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【材料】シュッピン---3Q増収・2ケタ増益、売上総利益率が従前の水準にまで改善

シュッピン <日足> 「株探」多機能チャートより

シュッピン<3179>は6日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)決算を発表した。売上高が前年同期比1.8%増の263.85億円、営業利益が同34.7%増の15.56億円、経常利益が同34.9%増の15.46億円、四半期純利益が同35.4%増の10.63億円となった。

当第3四半期累計期間において、主力のカメラ事業ではOne To Oneマーケティングの活用及びMD機能の強化によって、中古商品の需要と供給を適切な水準に戻すことに注力し、前年度において課題となった売上総利益率の改善に取り組んだ。同社が構築したプラットフォームは、購入前から購入時そして購入後までの循環の輪を大きくすることで収益の拡大を図るステージに移行した。時計事業においては、前年度に注力した在庫の量的拡充とレディース商品も含めた戦略的ラインナップを更に推し進め、時計専門店「GMT」から新たにスマートフォンを中心とし、SNSとの連携を強化したレディース腕時計専門サイト「BRILLER」を開設した。また、Web会員の新規入会は継続的に確保され、総会員数も順調に増加している。

販売費及び一般管理費では、顧客を自社サイトへ誘導することで、他社ショッピングサイトの取り引きが減少したことによる利用手数料の減少、また、カメラ市場環境に起因した需要動向の鈍化に対応するための販売促進費等をコントロールしてきた。一方で、ECサイトの機能強化及び運用に係る業務委託手数料や人員補強にともなう諸費用等の増加に加え、消費増税後の政府主導による中小事業者対象のキャッシュレス決済ポイント還元政策への対策として、カメラ事業では自社サイトおよび店舗における自社ポイント施策を強化したこともあり、売上高販売管理費比率は前年同期から0.4ポイント上昇し12.1%となり、前年同期比4.9%増の32.02億円となった。ただし、当年度のスタート時からの取り組みにより売上総利益率が従前の水準にまで改善し、利益面では各利益ともに増益となった。

2020年3月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比1.9%増(前回予想比6.3%減)の352.82億円、営業利益が同20.8%増(同10.8%増)の17.44億円、経常利益が同20.7%増(同10.6%増)の17.30億円、当期純利益が同20.7%増(同15.9%増)の11.85億円としている。

《SF》

 提供:フィスコ

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