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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):多摩川HD、ピアズ、NaITO

多摩川HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■多摩川ホールディングス <6838>  2,844円  +53 円 (+1.9%)  本日終値
 多摩川ホールディングス<6838>が大幅高で3日ぶりに反発。25日の取引終了後、エトリオン・エネルギー5(東京都港区)の持ち分を譲渡したと発表しており、業績上振れへの期待から買われたようだ。同社では青森県三沢市において大規模太陽光発電所を共同で開発するのに伴い、特別目的会社であるエトリオン・エネルギー5の出資持ち分を30%取得していたが、共同出資先のエトリオン・ジャパンから全持分の譲渡に関する申し出を受けたことから、譲渡を決めたという。なお、業績への影響は現在精査中としている。

■ピアズ <7066>  2,184円  +35 円 (+1.6%)  本日終値
 ピアズ<7066>が4日続伸。25日の取引終了後、チームワークアプリ「RECOG」を展開するシンクスマイル(東京都港区)との業務提携を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。シンクスマイルの「RECOG」は、さまざまな組織の課題に対して“ホメる”コミュニケーションを仕組化することで解決するコミュニケーションツール。今回の提携により、ピアズの組織活性化対策プログラム「エンパ!」と「RECOG」で相互のサービスの販売支援(顧客紹介)を行うほか相互顧客に対するコンサルティングの提案を行うとしている。なお、20年9月期業績への影響は軽微としている。

■日本フイルコン <5942>  518円  +6 円 (+1.2%)  本日終値
 日本フイルコン<5942>が反発。25日の取引終了後、集計中の19年11月期連結業績について、売上高が246億円から247億円(前の期比8.7%減)へ、営業利益が4億2500万円から6億2500万円(同53.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。経費削減に努めたことや、一部の連結子会社で退職給付費用の算定に簡便法を採用しており、年金資産の運用が好調に推移し、退職給付費用が減少したことなどが要因としている。なお、最終損益は電子部材・フォトマスク事業で減損損失10億2700万円を計上したことなどから、2億5000万円の黒字から2億5000万円の赤字(前の期9億1700万円の黒字)へ下振れたとしている。

■NaITO <7624>  212円  -21 円 (-9.0%)  本日終値
 NaITO<7624>が急反落。25日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、売上高を508億円から463億円(前期比7.4%減)へ、営業利益を10億円から8億円(同13.8%減)へ、純利益を8億5000万円から6億8000万円(同16.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。米中貿易摩擦などに伴う中国経済の減速や、半導体需要の低迷などを背景に、国内においても輸出の低迷および設備投資需要の鈍化がみられ、第3四半期累計時点で業績が想定より悪化していることが要因という。なお、第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高353億5100万円(前年同期比6.2%減)、営業利益7億3100万円(同2.8%減)、純利益5億9100万円(同10.8%減)だった。

■オプトエレクトロニクス <6664>  586円  -38 円 (-6.1%)  本日終値
 オプトエレクトロニクス<6664>が急落。同社は25日の取引終了後、19年11月期の連結営業利益の減額修正を発表した。売上高は74億円から72億5300万円(前の期比3.9%減)に見直したほか、営業利益は1億6500万円から1200万円(同97.3%減)に修正した。売上高の減少で利益率が圧縮されたほか、米ハネウェル社との特許侵害訴訟に絡む費用がかさんだことなどが響いた。なお、純利益は特別利益の計上で7800万円から8800万円(同59.1%減)に修正している。

■WASHハウス <6537>  851円  -46 円 (-5.1%)  本日終値
 WASHハウス<6537>は急落。25日取引終了後、10月に発生した台風19号、21号の影響を精査するため非開示としていた19年12月期業績予想を発表しており、売上高21億7400万円(前期比20.9%減)、営業赤字1億6700万円(同1200万円の黒字)、最終赤字1億5800万円(同200万円の黒字)と減収、営業赤字に転落する見込みになったことが嫌気された。今回の台風などの影響により新規出店を様子見するオーナーが多く、案件の多くが来期以降への持ち越しとなった。そのため、FC(フランチャイズ)新規出店数は期初計画の120店舗に対して87店舗減少の33店舗になることに伴って、大幅な減収減益を余儀なくされた。ただ、中国における合弁会社を23日に予定通り設立したことも同時に発表していることから、下値を拾う動きもあるようだ。

■津田駒工業 <6217>  1,255円  -32 円 (-2.5%)  本日終値
 津田駒工業<6217>が3日続落。25日の取引終了後、集計中の19年11月期連結業績について、売上高が380億円から376億円(前の期比10.9%減)へ、営業損益が1億円の黒字から2億2000万円の赤字(前の期9億3400万円の黒字)へ、最終損益が3億5000万円の赤字から5億8000万円の赤字(同8億2300万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。9月に米国の対中追加関税の第4弾が発効し、この中に一般衣料製品が含まれていた影響から、中国市場では設備投資が落ち込み繊維機械事業が計画を下回ったことに加えて、工作機械関連事業で、取引先の工作機械業界や自動車業界の設備投資が不調だったことなどが響いた。

■ディー・エル・イー <3686>  197円  -4 円 (-2.0%)  本日終値
 ディー・エル・イー<3686>が4日続落。同社は25日取引終了後、20年3月期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は従来予想の8億7000万円~12億8000万円を6億7900万円に見直したほか、営業損益は1億2500万円の赤字~3億3500万円の赤字を3億6600万円の赤字に、最終損益は1億3000万円の赤字~3億4000万円の赤字を3億6400万円の赤字に修正した。IPクリエイション分野で納品時期が一部翌期にずれこんだほか、ソーシャルコミュニケーション分野では新規受注案件の獲得が従来予想を下回って推移している。更にゲーム関連では、新作ゲームの利用者数や課金収入が低調に推移していることなどが響く。

●ストップ高銘柄
 ソレキア <9867>  8,630円  +1,500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 ETSホールディングス <1789>  1,091円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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