【特集】「MaaS」が5位、トヨタを軸に物色テーマ化の兆し<注目テーマ>
トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
1 5G
2 防衛
3 量子コンピューター
4 半導体
5 MaaS
6 人工知能
7 国土強靱化
8 全固体電池
9 親子上場
10 防災
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「MaaS」が5位にランキングされている。
MaaSは「モビリティ・アズ・ア・サービス」の頭文字をとったもので、ITを活用して交通をクラウド化し、出発地から目的地までの移動ニーズに対して最適と思われる移動手段をシームレスに提供するというコンセプトを指す。利用者にとってさまざまな形態の輸送サービスを、アクセス可能な一元的モビリティサービスに統合したもの。具体的には各種交通機関をシームレスにつなぎ、ルート検索及び予約や決済ができるようにするサービスといえる。鉄道やバス、タクシー、レンタカーといった従来の交通サービスと、カーシェアリング、自転車シェアリング、配車サービスを融合、更に自動運転などの次世代交通サービスも視野に、スマートフォンアプリなどを通じて行うことが可能となり利便性やコストパフォーマンスの向上が見込まれる。
中心軸を担うのは自動車業界の盟主トヨタ自動車<7203>だ。7日から米ラスベガスで開催される世界最大の見本市「CES2020」では人々の暮らしを支えるあらゆるモノやサービスがつながる実証都市「コネクティッド・シティ」のプロジェクト概要を発表。ここでは、人工知能(AI)技術、スマートホーム技術のほか自動運転やMaaSを導入・検証できる実証都市を新たに作る。
昨年12月下旬に株価を急動意させ、年が明けてから連日のストップ高を演じるなどここ大相場となっている両毛システムズ<9691>は、このMaaS関連の有力株としてスポットライトが当たっている。ソフトバンクグループ<9984>とトヨタの合弁で立ち上げたMaaSを開発する企業連合に加盟し、群馬大学との自動運転分野での共同研究で培った技術などを武器にMaaSで創出される需要に対応する構えだ。
このほか関連銘柄としては、パーク24<4666>、モバイルファクトリー<3912>、エコモット<3987>、Kudan<4425>、イード<6038>などが注目される。
出所:MINKABU PRESS