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【材料】<動意株・17日>(前引け)=タカトリ、荏原、マナック

タカトリ <日足> 「株探」多機能チャートより
 タカトリ<6338>=上昇加速。半導体関連中小型株物色の流れに乗り、ここにきて投資資金の流入が勢いを増している。電気自動車(EV)の世界的な普及を背景に、省力化ニーズを捉えた炭化ケイ素(SiC)パワー半導体が注目されており、同市場は今後急速に拡大の方向をたどることが予想されている。同社はマルチワイヤーソーを手掛けるが、SiCの精密切断技術で抜群の競争力を誇り、関連有力株として頭角を現している。このほか、医療機器や二次電池分野へ参入を進めるなど新たな事業領域の拡大にも思惑が高まっている。

 荏原<6361>=3日ぶり反発。同社は16日、新世代バイオ素材開発を手掛けるSpiber(スパイバー、山形県鶴岡市)と資本・業務提携したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。Spiberは、持続可能な次世代の基幹材料として期待される構造タンパク質素材の産業化を目指して、2007年に設立されたスタートアップ企業。同社はSpiberに10億円を出資し、構造タンパク質素材の製造プロセスの合理化及び荏原グループ製品への活用検討について業務提携基本契約を締結した。

 マナック<4364>=一時ストップ高。中国・武漢で流行している新型コロナウイルスの国内上陸やインフルエンザの流行を背景にマスク関連や医薬品関連銘柄などに幅広く物色の矛先が向いている。そのなか同社はエーザイ<4523>が販売する「イータック抗菌化スプレー」の主成分を開発・供給しているメーカーとして人気素地に火がついた。また、国家戦略として電気自動車(EV)普及を後押ししている中国などをはじめ、EVへの難燃剤採用についても思惑がある。世界的な5G商用化を背景に電子材料や工業薬品などの需要回復も追い風となる。

 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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