を1基新規増設したことなどが寄与し売上高は増加したが、商環境市場で大型商業施設案件が減少したことなどが響いた。なお、通期業績見通しは、売上高284億円(前期比3.8%増)、営業利益22億4000万円(同0.1%増)の従来予想を据え置いた。

■Jストリーム <4308>  1,140円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 Jストリーム<4308>がストップ高。ストリーミング配信を手掛けており、医薬業界向けライブ配信が好調。M&Aで傘下に収めた医療コンテンツ会社も収益に貢献し20年3月期営業利益は前期比34%増益を予想している。また、来期以降の業績も次世代通信規格「5G」の国内商用化に伴い同社サービスの高付加価値化の余地が広がることで期待が大きい。株式需給面では直近、外資系証券を通じた空売りが目立っていたが、目先その買い戻しによる浮揚力も働きやすい。

■ティーライフ <3172>  825円  +103 円 (+14.3%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ティーライフ <3172> が急騰。4日大引け後に発表した20年7月期上期(19年8月-20年1月)の連結経常利益が前年同期比53.5%増の2億8400万円に拡大して着地したことが買い材料視された。卸売事業でテレビショッピングを中心に美容系サプリメントなどの販売が好調だったことが寄与。コストコントロールを徹底したことも増益につながった。通期計画の3億7100万円に対する進捗率は76.5%に達しており、業績上振れを期待する買いなどが向かった。

■REVOLUTION <8894>  35円  +2 円 (+6.1%)  本日終値
 REVOLUTION<8894>が高い。同社はきょう正午過ぎ、兄弟会社にあたるREVOLUTION JAPAN(東京都千代田区)と業務受託契約を締結すると発表。受託内容は、REVOLUTION JAPANの保有物件や保有資産の管理、経理業務、総務業務など。契約期間は3月11日から1年間で、受託報酬額は1億6000万円となる。なお、この受託報酬はスポット的な事業となるため、売り上げではなく営業外収益として計上する予定で、業績に与える影響については現在精査中だとしている。

■gumi <3903>  718円  +34 円 (+5.0%)  本日終値
 gumi<3903>が大幅続伸。株価は2月下旬以降に信用の投げが出て水準を大きく切り下げたが、ここにきて売りが一巡し値ごろ感からの買いが優勢となっている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い国内外で移動制限がかかっている状況にあり、巣ごもり消費の代表的なセクターであるゲーム関連全般に物色の矛先が向いていることも同社株に追い風となっている。足もとの業績も想定を上回って推移。既存のタイトルが好調を維持しているほか、昨年11月に配信を開始した「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争」が会社側見込みを上回り、収益を押し上げている。20年3月期第3四半期営業利益は従来予想の7億1200万円から12億9700万円(前年同期実績は5億4700万円の赤字)に上方修正している。

■ニーズウェル <3992>  615円  +18 円 (+3.0%)  本日終値
 ニーズウェル<3992>が反発。同社は4日、国内大手素材メーカーから出張・経費管理クラウドシステム「SAP Concur」の導入支援サービスを受注したと発表。なお、同社はコンカー(東京都中央区)のパートナーとして、導入支援サービスや連携アプリケーション開発、アフターサポートサービスなどを提供している。

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