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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、オンコリス、ハイパー

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  6,974円  -70 円 (-1.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>など自動車株が安い。為替市場で円高が進行していることが警戒されている。午前9時時点で1ドル=107円00銭前後と前日午後5時時点に比べ1円近いドル安・円高水準で推移。一時106円80銭台まで円高が進む場面があった。トヨタは20年3月期の想定為替レートを1ドル=108円に設定しており、足もとの円高は大手自動車メーカーにとって業績悪化要因となる。

■エービーシー・マート <2670>  6,050円  -60 円 (-1.0%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が続落。3日の取引終了後に発表した2月度概況で、既存店売上高が前年同月比3.2%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前年と比べて祝日が1日多く、また閏日があったものの、新型コロナウイルスの影響により、月後半から集客が大きく落ち込み、全店売上高も同2.6%減となった。なお、20年2月期通期では、既存店売上高は前年同期比0.5%増だった。

■ジーンズメイト <7448>  290円  +80 円 (+38.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ジーンズメイト<7448>が急反発。同社は3日取引終了後に、2月度の月次売上高速報を公表。既存店売上高が前年同月比6.0%増と、6カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店の客単価は同2.2%減となったものの、客数が同8.4%増と伸びたことが寄与。1月末からセール訴求を強化したことで店頭の集客が高まり、注力しているEC事業やレディース部門に関しても好調に推移した。なお、全店ベースの売上高は同1.9%増だった。

■オンコリス <4588>  1,604円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 オンコリスバイオファーマ<4588>がストップ高。同社はきょう、がんに対するウイルス療法「テロメライシン(OBP-301)」のライセンス先である中外製薬<4519>が、「局所進行食道がん患者を対象としたOBP-301・放射線併用療法による第2相試験」の第1例目の投与を開始したと発表。これを受けて早期承認などが期待されているようだ。この試験は、手術不能・化学放射線療法不適応の食道がん患者を対象とし、合計37例を目標症例数として進められる。なお、テロメライシンは厚生労働省の定める先駆け審査指定制度の対象品目に指定され、「優先相談」「事前評価」「優先審査」を受けることができる。

■スガイ化学工業 <4120>  1,680円  +268 円 (+19.0%)  本日終値
 スガイ化学工業<4120>は大幅反発。東京証券取引所が4日売買分から、委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を解除したほか、日本証券金融も同日付で貸借取引銘柄別増担保金徴収措置の解除を発表しており、売買の自由度が増すとの見方から買われたようだ。

■ハイパー <3054>  546円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 ハイパー <3054> [東証2]がストップ高。3日大引け後、東証がを24日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。併せて、20万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限4万6500株の第三者割当増資を実施するほか、既存株主による11万株の株式売り出しを行うと発表したがこちらへの反応は限定的だった。

■Abalance <3856>  740円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 Abalance<3856>がストップ高。同社は3日、グループの日本光触媒センターがスプレー型光触媒抗菌・抗ウイルス液「ブロッキン」をはじめとする商品販売サイトを開設したと発表。「ブロッキン」の主成分である酸化チタンは、太陽光や蛍光灯からの光に反応し、あらゆる菌、ウイルス、有害な有機化合物を酸化分解し、主に二酸化炭素と水に変化させ、たばこなどの臭いも取り除く効果が期待できる。この商品を塗布すると、マスクなどを繰り返し使用することができ、光触媒抗菌や抗ウイルス効果、抗臭効果を長い間、持続できるという。

■ジーニー <6562>  864円  +105 円 (+13.8%)  本日終値
 ジーニー<6562>が急反発。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて外出を控える人が増えており、そうした人たちがインターネットを閲覧する時間が増えると、アドテクノロジーを展開する同社のビジネスチャンス拡大につながるとの思惑が働いているもよう。またこの日は、企業や自治体のリモートワークの実現を支援するため、チャットボットツール「Chamo(チャモ)」の1カ月間無償提供を開始したと発表。将来の顧客獲得につながるとの期待も買いにつながっているようだ。

■ジェイテック <2479>  179円  +20 円 (+12.6%)  本日終値
 ジェイテック <2479> [JQG]が急騰。3日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の5.83%にあたる50万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月4日から9月30日まで。

●ストップ高銘柄
 地域新聞社 <2164>  563円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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