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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ベース <日足> 「株探」多機能チャートより

■ベース <4481>  10,050円 (+1,100円、+12.3%) 一時ストップ高

 ベース <4481> [東証2]は3連騰で1万円台に乗せ上場来高値を更新した。14日の取引終了後に発表した20年12月期連結業績予想で、売上高116億8800万円(前期比20.3%増)、営業利益20億5900万円(同22.7%増)、純利益13億9300万円(同22.3%増)と大幅営業増益を見込み、年間配当を前期比20円増の140円を予定していることが引き続き好感された。デジタル・トランスフォーメーション(DX)の流れが加速していることを受けてIT投資の需要が堅調に推移しており、富士通 <6702> 、みずほ証券、野村総合研究所 <4307> の主要顧客グループ3社に対して深耕を図ることで業績拡大を狙うとしている。なお、19年12月期決算は、売上高97億1400万円(前の期比29.5%増)、営業利益16億7900万円(同53.3%増)、純利益11億3900万円(同62.1%増)だった。

■ハウテレ <7064>  2,260円 (+233円、+11.5%) 一時ストップ高

 ハウテレビジョン <7064> [東証M]が急反騰、一時ストップ高に買われた。17日大引け後、20年1月期の経常利益(非連結)を従来予想の4000万円→8000万円に2.0倍上方修正。従来の42.0%減益予想から一転して15.9%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。既存顧客企業による採用活動の早期化や新規顧客の獲得を背景に、新卒学生向け就職情報サイト「外資就活ドットコム」の広告収入が想定より伸びたことが収益を押し上げた。

■日本調剤 <3341>  4,045円 (+325円、+8.7%)

 東証1部の上昇率2位。日本調剤 <3341> が大幅高で3日ぶり急反発。17日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性を高めてより投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の拡大を図ることが目的という。同時に、20年3月末時点の株主から、株主優待制度を導入すると発表しており、これも好材料視された。毎年3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、同社のオンラインストアで利用できる優待券を保有株数に応じて3000円分(保有株数100株以上500株未満)または1万5000円分(同500株以上)を贈呈する。

■日医工 <4541>  1,340円 (+105円、+8.5%)

 東証1部の上昇率3位。日医工 <4541> が6日ぶり急反発。一時8.7%高と値を飛ばし1343円まで上値を伸ばした。同社は医家向け主力にジェネリックを開発、バイオシミラーに力を入れている。17日取引終了後、ジェネリック医薬品11成分21製品の製造販売承認を取得したことを発表、これを好感する買いが流入した。17日は前週末14日に発表した19年4-12月期決算で営業利益が前年同期比14%減と低調だったこともあり売りに押されたが、PERやPBRなど株価指標面からは割高感に乏しい。

■ジャストプラ <4287>  499円 (+38円、+8.2%)

 ジャストプランニング <4287> [JQ]が急反発。同社は飲食業界に特化したソリューションプロパイダとして、売上管理から勤怠管理、仕入れ管理、オーダーシステムまで顧客の業務を簡素化・効率化するシステムを提供しており、17日に1月末の契約店舗数が5092店舗(19年12月末時点では4880店舗)になったと発表したことが買い手掛かりとなったもよう。また、子会社のプットメニューが同日に、モバイルセルフオーダーシステム「Putmenu」の新しい決済手段として「PayPay(オンライン決済)」に対応して支払いができるようになったと発表したことで、「Putmenu」導入店舗の拡大が期待されている面もあるようだ。

■MRT <6034>  1,135円 (+83円、+7.9%)

 MRT <6034> [東証M]が全体地合い悪のなか続急伸。前週に急動意し上値追い態勢を強めている。インターネットを介して非常勤医師の紹介を行うほか、オンライン診療などにも展開を図っている。医療機関への認知度が向上している「オンライン診療ポケットドクター」は医療ICTをテーマに今後に期待が大きい。決算期変更に伴い単純比較はできないが、19年12月期、20年12月期と業績拡大基調が続いていることで買い安心感もある。

■ウェルス <3772>  1,567円 (+114円、+7.9%)

 ウェルス・マネジメント <3772> [東証2]が急反発し一時、17日比202円(13.9%)高の1655円に買われた。17日の取引終了後、パナソニック ホームズ(大阪府豊中市)と上場リート組成に向けた協業で基本合意したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の基本合意では、両社が共同で投資法人を組成し、適切なタイミングで東京証券取引所への上場を図るほか、同投資法人の成長をサポートすることを目的に継続性のある協業を目指すという。なお、投資法人から資産運用を受託する運用会社への出資割合や出資者の構成、運用戦略など詳細は今後協議を行うとしている。

■ギフト <9279>  3,415円 (+175円、+5.4%)

 ギフト <9279> [東証M]が3日ぶり急反発。17日の取引終了後、3月18日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。また、株式分割に伴い、株主優待制度を拡充するとあわせて発表した。従来は100株以上を保有する株主を対象に食事優待券を一律で年6枚贈呈していたが、20年4月末時点の株主から保有株数に応じて食事優待券年4枚(保有株数100株以上)と年6枚(同200株以上)贈呈する。

■荏原実業 <6328>  2,128円 (+105円、+5.2%)

 東証1部の上昇率8位。荏原実業 <6328> が続急伸。一時17日比241円(11.9%)高の2264円に買われる場面があった。読売新聞オンラインが18日、「新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都は、都立病院の専用病床増床など総額約390億円の緊急対策事業を盛り込んだ補正予算案を編成する方針を決めた」と報じており、なかで都立病院などに病室の気圧を下げてウイルスの漏出を防ぐ専用の「陰圧室」を増設するとしていることから、簡易陰圧装置を手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■東競馬 <9672>  3,545円 (+155円、+4.6%)

 東証1部の上昇率10位。東京都競馬 <9672> が大幅続伸。14日の取引終了後に発表した20年12月期連結業績予想で、売上高265億5000万円(前期比6.9%増)、営業利益85億円(同6.5%増)、純利益57億4000万円(同10.4%増)と増収増益を見込み、82億円前後を見込んでいた市場予想を上回る見通しとしたことが引き続き好感された。引き続き、馬券をネットで購入できる在宅投票システム「SPAT4」の利用拡大を背景にした公営競技事業が業績を牽引する見通し。なお、19年12月期決算は、売上高248億3600万円(前の期比9.1%増)、営業利益79億8100万円(同20.3%増)、純利益52億円(同15.1%増)だった。

■日新 <9066>  1,663円 (+55円、+3.4%)

 日新 <9066> が大幅反発。17日の取引終了後、22万株(発行済み株式数の1.11%)を上限とする自社株を、今朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表した。17日終値1608円で取得し、取得価格の総額は3億4601万円となった。

■レオパレス <8848>  396円 (+13円、+3.4%)

 レオパレス21 <8848> が3日ぶりに大幅反発。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノ(東京都渋谷区)が17日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出し、レノと共同保有者のレオパレス株式保有割合が15.76%から16.77%に上昇したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。報告義務発生日は2月7日。また、国内運用会社のアルデシアインベストメント(東京都中央区)の保有割合も16.10%から17.12%に上昇していることも判明した。

■片倉 <3001>  1,351円 (+44円、+3.4%)

 片倉工業 <3001> が大幅続伸。17日の取引終了後、子会社トーアエイヨーが大阪大学と中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)治療薬「CNT-01」について、全世界における独占的な開発・製造・販売権などに関する契約を締結したと発表しており、これが好感された。CNT-01は、AMED(日本医療研究開発機構)の難治性疾患実用化研究事業の支援を受けて、大阪大学大学院医学系研究科CNT研究室などがアカデミア開発し、国内で第2相臨床試験を進めているTGCV治療薬。TGCVは、08年に大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学平野賢一助教らにより発見された新しい疾患で、心血管系の主なエネルギー源である長鎖脂肪酸が利用できず、細胞内に中性脂肪が蓄積することに起因して重症心不全、不整脈、虚血性心疾患などを呈する予後不良の重篤な疾患。現在、国内外でTGCVを効能・効果として承認された医薬品は存在しておらず、治療薬の上市が強く期待されているという。なお、同契約に基づき、トーアエイヨーは、大阪大学に対して契約一時金及び開発マイルストンを支払うほか、発売後は販売額に応じたロイヤルティーを支払う。

■プレミアムW <2588>  1,850円 (+50円、+2.8%)

 プレミアムウォーターホールディングス <2588> [東証2]が上伸、一時5%近く上昇した。同社は17日取引終了後に、JR東日本 <9020> グループのJR東日本ウォータービジネスと宅配水の製造・販売事業で業務提携したと発表。両社が保有する水源や販路、販売ノウハウを相互に活用するとしており、これが買い手掛かりとなったようだ。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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