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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ファンクリG <日足> 「株探」多機能チャートより


■ファンクリG <3266>  145円 (+36円、+33.0%) 一時ストップ高

 ファンドクリエーショングループ <3266> [JQ]が急騰し一時ストップ高。低位株の強みで全市場を通じて値上がり率トップ。同社は不動産や株式を主力に公募型ファンドの運用のほか不動産投資を手掛ける。足もとの業績は回復色が鮮明で、14日取引終了後に発表した19年11月期決算では営業利益が1億1900万円(前の期は1800万円の赤字)と急改善、続く20年11月期は85%増益の2億2000万円と大幅な伸びが継続する見通し。これを好感する形で投資資金の流入が加速した。

■京写 <6837>  381円 (+80円、+26.6%) ストップ高

 京写 <6837> [JQ]がストップ高。同社は15日、ノンシリコーンでも高温工程で繰り返し使用可能な部品搬送用キャリアを世界で初めて開発したと発表。電子機器の小型化や高性能化に伴う部品の小型化要求により、その部品製造工程での搬送方法が複雑化しているなか、シリコーンを用いた搬送では電極部への接点障害リスク及び粘着層接触部の濡れ性低下による塗装工程への影響などからシリコーンを使用しない工法開発が急務となっている。こうした状況下、同社はノンシリコーン粘着インクを塗布した部品搬送用キャリアの供給実現にメド。既に昨年12月から順次国内工場で試作品の受注を開始しているほか、特許を出願中だとしている。

■サイステップ <3810>  1,916円 (+400円、+26.4%) ストップ高

 サイバーステップ <3810> [東証2]がストップ高。14日大引け後に発表した20年5月期上期(6-11月)の連結経常損益が3億1600万円の黒字(前年同期は1億0600万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。テレビCM効果や限定景品の投入などを背景に、オンラインクレーンアプリ「トレバ」の収益が拡大したことが寄与。通期計画の4億円に対する進捗率は79.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、従来無配としていた期末一括配当は初配当となる10円を実施する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■CSランバー <7808>  1,580円 (+300円、+23.4%) ストップ高

 シー・エス・ランバー <7808> [JQ]がストップ高。14日大引け後、20年5月期の連結経常利益を従来予想の6.3億円→8.7億円に38.1%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。賃貸住宅の建築などの低迷で売上高は計画を下回るものの、製造部門における歩留り向上や配送の効率化による原価削減で採算が大きく改善する。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の42円→50円(前期は22円)に増額修正したことも評価材料となった。

■シンメンテ <6086>  2,902円 (+500円、+20.8%) ストップ高

 シンメンテホールディングス <6086> [東証M]がストップ高。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3-11月)連結決算が、売上高120億800万円(前年同期比8.5%増)、営業利益7億5200万円(同33.7%増)、純利益5億8600万円(同49.3%増)となり、営業利益が通期計画を上回って着地したことが好感された。店舗メンテナンスサービスで、新規顧客の獲得に加えて既存顧客のサービス対象店舗及びメンテナンスの対象種類の増加により、主力の緊急メンテナンスサービスの依頼数が増加したことが牽引した。また、予防メンテナンスサービスも大手チェーンの店舗を中心にエアコン、冷凍・冷蔵機器の事前整備・点検・洗浄が堅調に推移した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高150億円(前期比6.0%増)、営業利益7億3800万円(同16.4%増)、純利益5億4200万円(同8.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、2月29日を基準日として、1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、一層の投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることを目的としているという。

■JMACS <5817>  502円 (+80円、+19.0%) ストップ高

 JMACS <5817> [東証2]がストップ高。通信用や防災用などを主力とする電線メーカーで、足もとではOEM空調向けなどが収益に貢献して業績回復色が強い。14日取引終了後に発表した19年3-11月期決算は営業利益が2800万円と黒字化、上期時点では4800万円の赤字であったが、第3四半期に大きく改善した。時価総額20億円強と小型で足が軽く、昨年末から動意含みの展開にあったが、14日の決算発表を契機に一気に投資マネーの攻勢が加速した。

■リックソフト <4429>  6,750円 (+1,000円、+17.4%) ストップ高

 リックソフト <4429> [東証M]がストップ高。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3-11月)連結決算が、売上高23億7600万円(前年同期比34.8%増)、営業利益3億5200万円(同44.0%増)、純利益2億1100万円(同18.9%増)と大幅増益となったことが好感された。アトラシアン社製プロジェクト管理アプリ「WBS Gantt-Chart for Jira Cloud」などが伸長し業績を牽引した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高30億円(前期比20.9%増)、営業利益4億600万円(同9.4%増)、純利益2億8300万円(同11.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■ベイカレント <6532>  6,810円 (+1,000円、+17.2%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。ベイカレント・コンサルティング <6532> がストップ高。14日大引け後に発表した20年2月期第3四半期累計(3-11月)の税引き前利益(非連結)は前年同期比84.0%増の49.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。コンサルティングサービスでデジタルトランスフォーメーション関連の高付加価値案件などが増加したことが寄与。好調な受注状況を背景にコンサルタントの高稼働を維持したことも収益を押し上げた。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の50億円→69.4億円に38.8%上方修正。増益率が14.0%増→58.2%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■セラク <6199>  1,031円 (+150円、+17.0%) ストップ高

 東証1部の上昇率3位。セラク <6199> がストップ高。14日大引け後に発表した20年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比5.6倍の2.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。慢性的なIT技術者不足を背景に、システムインテグレーション事業の引き合いが旺盛だったことが寄与。デジタルトランスフォーメーション事業が黒字転換したことも大幅増益に貢献した。上期計画の2.1億円をすでに上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■チムスピ <4397>  2,820円 (+402円、+16.6%)

 チームスピリット <4397> [東証M]が急反騰。14日の取引終了後に発表した第1四半期(9-11月)連結決算は、売上高5億5200万円、営業利益4400万円、最終利益1400万円で着地。今期から連結決算に移行したため前年同期との比較はないものの、前年同期の単独決算との比較では売上高40.3%増、営業利益4.2倍となっており、これを好感した買いが入った。主力サービスの「TeamSpirit」の工数管理機能や電子稟議機能が内部統制の強化に有効であると評価され、契約ライスンス数が500人以上の企業からの受注が好調に推移したことが業績を牽引した。オフィスリニューアルや人員採用強化による費用増はあったものの、それらを吸収し実質大幅増益となった。なお、20年8月期通期業績予想は、売上高26億円、営業利益2億5000万円、最終利益1億1500万円の従来見通しを据え置いており、前期の単独決算との比較では、売上高42.8%増、営業利益2.7%増を見込んでいる。

■リンクユー <4446>  2,334円 (+299円、+14.7%)

 Link-U <4446> [東証M]が急反騰。同社が14日、NHK出版と語学学習アプリを共同開発・運営すると発表したことが買い材料視された。

■クリレスHD <3387>  2,316円 (+272円、+13.3%)

 東証1部の上昇率4位。クリエイト・レストランツ・ホールディングス <3387> が急騰し昨年来高値を更新。14日取引終了後、2月29日時点の株主に対して1対2の株式分割を実施すると発表したことが好感されている。効力発生日は3月1日。株主優待も実質拡充することを明らかにした。同時に発表された20年2月期第3四半期(19年3-11月)の連結営業利益は前年同期比45.9%増の48億2600万円だった。

■SOU <9270>  2,572円 (+295円、+13.0%)

 SOU <9270> [東証M]が急反騰。14日の取引終了後に発表した第1四半期(9-11月)連結決算が、売上高116億1300万円(前年同期比29.6%増)、営業利益7億4600万円(同20.3%増)、純利益4億6700万円(同10.7%増)と大幅増益となったことが好感された。地金販売が大幅に増加したことに加えて、国内で業者向けオークション「STAR BUYERS AUCTION」が拡大したことが寄与した。地金以外についても国内卸販売が進んだことで売上総利益率は低下したが、増収でカバーし増益を確保した。なお、20年8月期通期業績予想は、売上高437億円(前期比15.6%増)、営業利益26億5000万円(同18.3%増)、純利益16億5000万円(同13.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■エスプール <2471>  930円 (+98円、+11.8%)

 東証1部の上昇率5位。エスプール <2471> が急騰。同社は14日大引け後に決算を発表。19年11月期の連結経常利益は前の期比61.5%増の16.2億円に拡大し、20年11月期も前期比22.3%増の19.8億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、5期連続増益になる。

■ダイト <4577>  3,505円 (+335円、+10.6%)

 東証1部の上昇率7位。ダイト <4577> が4連騰。同社は14日大引け後に決算を発表。20年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益は前年同期比21.4%増の28.7億円に伸び、通期計画の47.5億円に対する進捗率は60.5%に達し、5年平均の51.9%も上回った。

■IDOM <7599>  635円 (+59円、+10.2%)

 東証1部の上昇率8位。IDOM <7599> が急反騰。14日大引け後に発表した20年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比2.9倍の64.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。中古車販売の価格設計と営業施策を転換した影響で前期に減少した1店舗あたりの中古車販売台数、1台あたりの利益が、改善策の実行によって大幅に回復したことが寄与。消費増税前の駆け込み需要を取り込んだことも販売台数を押し上げた。通期計画の47億円をすでに36.9%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■テラスカイ <3915>  2,814円 (+241円、+9.4%)

 東証1部の上昇率10位。テラスカイ <3915> が続急伸。14日大引け後に発表した20年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比9.8倍の5億9500万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ソリューション事業で米セールスフォースを中心とするクラウドシステムの大型開発案件が増加したことが寄与。製品事業で自社製品の販売が拡大したことも大幅増益の要因となった。昨年10月に上方修正した通期計画5億4800万円をすでに8.6%上回っており、さらなる上振れを期待する買いが向かった。

■バロック <3548>  1,100円 (+74円、+7.2%)

 バロックジャパンリミテッド <3548> が大幅に4日続伸。同社は14日大引け後に決算を発表。20年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は39億円となり、通期計画の47.2億円に対する進捗率は82.6%となった。

■日本ハム <2282>  4,800円 (+120円、+2.6%)

 日本ハム <2282> が反発。15日付の日本経済新聞朝刊で「3月、植物性の材料を使う『植物肉』市場に参入する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、大豆を主原料にしたハムやソーセージ風の商品を発売するという。植物肉は、人口増や動物保護の観点、健康志向の高まりなどから世界的に需要が拡大していることから、参入を決めたもよう。記事によると、初年度は5億円の売上高を目指すとしている。

■トリケミカル <4369>  10,020円 (+170円、+1.7%)

 トリケミカル研究所 <4369> が4日続伸。株価は初の1万円乗せを達成した。同社は半導体向け化学薬品などを製造しており、半導体需給が好転するなか、同社株を評価する買いが膨らんでいる。岩井コスモ証券は14日、同社株の投資評価「A」を継続するとともに、目標株価は9500円から1万2000円に引き上げた。同証券では、5Gの商用化に伴い、スマートフォンやサーバーのメモリー容量が増加し、これが同社の高純度薬品の販売増につながるという好サイクルに入ったと評価。同社の成長は今後加速すると見込んでいる。20年1月期の連結経常利益は会社予想32億6000万円に対して35億円(前期比19%)増への増額修正を予想。21年1月期の同利益は今期推定比30%増の45億4000万円を見込んでいる。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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