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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ケーズHD、MDV、ピラー

ケーズHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ケーズホールディングス <8282>  1,411円  +92 円 (+7.0%)  本日終値
 ケーズホールディングス <8282> が急反発し、昨年来高値を更新した。6日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の4.54%にあたる1000万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月7日から5月29日まで。同時に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比6.3%増の294億円に伸びて着地。消費税増税前の駆け込み需要が追い風になったほか、10月以降もパソコンや4Kテレビの買い替え需要が堅調だった。

■MDV <3902>  900円  +53 円 (+6.3%)  本日終値
 メディカル・データ・ビジョン <3902> が高い。6日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の6.5億円→8億円に23.7%上方修正。増益率が85.2%増→2.3倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。前期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。利益率の高い主力のデータ利活用サービスでアドホック調査が想定以上に伸びたことが収益を押し上げた。

■日本ピラー工業 <6490>  1,592円  +74 円 (+4.9%)  本日終値
 日本ピラー工業<6490>が大幅続伸。6日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。現行制度では毎年3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して一律でクオカード1000円分を贈呈していたが、20年3月31日時点の株主から保有株数と保有年数に応じてクオカード1500円分から4000円分を贈呈するとしている。同時に発表した第3四半期累計(19年4~12月)連結決算は、売上高215億5300万円(前年同期比8.7%減)、26億8600万円(同37.5%減)だった。半導体市況が引き続き低迷したことで、電子機器関連事業の受注が減少したことが響いた。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高298億円(前期比3.8%減)、営業利益36億円(同29.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■テレ朝HD <9409>  2,175円  +87 円 (+4.2%)  本日終値
 テレビ朝日ホールディングス <9409> が続急伸し、昨年来高値を更新した。6日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の150億円→310億円に2.1倍上方修正。従来の21.5%減益予想から一転して62.3%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。東映 <9605> 株式を追加取得し、持ち分法適用関連会社化したことに伴い、持ち分法による投資利益147億円を計上することが利益を押し上げる。

■レイズネクスト <6379>  1,403円  +56 円 (+4.2%)  本日終値
 レイズネクスト <6379> が買い気配でスタート。6日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の76.5億円→99.5億円に30.1%上方修正。従来の3.6%減益予想から一転して25.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。人手不足で外注加工費が上昇する一方、直接工事費や経費の削減を進めることで採算が大きく改善する。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の35円→47円(前期は46円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■UACJ <5741>  2,323円  +90 円 (+4.0%)  本日終値
 UACJ<5741>が4.8%高に買われ、上値慕いの動き。昨年12月下旬以来上値抵抗ラインとなっていた5日移動平均線を上に抜け、目先トレンド転換の兆しをみせている。20年3月期業績予想は営業利益段階で100億円から75億円(前期比50%増)に下方修正されたが、業績不振は在庫評価の悪化による部分が大きく株価的には目先悪材料出尽くし。半導体市況の回復期待が高まるなか、半導体製造装置向け厚板などが牽引する形で来期業績の改善に期待が大きい。21年3月期営業利益は今期予想比倍増の150億円前後を予想する声も出ている。

■プレミアムW <2588>  1,833円  +39 円 (+2.2%)  本日終値
 プレミアムウォーターホールディングス<2588>が高い。6日の取引終了後に発表した20年3月期連結業績予想について、売上高を430億円から450億円へ、営業利益を12億円から16億円へ、最終利益を6億円から9億円へ上方修正したことが好感された。主力の宅配水事業で、新規顧客の獲得が引き続き順調に推移しているとともに、出荷本数が想定よりも順調に増加していることが要因としている。なお、20年3月期決算からIFRSを任意適用したため、前期との比較はないが、IFRS準拠の実績値との比較では売上高19.2%増、営業利益96.6%増を見込んでいる。同時に発表した第3四半期累計(19年4~12月)決算は、売上高337億3900万円(前年同期比21.1%増)、営業利益14億6300万円(同64.8%増)、最終利益8億600万円(前年同期1億7700万円の赤字)だった。

■関西スーパーマーケット <9919>  1,038円  +18 円 (+1.8%)  本日終値
 関西スーパーマーケット <9919> が続伸。6日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の3.81%にあたる120万株(金額で12億2400万株)を上限に、2月7日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■加賀電子 <8154>  2,376円  +29 円 (+1.2%)  本日終値
 加賀電子 <8154> が続急伸。6日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が年同期比32.9%増の79.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。昨年1月に買収した富士通エレクトロニクスの業績上積みが収益を大きく押し上げたほか、医療機器や車載関連向けを中心にEMS(電子機器受託生産)ビジネスが好調だった。併せて、通期の同利益を従来予想の70億円→90億円に28.6%上方修正。従来の10.9%減益予想から一転して14.5%増益を見込み、一気に2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

■レック <7874>  1,096円  -167 円 (-13.2%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 6日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は27%減益」が嫌気された。
 レック <7874> が2月6日大引け後(17:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.2%増の35.3億円となり、通期計画の44億円に対する進捗率は80.3%に達したものの、5年平均の109.0%を下回った。
  ⇒⇒レックの詳しい業績推移表を見る

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