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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、太陽誘電、安川電

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ISID <4812>  5,120円  +370 円 (+7.8%)  本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常は6%増で3期連続最高益、9円増配へ」が好感された。
 ISID <4812> が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期の連結経常利益は前の期比17.7%増の96.4億円になり、20年12月期も前期比5.9%増の102億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、3期連続増益になる。
  ⇒⇒ISIDの詳しい業績推移表を見る

■弁護士ドットコム <6027>  4,935円  +315 円 (+6.8%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>は3日ぶりに反発。10日取引終了後、同社が提供する電子契約システム「クラウドサイン」と、ラクス<3923>が提供するクラウド型販売システム「楽楽販売」が連携したことを発表しており、これが好感されたようだ。この連携により、楽楽販売の画面上から顧客情報が取り込まれて自動で帳票が作成されたあと、スムーズにクラウドサインから契約書・申込書などの送信が可能になるという。また、本機能は楽楽販売の追加オプションとなり、価格はクラウドサイン・楽楽販売の利用料金に月額2万円プラスする。

■ハーモニック <6324>  5,400円  +280 円 (+5.5%)  本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は急反発、一時400円高の5520円まで値を飛ばす場面があった。精密減速機メーカーでメカトロ製品全般にも注力しているが、中国向け売上比率が高く中国関連株の代表銘柄としてマーケットでも注目度が高い。同社が10日取引終了後に発表した19年4~12月期決算は営業利益が前年同期比95%減の7億5400万円と低調だった。しかし、20年3月期営業損益は既に昨年11月時点で従来予想を下方修正して15億円の赤字を見込み、足もとの業績悪は事前に織り込みが進んでいた。一方、産業用ロボットなどの受注状況については底入れが確認されており、今期第4四半期以降(20年1~3月)の収益回復を先取りする買いが優勢となった。株式需給面からは直近データーで信用倍率が0.45倍と売り長で、目先空売りの買い戻しを誘発した。

■レーザーテック <6920>  5,800円  +200 円 (+3.6%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が続伸、一時310円高の5910円に買われ上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線を上に抜けてきた。EUV露光装置向けマスクブランクス検査装置でほぼ商品シェアを独占しているが、足もと会社側の想定を上回るペースで受注が伸びている。「20年6月期は受注が前期比6割増の700億円レベルに増え、期末時点の受注残は850億円を上回る」(国内中堅証券調査部)との見方があり、株価は再評価の動きが顕在化している。

■東京エレクトロン <8035>  25,175円  +850 円 (+3.5%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が800円を超える上昇で4日ぶり急反発したほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が総じて上値指向にある。前日の米国株市場ではNYダウなどは上値の重い展開となりわずかにマイナス圏で引けたが、インテルやアプライドマテリアルズなどは買われており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸し1900台を大きく回復した。新型肺炎の感染拡大による半導体市況への影響を懸念するムードも直近はやや緩んできた。米株市場の地合いを引き継ぐ形できょうは東京市場でも関連株を買い戻す動きが強まった。

■太陽誘電 <6976>  3,500円  +115 円 (+3.4%)  本日終値
 太陽誘電<6976>が反発。岩井コスモ証券は10日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3470円から4050円に引き上げた。第3四半期(19年4~12月)累計の営業利益は前年同期比12.3%増の297億4500万円と順調。20年3月通期予想の営業利益380億円に対する進捗率は8割近くに達しており、会社予想達成の確度は高いとみている。また、5G商用化は大きな成長機会となると指摘。決算発表後に材料出尽くし感から株価は下落したが、足もとの水準は投資機会とみている。

■ヤオコー <8279>  5,990円  +160 円 (+2.7%)  本日終値
 ヤオコー<8279>は続伸。10日取引終了後に第3四半期連結累計(19年4~12月)業績を発表。売上高3453億4900万円(前年同期比4.3%増)、営業利益180億7800万円(同5.8%増)となり、通期営業利益に対する進捗率が99%に達したことに加え、特に、消費税増税後の10~12月期が15.4%増になったことが好感された。EDLP(常時低価格販売)の拡充とともに、4店舗の新規出店や6店舗の大型改装を実施し、グループ全体で店舗数は176店舗(ヤオコー164店舗、エイヴイ12店舗)となったことが寄与。更に、「ヤオコーカード」によるFSP(フリークエント・ショッパーズ・プログラム)を活用したマーケティングを引き続き推進し、特に消費税増税後には消費マインドの変化に合わせた従来にない強力な販促施策を行ったことが奏功した。なお、20年3月期業績予想は、売上高4480億円(前期比3.0%増)、営業利益183億円(同2.2%増)と従来予想を据え置いている。

■安川電機 <6506>  3,925円  +75 円 (+2.0%)  本日終値
 安川電機<6506>、キーエンス<6861>、SMC<6273>など設備投資関連が揃って買い進まれている。中国で発生した新型肺炎の感染拡大は予断を許さない状況ながら、感染ペースという点ではやや減速傾向にあるとの観測も出ている。中国向け売上比率の高いFA関連メーカーは、肺炎による影響を受けやすいとの思惑から売り込まれたが、2月初旬を境に空売り筋の買い戻しが入りリバウンドに転じる展開にある。ただ、国内外機関投資家の実需の買いは限定的とみられ上値の重さも意識された。

■リソー教育 <4714>  378円  +4 円 (+1.1%)  本日終値
 リソー教育<4714>が反発。10日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を400万株(発行済み株数の2.71%)、または12億円としており、取得期間は2月12日から5月11日まで。業績が順調に推移しているため、株主への利益還元の一環として実施するとしている。

■日東工業 <6651>  2,315円  +22 円 (+1.0%)  本日終値
 日東工業<6651>が物色人気。同社は配電盤や制御盤など電設資材の大手でビル建設ラッシュなどを背景に業績拡大が急となっている。10日取引終了後に発表した19年4~12月期決算は営業利益が前年同期比97%増の95億7900万円とほぼ倍増、これを評価する形で投資資金の流入を誘っている。株価は今年に入り大幅な調整を強いられていたが、時価は26週移動平均線との上方カイ離を埋めており、上値への思惑が再燃している。

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