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【特集】IPO直後に、短期でリターンを狙うセカンダリー投資・3つの技


IPO投資のツボ-第2回~すご腕投資家・JACKさんに聞きました(下)
~株探プレミアム・リポート~

登場する銘柄
WASHハウス<6537>、AI CROSS<4476>

筆者:福島由恵
金融機関出身のフリーライター。株式、投資信託、不動産投資などを中心とした資産形成に関連する記事執筆を主に担当。相続、税金、ライフプラン関連も数多く執筆。

JACKJACKさん(ハンドルネーム・50代・男性)のプロフィール:
サラリーマンでありながら、兼業で投資を始めて30年。IPO投資などを中心に株式投資で運用資産を約2億円に拡大させる。2010年の第一生命HDのIPO時には、一気に約1200万円も稼ぎ出すことに成功。かつてはバーテンダーの経験もあり、多彩な経験、多方面の人脈を生かして、株主優待の利回り下支え投資など、様々な投資アイディアを駆使して幅広い投資を行うのが得意。不動産投資、FX(外国為替証拠金)取引なども手掛け、現在は飲食店経営にも出資する。著書は『株カンニング投資術』『月5万円をコツコツ稼ぐらくらく株式投資術』(ダイヤモンド社)、『10万円からはじめる株』(総合科学出版)、『百人百色の投資法』(パンローリング)など15冊以上と多数ある。


第1回目の記事を読む 

 12月に入り、IPO(新規公開株式)銘柄が活況を呈している。12月にIPOした銘柄は12月23日時点で、19銘柄。このうち17銘柄が公募価格より初値が値上がり、その上昇率は最低でもランサーズ<4484>の15.3%、最高はウィルズ<4482>の372.4%(4.724倍)となっている。

 前回の記事では、億トレのJACKさん(ハンドルネーム)から、IPO株の割当を受けるプライマリー投資のすご技について解説してもらった。今回は上場後に取引するセカンダリー投資のテクニックについて紹介する。

 プライマリー投資は割当を受けた人しか収益機会がないが、セカンダリー投資は通常の株式投資なので、資金さえあれば誰でも参加できる。これまでIPO株にあまり注目していなかった人にとっても、取引の幅を広げる手段として参考になるはずだ。

逆指値をフル活用、上昇トレンド銘柄に飛び乗る

――12月のIPO銘柄ではウィルズ<4482>の初値騰落率が372.4%と爆騰しましたが、この恩恵を受けられたのは同社株を割り当てられた人に限られます。

 その点ではIPO株投資はまず当選ありきとなりますが、当選に漏れても公開後のセカンダリー投資は誰でも参加できます。ここで、IPO株ならではの投資チャンスというのはあるのでしょうか?

JACKさん(以下、JACK): もちろんありますよ。私が実践しているいくつかの上場後の短期投資の手法の中から、1つお話しましょう。

――短期投資ですか? 日中に会社で働く会社員には難しいように思えますが。

JACK: 確かにずっと相場に張り付ける専業のデイトレーダーさんのような機動的な売買はできません。でも、証券会社が提供する「逆指値」という発注方法を駆使すれば、短期投資で、損失を逃れながらうまく利益を重ねることは可能ですよ。

 私がよく実践しているのは、この機能を生かして、上場直後に勢いづいたIPO株のモメンタム(趨勢)に乗る方法です。戦略を成功させるための基本ポイントは3つ。

  1つ目は、買い出動は上場初日を狙うこと。
  2つ目はとにかく力強く上昇したIPO株のみに乗ること。
  3つ目は最低300株など少なくとも3単元以上で参戦することです。

 これらのポイントを実行するために、先の逆指値に加え、証券会社が提供するPTS市場(私設市場)を生かします。

――なるほど。まず初心者向けに用語の確認をしたいのですが、逆指値という発注方法はどんなものですか?

JACK: 逆指値はトレンドに乗ったり、損失拡大を防いだりするのに役立つ売買法です。今回のIPO投資に限らず、日中に相場に張り付くことができない会社員にはすごく便利な機能なので、ぜひ覚えて役立てて欲しいものです。

 ご存じのように株の売買の方法には原則、成行注文と指値注文の2つがありますね。成行はその名の通り成り行き任せ。売りでも買いでも金額の指定をしないで注文を入れる方法。一方、指値は金額を指定して注文を入れる方法です。

―― 一般に中小型のIPO銘柄は値動きが激しいので、成行注文すると、予想以上に高い値段で買い注文が約定されることもありますね。反対に指値だと、自分が指定した金額にならないと約定できないので、買い出動のチャンスを逃がすリスクもあります。

JACK: その通りですね。指値注文では、買いの場合は投資家が指定した金額よりも株価が安い価格に到達したら約定するのが通常です。また売りの場合では、反対に指定の金額よりも高い価格に到達したら約定する仕組みになります。

 ほとんどの投資家は「買う時は少しでも安い価格、売る時は少しでも高い価格」で取引したいので、投資家のニーズに沿った発注がなされるのが指値方法です。

 例えば、現在の株価が100円の銘柄に「90円で買う」と指値した場合、株価が下がって90円以下になれば、指定通りの90円でなく89円など、その時点で約定できる最も低い価格で買い注文が通ることになります。

――それによって、指値より高い値段で買い付けするのを避けられますね。では逆指値というのは、指値の逆で、指した金額より高い価格で注文することなのでしょうか。

JACK: 考え方はその通りです。逆指値で売買の注文をすると以下のようにます。

買い注文する場合は、「指定した金額よりも株価が高い価格に到達したら約定」します。
 一方の売り注文では、「指定した金額よりも株価が安い価格に到達したら約定」します。

 このような仕組みから逆指値は、株価に上昇トレンドが出たらその動きに乗り、または下落トレンドになって早めに損切りや利益確定したいという時に役立つ方法になります。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



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