【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):パナソニック、荏原、大塚商会
パナソニック <日足> 「株探」多機能チャートより
山一電機 <6941> が急反騰。3日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の27億円→32.5億円に20.4%上方修正。従来の4.6%減益予想から一転して14.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。メモリー半導体用ソケットの需要が回復するほか、生産性向上をはじめとする原価低減や固定費削減の進展でコネクタソリューション事業の採算が上向く。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の29円→38円(前期は32円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。
■東計電算 <4746> 4,025円 +495 円 (+14.0%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
3日に決算を発表。「今期経常は12%増で9期連続最高益、前期配当を10円増額・今期も110円継続へ」が好感された。
東計電算 <4746> が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期の連結経常利益は前の期比12.7%増の36.6億円になり、20年12月期も前期比11.9%増の40.9億円に伸びを見込み、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、9期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を100円→110円(前の期は90円)に増額し、今期も110円を継続する方針とした。
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■レンゴー <3941> 857円 +90 円 (+11.7%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
レンゴー <3941> が急反騰。3日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の370億円→430億円に16.2%上方修正。増益率が34.8%増→56.6%増に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。開発製品を中心とする積極的な提案型営業の推進が奏功し、採算が改善する。連結子会社の増加に加え、古紙価格が想定を下回ることも利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の16円→20円(前期は14円)に増額修正したことも評価材料となった。
■ワールド <3612> 2,596円 +272 円 (+11.7%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
ワールド<3612>は急反発し、一時前日比13.6%高の2640円に買われた。3日の取引終了後、20年3月期第3四半期累計(19年4~12月)の連結業績を発表。売上高は1825億200万円(前年同期比2.0%減)だったものの、営業利益が169億7500万円(同10.9%増)、純利益が118億6200万円(同30.0%増)と大幅な増益を確保し、かつ営業利益の通期に対する進捗率が93%になったことが好感された。10月の消費税増税や自然災害、暖冬などの影響でブランド事業が苦戦し減収となった。一方で、徹底した生産販売コントロールや経費の削減などに加えて、19年6月に神戸レザークロスを連結化したことによる負ののれん益を計上し増益に寄与した。なお、通期業績見通しは、売上高2509億4200万円(前期比0.4%増)、営業利益182億5000万円(同23.1%増)、純利益122億4800万円(同33.1%増)と従来予想を据え置いている。
■手間いらず <2477> 6,460円 +600 円 (+10.2%) 本日終値
3日に決算を発表。「上期経常が50%増益で着地・10-12月期も50%増益」が好感された。
手間いらず <2477> [東証M] が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。20年6月期第2四半期累計(7-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比50.1%増の6億円に拡大し、通期計画の11.6億円に対する進捗率は51.7%に達し、5年平均の47.0%も上回った。
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■三浦工業 <6005> 4,200円 +385 円 (+10.1%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
三浦工業<6005>が大幅高で、上場来高値を更新した。同社は3日取引終了後に、20年3月期第3四半期累計(19年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は133億8500万円(前年同期比9.2%増)となり、通期計画175億円に対する進捗率は76.5%となった。売上高は1010億6200万円(同3.7%増)で着地。主力の小型貫流ボイラーや舶用機器の売り上げが伸びたほか、メンテナンス事業なども堅調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■パナソニック <6752> 1,183.5円 +108 円 (+10.0%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
パナソニック<6752>が大幅反発し昨年来高値を更新した。3日の取引終了後に発表した第3四半期(19年4~12月)連結決算は、売上高5兆7556億円(前年同期比5.4%減)、営業利益2406億7300万円(同17.8%減)と減収減益となったものの、10~12月期では2.9%営業増益となっており、これを好材料視した買いが入った。中国などの投資需要の低迷や自動車市況の減速などを受けて実装機が苦戦したほか、車載機器における欧州の受注済み充電器の開発費増などが響いた。また、構造改革費用の計上などもあったが、テレビのコスト削減や事業売却益の計上などが寄与し、四半期営業利益は増益を確保した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高7兆7000億円(前期比3.8%減)、営業利益3000億円(同27.1%減)の従来見通しを据え置いている。
■荏原 <6361> 3,315円 +285 円 (+9.4%) 本日終値
荏原<6361>が急反発。同社は3日取引終了後に、19年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益は前の期比7.8%増の350億円(従来予想は295億円)になったようだと発表した。売上高は同2.5%増の5220億円(従来予想は5100億円)となったもよう。風水力事業でコンプレッサ・タービンのサービス&サポートが伸長したほか、環境プラント事業では運転管理やメンテナンスの売り上げが拡大。また、精密・電子事業が堅調に推移したことも寄与したとしている。
■大塚商会 <4768> 4,730円 +380 円 (+8.7%) 本日終値
3日に決算を発表。「今期経常は1%増で8期連続最高益、前期配当を15円増額・今期は5円増配へ」が好感された。
大塚商会 <4768> が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期の連結経常利益は前の期比29.3%増の637億円になり、20年12月期も前期比1.4%増の646億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。11期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を95円→110円(前の期は85円)に増額し、今期も前期比5円増の115円に増配する方針とした。
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■ジョイフル本田 <3191> 1,346円 +86 円 (+6.8%) 本日終値
ジョイフル本田<3191>が続急伸。3日の取引終了後、20年6月期の連結業績予想について、営業利益を91億2500万円から95億2000万円(前期比13.3%増)へ、純利益を63億7500万円から73億円(同66.5%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は1487億4000万円から1476億円(同0.4%減)へ下方修正したものの、消費税増税前の駆け込み需要などでリフォーム部門が伸長したほか、販管費の削減などの効果で上期業績が大幅増益となったことが要因。また、出光興産<5019>とガソリンスタンド事業及び灯油スタンド事業を譲渡する契約を結んだと発表しており、これに伴う特別利益15億円を計上することも最終利益を押し上げる。なお、同時に発表した第2四半期累計(19年6月21日~12月20日)決算は、売上高760億8700万円(前年同期比1.6%増)、営業利益56億1700万円(同34.1%増)、純利益38億5200万円(同2.6倍)だった。
株探ニュース