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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

古野電 <日足> 「株探」多機能チャートより

■古野電 <6814>  1,190円 (-166円、-12.2%)

 東証1部の下落率2位。古野電気 <6814> が続急落。14日の取引終了後、20年2月期の連結利益予想の下方修正を発表したことが嫌気された。今期の営業利益は従来予想の40億円から25億円(前期比47.6%減)へ、純利益は30億円から25億円(同37.9%減)へ見直した。売上高の予想は820億円(同0.1%減)で据え置いた。製品構成の変化や在庫削減を目的とした生産調整の実施などにより売上総利益率が低下し、これに伴い営業利益や純利益は当初予想を下回る見込みとなった。

■Gunosy <6047>  1,321円 (-157円、-10.6%)

 東証1部の下落率3位。Gunosy <6047> が急反落。同社は14日大引け後に決算を発表。20年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比91.4%減の1億3100万円に大きく落ち込み、通期計画の9億6000万円に対する進捗率は13.6%にとどまり、5年平均の46.7%も下回った。

■UUUM <3990>  4,090円 (-455円、-10.0%)

 UUUM <3990> [東証M] が急反落。同社は14日大引け後に決算を発表。20年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比6.4%増の7.7億円に伸び、通期計画の13.9億円に対する進捗率は55.4%となり、前年同期の58.1%とほぼ同水準だった。

■日本国土開発 <1887>  615円 (-63円、-9.3%)

 東証1部の下落率5位。日本国土開発 <1887> が急反落。同社は14日大引け後に決算を発表。20年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比33.2%減の76.1億円に落ち込んだが、通期計画の96億円に対する進捗率は79.3%となり、前年同期の79.2%とほぼ同水準だった。

■TKP <3479>  4,140円 (-305円、-6.9%)

 ティーケーピー <3479> [東証M]が急反落。14日取引終了後に発表された20年3月期の第3四半期(19年3月-11月)連結営業利益は前年同期比42%増の49億5900万円だった。ただ、9~11月の3ヵ月間の連結営業利益は13億9500万円(前年同期比53.3%増)だった。市場では18億8000円近辺が見込まれていただけ、アナリストからは「物足りない印象」との見方が出ている。昨年5月末に子会社化した日本リージャスのコスト増などが響いたとみられている。20年2月通期の連結営業利益は前期比77.4%増の76億700万円が見込まれているが、市場からは未達リスクを警戒する声も出ている。

■東宝 <9602>  4,290円 (-260円、-5.7%)

 東証1部の下落率10位。東宝 <9602> が急反落。14日の取引終了後、第3四半期累計(19年3-11月)連結決算を発表しており、売上高2011億2600万円(前年同期比6.7%増)、営業利益428億6600万円(同20.6%増)、純利益294億7300万円(同23.7%増)と増収、大幅増益を確保したものの、好材料出尽くし感から売りが優勢となった。主力の映画事業で、製作部門では「天気の子」が興行収入140億円を突破するメガヒットとなったほか、「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」「キングダム」など好調だった。また、「アナと雪の女王2」や「アラジン」などの配給作品も高稼働。演劇事業、不動産事業が順調に推移したことも寄与した。なお、20年2月期通期業績予想は売上高2540億円(前期比3.1%増)、営業利益500億円(同11.2%増)、純利益345億円(同14.2%増)の従来見通しを据え置いているが、期末配当は特別配当20円を増額し37円50銭(従来予想17円50銭)にすると発表。通期配当は前期実績に対して10円増の55円となる予定だ。同時に、200万株(発行済み株数の1.11%)、または75億円を上限とする自社株買いを発表した。取得期間は1月15日から21年1月14日までで、資本効率の向上および株主への利益還元の充実を図るためとしている。また、1月31日付で自社株250万株(消却前の発行済株式数の1.32%)を消却することも発表した。

■スクエニHD <9684>  5,430円 (-250円、-4.4%)

 スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が大幅反落。15日、従来3月3日に世界同時発売を予定していた「ファイナルファンタジー7(FF7)リメイク」の発売日を4月10日に変更すると発表しており、業績への影響を警戒した売りが出たようだ。

■パルHD <2726>  3,585円 (-50円、-1.4%)

 パルグループホールディングス <2726> が3日続落。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3-11月)連結決算は、売上高996億7200万円(前年同期比2.2%増)、営業利益80億1000万円(同17.6%増)、純利益65億5900万円(同64.7%増)と2ケタ営業増益となったが、9-11月期では14.7%営業減益となっており、これが売り材料視された。第3四半期累計では、衣料事業で積極的なブランドプロモーションを展開するとともに、機動的な商品投入によって店頭商品の鮮度を向上させるなどしたことが寄与した。また、雑貨事業も伸長した。ただ、暖冬による影響などで直近四半期は業績が悪化した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高1377億円(前期比5.5%増)、営業利益91億9000万円(同15.8%増)、純利益70億5000万円(同48.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、2月29日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが目的としている。

※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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