【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ナビタス、高田工、エノモト
ナビタス <日足> 「株探」多機能チャートより
20日、オリエンタルチエン工業 <6380> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の5.13%にあたる7万5000株(金額で7500万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月23日から20年6月30日まで。
■ナビタス <6276> 468円 +46 円 (+10.9%) 本日終値
ナビタス<6276>が大幅高。同社は20日、新中期経営計画を発表しており、これが材料視されたようだ。最終年度となる23年3月期の連結業績目標は、売上高を75億円(19年3月期実績は49億3600万円)、営業利益を7億5000万円(同2億2900万円)に設定。顧客のニーズに新たな技術で応える「技術革新型企業」、世界中の顧客に自社の製品・技術とサービスを届ける「グローバル企業」への変革などを掲げている。
■高田工業所 <1966> 1,088円 +101 円 (+10.2%) 本日終値
高田工業所<1966>の上げ足が止まらない。きょうは100円を超える上昇で4ケタ大台ラインを突破し一時1100円台まで買われる人気となった。時価は約12年ぶりの高値ゾーンに突入している。総合プラントの中堅だが、鉄鋼や化学だけでなくエレクトロニクス分野でも高い技術力を発揮し、セラミック基板、ガラス基板など難切材の高速切断を可能とする超音波カッティング装置を始め、化合物半導体向けのウエット処理装置など、顧客ニーズを捉えた先進的な技術を提供している。ここ、世界的な半導体市況の底入れ期待から、東京市場では主力大型株に続き、中小型の値動きの軽い銘柄に物色資金が波及しており、同社にもその流れが及んでいる。また、同社は通信分野でも5Gなど成長市場への展開を戦略的に推進している。
■テセック <6337> 1,303円 +95 円 (+7.9%) 本日終値
テセック<6337>は急動意。半導体分類装置及び測定装置では世界屈指の実力を持っている。中国や台湾向けなどで実績が高く、米中交渉進展を背景に両国対立の構図が緩むなか、半導体市況底入れの動きが今後加速するとの見方がフォローの風となっている。車載用パワー半導体向けを戦略的に開拓する構えにあり、今後電気自動車(EV)市場の拡大は同社の経営戦略が図に当たる可能性がある。時価総額100億円未満と小型で足が速く、信用買い残も枯れた状態。21年3月期の業績回復を見込んだ買いがにわかに厚みを増してきた。
■サツドラHD <3544> 1,887円 +117 円 (+6.6%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
サツドラホールディングス<3544>が3日ぶりに反発。前週末20日の取引終了後、20年5月期の連結業績予想について、営業利益を3億5000万円から6億円(前期比39.5%増)へ上方修正したことが好感された。不採算店舗の閉店や新規出店予定数の見直しなどを検討していることから、売上高は920億円から891億円(同5.3%増)へ下方修正したものの、閉店及び新規出店の見直しや人件費を含む営業費用全体の抜本的な見直しにより営業利益は予想を上回るとしている。なお、最終利益は不採算店舗の閉店に伴い特別損失が増加することから、1億円の黒字から1億5000万円の赤字(前期2900万円の黒字)へ下方修正した。なお、第2四半期累計(5月16日~11月15日)連結決算は、売上高450億5000万円(前年同期比8.4%増)、営業利益1億3800万円(同40.2%減)、最終損益1億8800万円の赤字(前年同期5100万円の黒字)だった。同時に、コープさっぽろ(札幌市西区)と包括業務提携契約を締結したと発表した。今回の提携では、新たに設置する任意団体「北海道MD機構」のもと、取り扱い品目の商流及び物流や商品開発、決済・ポイントなどの各種サービスなどに共同で取り組むとしている。
■エノモト <6928> 1,423円 +82 円 (+6.1%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
エノモト<6928>が大幅続伸。東京市場では半導体関連の小型株に投資資金が集中しており、そのなかでリードフレームなど半導体用デバイスを手掛ける同社はPER・PBRなど指標面からの割安感が際立ち、急速に株価水準訂正途上にある。コネクター用部品は車載向けのほか、ウェアラブル端末向けで新たな需要を獲得しており、中期的な成長期待も強い。
■冨士ダイス <6167> 771円 +44 円 (+6.1%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
冨士ダイス<6167>が急伸で年初来高値更新。株価はきょうで7日続伸と上値指向が極めて強い。超硬耐摩耗工具・金型の大手で、半導体用金型などを手掛けていることで、業績は半導体市況の動向と連動しやすい。ここ次世代通信規格「5G」の普及を背景に、ロジック半導体に続いてメモリー市況も改善傾向をみせており、同社の収益環境にも追い風が強まっている。株式需給面でも直近ベースで信用買い残が7万株程度しかなく上値が軽い。
■NCホールディングス <6236> 720円 +34 円 (+5.0%) 本日終値
20日、NCホールディングス <6236> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.55%にあたる10万株(金額で6500万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月23日から20年6月22日まで。
■オンコセラピ <4564> 89円 +4 円 (+4.7%) 本日終値
オンコセラピー・サイエンス<4564>が後場プラスに転じた。前引け後に、同社が有するがん治療用ペプチドワクチンに関して、特定のがん種を適応症としたオプション権付の独占的な開発・製造・販売権をノーベルファーマ(NPC、東京中央区)に供与するライセンス契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。これに伴い、OTSは、契約締結に伴う契約一時金、マイルストーン及び上市後のロイヤルティーをNPCから受け取ることになる。なお、同件による20年3月期業績への影響は、判明次第明らかにするとしている。
■DWセラピ研 <4576> 643円 +24 円 (+3.9%) 本日終値
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>が大幅反発。この日の寄り前、同社が開発した眼科手術補助剤「DW-1002」について、サブライセンスアウト先のダッチ・ オフサルミック・リサーチセンター・インターナショナル(DORC)社が、内境界膜剥離を適応症として、FDA(米国食品医薬品局)から承認を取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。なお、同件によるマイルストーンの受け取りはなく、19年12月期業績予想の変更もないとしている。
●ストップ高銘柄
カーチスHD <7602> 380円 +80 円 (+26.7%) ストップ高 本日終値
日本ロジテム <9060> 6,000円 +1,000 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
ソレキア <9867> 5,130円 +700 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値
マクアケ <4479> 5,150円 +700 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
24セブン <7074> 4,060円 -700 円 (-14.7%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース