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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:新型肺炎関連、サイバー、Vコマース

昭和化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■昭和化学工業 <4990>  1,343円  +300 円 (+28.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 引き続き新型肺炎の対策関連銘柄に対する物色人気が衰えを見せない。29日に武漢から帰国した日本人3人が新型コロナウイルスに感染していたことが判明するなど、感染拡大に対する懸念が拭えない状況が続いており、関連銘柄への投資資金の流入が続いている。川本産業<3604>、中京医薬品<4558>、昭和化学工業<4990>はいずれもストップ高水準でカイ気配に張りついている。川本産業はきょうで9日連続ストップ高、中京医薬品は7日連続ストップ高、昭和化は4日連続ストップ高となる。このほか、マナック<4364>が連日のストップ高に買われたほか、興研<7963>、重松製作所<7980>、アゼアス<3161>、大幸薬品<4574>なども値をとばしている。

■サイバーエージェント <4751>  4,195円  +530 円 (+14.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 サイバーエージェント <4751> が急騰。29日大引け後に発表した20年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期比49.5%増の77.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。新規タイトル「ワールドフリッパー」「ブレイドエクスロード」の貢献や広告宣伝費の抑制などが寄与し、ゲーム事業の利益が大きく伸びた。新規開拓した顧客の広告取扱高が増加したインターネット広告事業も収益拡大に貢献した。

■SHOEI <7839>  5,500円  +650 円 (+13.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率8位
 ヘルメット製造大手のSHOEI<7839>が一時ストップ高まで買われ上場来高値を更新した。同社は29日取引終了後に、20年9月期第1四半期(19年10~12月)の連結決算を発表。営業利益は10億6700万円(前年同期比23.6%増)となり、上半期計画19億3000万円に対する進捗率は55.3%となった。売上高は44億7500万円(同7.6%増)で着地。国内向け販売が伸びたほか、アジア市場では中国の富裕層を中心に売り上げが増加した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■バリューコマース <2491>  2,650円  +275 円 (+11.6%)  11:30現在
 バリューコマース<2491>が大幅高となっている。同社は29日取引終了後に、20年12月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを55億円(前期比10.7%増)としていることや、年間配当計画を前期比1円増配の34円としていることが好感されているようだ。売上高は300億円(同16.8%増)を予想。成果報酬型広告「アフィリエイト」や、オンラインモールのストア向けCRMツール「ストアーズ・アールエイト」、クリック課金型広告「ストアマッチ」といった既存サービスの伸長を見込んでいる。

■横河ブHD <5911>  2,091円  +175 円 (+9.1%)  11:30現在
 横河ブリッジホールディングス <5911> が急伸。29日大引け後に発表した20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.2%増の91.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。手持ち工事の順調な進捗や工事損失引当金の減少で橋梁事業の収益が拡大したことが寄与。併せて、通期の同利益を従来予想の112億円→120億円に7.1%上方修正し、増益率が5.1%増→12.6%増に拡大する見通しとなった。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の34円→37円(前期は30円)に増額修正したことも評価材料となった。

■日本精化 <4362>  1,532円  +114 円 (+8.0%)  11:30現在
 日本精化<4362>が大幅反発し昨年来高値を更新した。同社は29日取引終了後に、20年3月期第3四半期累計(19年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は27億4700万円(前年同期比11.3%増)となり、通期計画34億円に対する進捗率は80.8%となった。売上高は217億7500万円(同2.9%増)で着地。主力の工業用製品事業で、医薬用リン脂質や機能性樹脂などの販売が増加したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■コメリ <8218>  2,291円  +154 円 (+7.2%)  11:30現在
 29日に発表した「1.58%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の1.58%にあたる80万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は1月30日から2月28日まで。

■日経Dインバ <1357>  921円  +26 円 (+2.9%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が反発、週明け27日にマドを開けて買われた後900円近辺でもみ合っているが足もと買い優勢に傾きつつある。同銘柄は騰落率が日経平均株価のマイナス2倍になるように設定された逆連動型のETFで、全体相場が軟化すると上昇する仕組みとなっている。中長期トレンドの指標として意識される75日移動平均線をあと少しでブレイクする位置にあるが、仮にここを上回ると昨年9月初旬以来約3カ月半ぶりとなるだけに、警戒ムードが高まりつつある。

■スクリン <7735>  6,290円  -1,500 円 (-19.3%) ストップ安   11:30現在  東証1部 下落率トップ
 SCREENホールディングス<7735>がストップ安。29日取引終了後、20年3月期業績予想の下方修正と大幅減配を発表したことが嫌気された。売上高は3290億円から3270億円(前期比10.2%減)に見直されたほか、営業利益は250億円から130億円(同56.1%減)、純利益は170億円から85億円(同52.9%減)に減額された。半導体製造装置は期末に向けた工場操業度の低下やコスト改善活動の遅れによる変動比率の上昇などが響いた。また、ディスプレー製造装置と成膜装置事業では、装置納入時期の変更により利益が減少した。今期の期末一括配当は、従来予想から51円減の年46円(前期比51円減)に大幅減配することも明らかにした。アナリストからは「ネガティブサプライズ」との声が上がっており、売りが殺到する状態となっている。

■ゼンリン <9474>  1,429円  -228 円 (-13.8%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 29日に決算を発表。「今期経常を一転42%減益に下方修正」が嫌気された。
 ゼンリン <9474> が1月29日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は1.6億円の赤字(前年同期は18.7億円の黒字)に転落した。併せて、通期の同利益を従来予想の63億円→36億円(前期は62億円)に42.9%下方修正し、一転して41.9%減益見通しとなった。
  ⇒⇒ゼンリンの詳しい業績推移表を見る

■H2Oリテイ <8242>  1,012円  -82 円 (-7.5%)  11:30現在
 29日に決算を発表。「今期経常を11%下方修正」が嫌気された。
 エイチ・ツー・オー リテイリング <8242> が1月29日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比27.6%減の123億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の182億円→162億円(前期は213億円)に11.0%下方修正し、減益率が14.9%減→24.2%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒H2Oリテイの詳しい業績推移表を見る

■ノエビアHD <4928>  5,010円  -370 円 (-6.9%)  11:30現在
 29日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は16%減益で着地」が嫌気された。
 ノエビアホールディングス <4928> が1月29日大引け後(15:00)に決算を発表。20年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比15.7%減の34.2億円に減り、10-3月期(上期)計画の62億円に対する進捗率は5年平均の69.8%を下回る55.2%にとどまった。
  ⇒⇒ノエビアHDの詳しい業績推移表を見る

■富士通フロンテック <6945>  1,290円  -81 円 (-5.9%)  11:30現在
 29日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)最終が赤字転落で着地・10-12月期も赤字転落」が嫌気された。
 富士通フロンテック <6945> [東証2] が1月29日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は11.4億円の赤字(前年同期は7億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒富士通フロンテックの詳しい業績推移表を見る

■FDK <6955>  911円  -51 円 (-5.3%)  11:30現在
 29日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)最終が赤字転落で着地・10-12月期も赤字転落」が嫌気された。
 FDK <6955> [東証2] が1月29日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は9.3億円の赤字(前年同期は3.9億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒FDKの詳しい業績推移表を見る

■日立建機 <6305>  2,972円  -138 円 (-4.4%)  11:30現在
 日立建機<6305>が大幅に4日続落。同社が29日取引終了後に発表した第3四半期(10~12月)の連結営業利益は140億5500万円(前年同期比54%減)だった。市場予想の240億円前後を大幅に下回った。台風19号の影響で部品調達が滞った影響が出たほか、中国での競争激化なども業績悪化の要因となったようだ。今回の決算に対して、市場からは、「ネガティブ」との見方が出ている。中国で発生した新型肺炎の影響なども警戒されている様子だ。

■NEC <6701>  4,850円  -135 円 (-2.7%)  11:30現在
 NEC<6701>が4日続落。同社は29日取引終了後、19年4~12月期決算を発表、営業利益は779億600万円と前年同期比4.7倍に急拡大した。企業の旺盛なIT投資需要を背景にシステム開発案件が好調で収益を押し上げている。ただ、好決算は事前に織り込みが進んでおり、きょうは全体地合い悪もあって利益確定売りを急ぐ動きが顕在化した。

●ストップ高銘柄
 日本エアーテック <6291>  1,362円  +300 円 (+28.3%) ストップ高   11:30現在
 MICS化学 <7899>  406円  +80 円 (+24.5%) ストップ高   11:30現在
 大木ヘルス <3417>  2,057円  +400 円 (+24.1%) ストップ高   11:30現在
 ユニチカ <3103>  420円  +80 円 (+23.5%) ストップ高   11:30現在
 など、17銘柄

●ストップ安銘柄
 NTTDイン <3850>  3,670円  -700 円 (-16.0%) ストップ安   11:30現在
 クリエアナブキ <4336>  591円  -100 円 (-14.5%) ストップ安   11:30現在
 など、3銘柄

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