【注目】話題株ピックアップ【夕刊】（2）：トヨタ、ニトリＨＤ、ストリームＭ

■トヨタ自動車 <7203> 　7,831円　 +53 円 (+0.7％)　　本日終値
　トヨタ自動車<7203>が反発。株価は１３日にマドを開けて買われた後も売り物を吸収、きょうは全体相場がやや軟調に推移するなかも堅調な値運びをみせている。外国為替市場で１ドル＝１０９円台後半まで足もと円安に振れており、これが為替感応度の高い同社株に追い風となっている。同社の２０年３月期通期想定為替レートは１ドル＝１０７円で実勢より２円以上も円高で設定されている。

■ニトリホールディングス <9843> 　17,180円　 -400 円 (-2.3％)　　本日終値
　ニトリホールディングス<9843>が続落。日本経済新聞の１９日付朝刊で「ニトリホールディングスの２０１９年３～１１月期は、連結営業利益が前年同期に比べて８％増の８４０億円前後になったもようだ」と報じられた。消費税増税前の駆け込み需要やコスト低減を追い風に好調な内容だが、材料出尽くし感から利益確定売りが優勢となったようだ。足もとでは１０月の既存店売上高が１３％増と３カ月連続増収となるなど、決算への期待が高まり、株価は年初来高値圏で推移していた。なお、第３四半期の決算発表は２７日を予定している。

■ストリームＭ <4772> 　289円　 +66 円 (+29.6％) 一時ストップ高 　　本日終値
　ストリームメディアコーポレーション<4772>は前日のストップ高に続き、この日も寄り付きから気配を切り上げ、一時ストップ高の３０３円に買われ、年初来高値を更新した。１８日の取引終了後、自社テレビ局「ＫＮＴＶ」において、２月は「Ｈａｐｐｙ　Ｂｉｒｔｈｄａｙ！東方神起特集」として、東方神起メンバーのユンホ氏とチャンミン氏が出演する数々のバラエティーの放送が決定したと発表し、これが買い材料視されたようだ。

■エスエルディー <3223> 　1,694円　 +179 円 (+11.8％)　　本日終値
　エスエルディー<3223>が大幅続伸。同社は１８日取引終了後に、プロサッカーチームの川崎フロンターレが川崎市内に来春オープンする予定の店舗開発支援業務を受託したと発表。同社は、飲食サービスに係る事業活動により蓄積されたノウハウや実績を活用し、アニメやゲーム、音楽アーティストなどのＩＰ（知的財産）コンテンツを活用したコラボレーションイベントの企画運営や、飲食店舗といった「リアルの場」のプロデュースを行っている。

■ミナトホールディングス <6862> 　467円　 +44 円 (+10.4％)　　本日終値
　ミナトホールディングス<6862>が急反発。中段もみ合いから再び上放れる動きをみせている。同社は電子機器メーカーでメモリーモジュールが売上高の約９割を占める。１８日取引終了後、産業用メモリー開発の台湾ＥｍＢｅｓｔｏｒ社と資本・業務提携することを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込む形となった。

■Ｃａｓａ <7196> 　1,422円　 +119 円 (+9.1％)　　本日終値　 東証１部 上昇率4位
　Ｃａｓａ<7196>は急反発。１８日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これを好感した買いが流入した。上限を３０万株（発行済み株数の２．７２％）、または３億円としており、取得期間は１２月２０日から２０年３月１０日まで。株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的としている。

■大和自動車交通 <9082> 　1,230円　 +89 円 (+7.8％)　　本日終値
　大和自動車交通<9082>が高い。同社は１８日、中国・上海のタクシー大手である大衆グループと業務提携したと発表。具体的には、日本ユーザー向けに大和自交のホームページからの事前予約で大衆グループの上海観光チャーターサービスや高級車両チャーターサービス、上海浦東国際空港及び上海虹橋国際空港と上海市内間の送迎サービスなどが利用できるほか、中国ユーザー向けでは大衆グループの予約ダイヤルからの事前予約で大和自交の東京観光タクシーサービス、羽田空港及び成田空港と東京都心間の定額送迎サービスなどを受けることが可能。また、両社は配車アプリの相互利用サービス提携なども検討するとしている。

■スタティアＨ <3393> 　792円　 +55 円 (+7.5％)　　本日終値　 東証１部 上昇率8位
　スターティアホールディングス<3393>が急反発。同社は１８日、子会社のスターティアレイズが定型作業を自動化するＲＰＡ（ロボティック・プロセス・オートメーション）をクラウド上で構築できる新サービスの提供を始めたと発表。これが材料視されたようだ。このサービスは、ＢｉｚｔｅＸ（東京都新宿区）が開発・提供するクラウドＲＰＡ「ＢｉｚｔｅＸ　ｃｏｂｉｔ（ビズテックス　コビット）」。外出先でも操作が可能なため、特にテレワーク（在宅勤務）を採用している企業での利用を見込んでいる。

■カヤック <3904> 　610円　 +38 円 (+6.6％)　　本日終値
　カヤック<3904>が大幅反発。１９日、集英社と協働し、誰でも簡単にジャンプ風のキャラが作れるＷＥＢサービス「ジャンプメーカー」を企画制作したと発表しており、これを好材料視する買いが入った。「ジャンプメーカー」はユーザーがブラウザ上で好きなパーツや背景を組み合わせて、オリジナルキャラクターを作ることができるスマートフォン専用のコンテンツ。第一弾は、２０日に「僕のヒーローアカデミア　ＴＨＥ　ＭＯＶＩＥ　ヒーローズ：ライジング」が公開されることを記念して、「僕のヒーローアカデミアメーカー（ヒロアカメーカー）」を本日リリースする。２０年中には、別のジャンプ人気作品を題材にしたメーカーが登場する予定としている。

■トレイダーズ <8704> 　103円　 +6 円 (+6.2％)　　本日終値
　トレイダーズホールディングス<8704>が商いを膨らませ急動意。同社は傘下の証券会社を通じてＦＸ取引を主軸に展開、２０年３月期は営業利益段階で前期比７割増の１８億１０００万円と大幅な伸びを見込む。株価は今月１２日に１２１円で戻り高値形成後、調整を強いられていた。ここ、外資系証券経由で空売りが積み上がっていたが、目先底入れ反転でショートカバーにより浮揚力が働いている。東証が１８日付で同社株の日々公表銘柄指定を解除しており、これが投資資金の再攻勢を呼ぶ形となった。

株探ニュース