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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メドピア、チムスピ、FUJI

メドピア <日足> 「株探」多機能チャートより
■メドピア <6095>  1,675円  +70 円 (+4.4%)  本日終値
 メドピア<6095>が4日続伸。医療コンテンツの企画制作会社コルボを傘下に持つコルボホールディングス(東京都中央区)の全株式を取得し、子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回のコルボの子会社化は、運営する医師専用コミュニティーサイト「MedPeer」の特徴である医師会員同士の良質なコミュニケーションを通じて得られたインサイトを基盤としたコンテンツ制作を実現することが狙い。また、コルボの知見や顧客ネットワークを生かして、医療機器メーカーのマーケティング支援を推進し、グループシナジーの創出を図るとしている。取得価額は5億4550万円。なお、20年9月期業績への影響は現在精査中としている。

■チームスピリット <4397>  2,509円  +101 円 (+4.2%)  本日終値
 チームスピリット<4397>が3連騰で12月2日の戻り高値2470円を払拭し新局面入りを明示している。同社は中堅企業を主要ユーザーに業務管理向けクラウドサービスを展開、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連の一角として頭角を現している。社員の勤怠管理や経費精算、電子稟議といった業務作業をクラウドを活用して一元管理するサービスを展開。契約社数が増勢にあるなか、大企業を顧客として開拓し一社あたりの売上高が拡大傾向にある。シンガポールに現地法人を展開するなど国内だけでなくアジア市場開拓にも積極的に乗り出している。ここにきて法人筋とみられる実需買いが断続的に流入した。

■ハニーズHD <2792>  1,706円  +64 円 (+3.9%)  本日終値
 ハニーズホールディングス<2792>が買われ、連日の年初来高値更新となった。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(6~11月)連結業績について、営業利益が22億円から24億1600万円(前年同期比49.8%増)へ、最終利益が14億円から19億4400万円(同2.0倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は245億円から241億6900万円(同2.5%減)へやや下振れたものの、連結子会社である好麗姿(上海)服飾商貿が清算結了したことに伴い、債権放棄による税負担の減少などが利益を押し上げたとしている。

■FUJI <6134>  2,042円  +72 円 (+3.7%)  本日終値
 FUJI<6134>が反発。同社は23日取引終了後に、電子部品実装ロボットなどのアフターサービスや代理店サポートを手掛ける子会社をインドに設立したと発表。同国での今後の展開などが期待されているようだ。子会社の設立は、旺盛な個人消費と政府による経済政策に支えられ、同国で電子部品実装ロボットの市場規模が年々拡大していることが背景。営業開始は来年3月を予定し、同国での更なる市場拡大に注力するとしている。

■IIJ <3774>  2,998円  +88 円 (+3.0%)  本日終値
 インターネットイニシアティブ<3774>が4連騰し、連日の年初来高値更新となった。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「住友商事やインターネットイニシアティブ、ケーブルテレビ5社などが地域限定の高速通信規格『ローカル5G』事業を担う新会社を立ち上げた」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、新会社は全国のCATV事業者らと手を組み、CATVが持つ光ファイバーのケーブル網につなぐ形で無線基地局を設けて、半径数百メートルの範囲に5Gの電波を飛ばす支援サービスを6月から始めるという。工事不要でスムーズな映像配信などを可能にするほか、将来は家庭や病院、学校を結び、遠隔で診療や授業が受けられるインフラ支援も目指すとあることから、ビジネスの広がりが期待されている。

■あさひ <3333>  1,376円  +40 円 (+3.0%)  本日終値
 あさひ <3333> が3日続伸。23日大引け後に発表した20年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)が前年同期比0.4%増の47.4億円で着地したことが買い材料視された。10月の消費税増税前に、電動アシスト自転車を中心に販売が好調だったことが寄与。通期計画の43億円をすでに10.3%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■NECネッツエスアイ <1973>  3,685円  +100 円 (+2.8%)  本日終値
 NECネッツエスアイ<1973>は3日続伸し年初来高値を更新した。東海東京調査センターが23日付で、投資判断を新規「アウトパフォーム」、目標株価5200円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは、働き方改革関連分野の好調に加えて、通信キャリア向けの5G基地局の設計・施工需要の増加などを見込んでおり、20年3月期の営業利益を会社予想の10%増益を上回る13%増益と予想。更に21年3月期を同22%増益、22年3月期を同27%増益と増益持続を予想している。

■参天製薬 <4536>  2,122円  +53 円 (+2.6%)  本日終値
 参天製薬<4536>は4日続伸で年初来高値を更新した。23日取引終了後、軽度・中等度の近視を対象としたDE-127(一般名:アトロピン硫酸塩)の安全性と有効性を評価したアジアでの第2相臨床試験において主要評価項目を達成したと発表しており、これを好感した買いが流入した。DE-127は、同社とシンガポールの国立眼科・視覚研究所であるシンガポールアイリサーチインスティチュートが共同開発している新製剤であり、日本における第2及び第3相試験も実施されている。同社は今後、日本及びアジアで製造販売申請をするとしている。

■IRジャパン <6035>  5,060円  +95 円 (+1.9%)  本日終値
 アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が3日続伸。東海東京調査センターが23日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を3300円から6400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、アクティビスト(物言う投資家)による投資が増加するのに伴い、株主関連サービスの成長が見込まれるとしており、20年3月期営業利益を会社予想の前期比81%増益を上回る88%増益と予想。更に21年3月期も同19%増と増益継続を見込んでいる。

■日本水産 <1332>  657円  +12 円 (+1.9%)  本日終値
 日本水産<1332>が3日続伸、26週移動平均線を上回り底値圏からの離脱を示唆する値運びをみせている。全体相場は薄商いのなか主力輸出株の上値が重く、内需のディフェンシブストックが優位。資金シフトの対象として同社株への買いが優勢となった。きょうは同社株が属する「水産」が業種別騰落率で東証33業種中値上がりトップとなっている。

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