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【材料】アライドアーキテクツ---2019年12月期は一時的要因で業績予想下回るも、今期は投資効果が結実、営業利益黒字化へ

アライドアキ <日足> 「株探」多機能チャートより

アライドアーキテクツ<6081>は14日、2019年12月期通期の連結決算を発表した。売上高は前年同期とほぼ横這いの40.9億円となったが、海外子会社のCreaditsの海外SNS広告事業中止による売上高減少(4.6億円)の影響を除くと、連結売上高は前年同期比12.6%増加となった。
売上総利益は前年同期比7.5%増の18.5 億円、営業損失は1.6億円(前年同期は0.1億円の損失)となったが、営業損失のうち海外事業が3.6億円(前年同期は3.1億円の損失)の営業損失となっている。これは主としてCreaditsにおいて中国企業との取引の解約や中小企業向け取引からの撤退に伴い売上高が予想を下回ったこと、また、中国及び中小企業向けの売上債権のうち、回収不能が見込まれる一部債権に対し貸倒引当金0.3億円を計上したこと等の一時的な要因によるもの。
経常損失は1.9億円(前年同期は2.5億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は、アライドアーキテクツにおける投資有価証券売却損やCreaditsのフィリピン子会社撤退に伴う損失を計上した結果、2.8億円(前期は3.7億円の損失)となった。

国内事業は、広告運用などのソリューション事業及びサブスクリプション型ソフトウェアを中心に売上高が順調に増加した。また、クロスボーダー事業(中華圏向けの越境EC及びインバウンドプロモーション)は、独自プロダクトである「チャイナタッチ」とインフルエンサーマーケティングの組み合わせにより大型案件が順調に増加した。2020年も引き続き国内事業の安定的な収益増加と、成長性の高いクロスボーダー事業の収益貢献が期待される。
一方、海外事業のクリエイティブプラットフォーム事業は、マーケティングコストの増加や一時的な要因により営業損失となったものの、CREADITSRのサブスクリプション売上高が大幅に伸長した。2020年は欧米市場での事業展開にリソースを集中することにより、売上高を伸ばしつつ、かつ適切なコストコントロールを行うことで単月黒字化を見込む。

2020年12月通期の連結業績予想については、2019年12月期での投資の効果により、売上高が前期比11.5%増の45.6億円、営業利益は1.0億円とし、営業利益の黒字化を見込んでいる。

《SF》

 提供:フィスコ

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