市場ニュース

戻る
 

【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、新型肺炎への楽観論後退で売り優勢 (2月14日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  23714.52
高値  23738.42(12:31)
安値  23603.48(09:28)
大引け 23687.59(前日比 -140.14 、 -0.59% )

売買高  13億5175万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆4068億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は140円安と続落、新型肺炎による国内初の死者発生を警戒
 2.13日のNYダウは反落、中国・湖北省の感染者数増で楽観論が後退
 3.東京市場は週末要因に加え17日は米国休場のため売り一巡後は小動きに
 4.川本産業や興研、重松製、ダイトウボウなど新型肺炎関連株は軒並み高
 5.日産自は業績減額修正と大幅減配で10年半ぶり安値圏に下落

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは128ドル安と反落した。中国湖北省が新型肺炎に関する判断方法を見直し、感染者数が前日から急増したことを受けてリスク回避の売りが先行した。

 東京市場では、日経平均株価は続落。新型肺炎への警戒感は強く、リスク回避による売りが膨らんだ。

 14日の東京市場は、前日の米国市場で中国・湖北省での新型肺炎の感染者数が増加したことを受け楽観論が後退、先物などに売りが膨らみ軟調な値動きが続いた。特に13日には、国内で初めて新型肺炎による死者が確認されたほか、東京や神奈川、和歌山などで新たな感染者が発生したことから経済活動への影響も警戒された。後場に入ってからは、週末要因に加え、月曜は米国がプレジデントデーで休場となることもあり様子見姿勢が強まり、小動き状態が続いた。

 個別銘柄では、ソニー<6758>やファーストリテイリング<9983>、任天堂<7974>が安く、トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が値を下げた。今期業績見通しの下方修正と減配を発表した日産自動車<7201>は10年半ぶりの安値圏に下落した。武田薬品工業<4502>や資生堂<4911>も安い。三井住友フィナンシャルグループ<8316>や野村ホールディングス<8604>など金融株も値を下げた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が反発し、楽天<4755>やアドバンテスト<6857>が高い。ネットワンシステムズ<7518>やSUMCO<3436>、ネクソン<3659>が急伸した。東芝<6502>も値を上げた。また、川本産業<3604>や重松製作所<7980>、興研<7963>、ダイトウボウ<3202>、中京医薬品<4558>、日本エアーテック<6291>、アゼアス<3161>といった新型肺炎関連株は軒並み高となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、アドテスト <6857> 、信越化 <4063> 、バンナムHD <7832> 、花王 <4452> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約30円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、大和ハウス <1925> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約79円。

 東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)電気・ガス業、(3)情報・通信業、(4)金属製品、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)陸運業、(3)パルプ・紙、(4)空運業、(5)建設業。

■個別材料株

△ケアネット <2150> [東証M]
 今期経常は3%増で4期連続最高益更新へ。
△イフジ産業 <2924>
 20年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△トリドール <3397>
 4-12月期税引き前は12%増益・通期計画を超過、株式分割も発表。
△ピクスタ <3416> [東証M]
 今期経常は54%増で4期ぶり最高益更新へ。
△グロバルLM <3486>
 今期経常は17%増で5期連続最高益、22.5円増配へ。
△スペースマ <4487> [東証M]
 今期経常は7倍増で2期連続最高益更新へ。
△サニックス <4651>
 今期経常を12%上方修正。
△BML <4694>
 新型コロナウイルス検査を受託。
△オプトラン <6235>
 20年12月期2ケタ営業増益予想。
△ナガオカ <6239> [JQ]
 上期経常が3.4倍増益で着地。

▼ファインデ <3649>
 今期経常は22%減益へ。
▼ソースネクス <4344>
 今期経常を38%下方修正、配当も0.67円減額。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダイトウボウ <3202> 、(2)YMRH <6274> 、(3)グロバルLM <3486> 、(4)ネットワン <7518> 、(5)アトラ <6029> 、(6)クロスマーケ <3675> 、(7)サニックス <4651> 、(8)オプトラン <6235> 、(9)BML <4694> 、(10)正興電 <6653> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ファインデ <3649> 、(2)ソリトン <3040> 、(3)アイビーシー <3920> 、(4)ソースネクス <4344> 、(5)アトラエ <6194> 、(6)LIFULL <2120> 、(7)キャンディル <1446> 、(8)日本マイクロ <6871> 、(9)スノーピーク <7816> 、(10)LINK&M <2170> 。

【大引け】

 日経平均は前日比140.14円(0.59%)安の2万3687.59円。TOPIXは前日比10.21(0.60%)安の1702.87。出来高は概算で13億5175万株。東証1部の値上がり銘柄数は674、値下がり銘柄数は1394となった。日経ジャスダック平均は3781.08円(25.62円安)。

[2020年2月14日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均