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【市況】18日の米国市場ダイジェスト:NYダウ27ドル安、米下院がトランプ大統領弾劾決議採決へ

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ27ドル安、米下院がトランプ大統領弾劾決議採決へ

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は27.88ドル安の28239.28、ナスダックは4.38ポイント高の8827.73で取引を終了した。米中合意を受けた投資家心理の改善が続くものの、米下院がトランプ大統領の弾劾訴追決議案の採決結果を見極めたいとの思惑から、小幅な値動きとなった。ただし下院で可決されても、共和党が多数を占める上院を通過する可能性は極めて低く、影響は限定的との見方が多い。セクター別では、自動車・自動車部品や不動産が上昇する一方で食品・生活必需品小売や運輸が下落した。

運輸・宅配のフェデックス(FDX)は、業績見通しが予想を下振れたほか、先日アマゾンがマーケットプレイス出品者にフェデックスの利用取りやめを通告したことが伝わり大幅下落。一方で、運動靴メーカーのスケッチャーズUSA(SKX)は、ドイツ銀行が新規に投資を開始し上昇。製薬のイーライ・リリー(LLY)は、モルガンスタンレーが投資判断を引き上げ堅調推移。食品のゼネラルミルズ(GIS)は、決算内容が予想を上振れ買われた。電気自動車のテスラ(TSLA)は中国で製造を計画しているモデル3の価格を20%程度引き下げることを検討していることが報じられ上昇した。

大手行のJPモルガン(JPM)は、中国で証券・先物事業のライセンスを取得した。40兆ドル規模の金融市場の開放を進める同国で、ブローカー業務や引き受け業務、投資顧問業務を行うことが可能となる。

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■NY為替:

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円63銭まで上昇後、109円49銭まで反落して109円58銭で引けた。米国の景気見通し改善で債券利回り上昇に伴うドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは、1.1111ドルまで下落後、1.1134ドルまで反発して1.1114ドルで引けた。合意ない英国の欧州連合(EU)離脱を警戒するユーロ売りが続いた。ユーロ・円は、121円96銭から121円74銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3060ドルまで下落後、1.3090ドルまで上昇した。合意ない英国の欧州連合(EU)離脱懸念がくすぶりポンド売りが継続したが、消費者物価指数の上昇を受けたポンド買いに下値も支えらた。ドル・スイスは、0.9821フランから0.9798フランまで下落した。


■NY原油:小幅反落で60.93ドル、米週次統計で原油在庫が予想ほど減らず

NY原油先物1月限は小幅反落(NYMEX原油1月限終値:60.93↓0.01)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比-0.01ドルの60.93ドルで通常取引を終えた。

米国の週次統計で、原油在庫が前週の増加から減少に転じたため一時上昇したものの、予想ほど減少しなかったため買いが続かず小幅下落で引けた。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 35.11ドル +0.07ドル(+0.20%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.66ドル -0.24ドル(-0.47%)
ゴールドマン・サックス(GS)230.45ドル -0.70ドル(-0.30%)
インテル(INTC) 57.17ドル -0.13ドル(-0.23%)
アップル(AAPL) 279.74ドル -0.67ドル(-0.24%)
アルファベット(GOOG) 1352.62ドル -2.50ドル(-0.18%)
フェイスブック(FB) 202.50ドル +4.11ドル(+2.07%)
キャタピラー(CAT) 147.12ドル +0.75ドル(+0.51%)
アルコア(AA) 20.95ドル +0.24ドル(+1.16%)
ウォルマート(WMT) 119.86ドル -1.42ドル(-1.17%)
スプリント(S) 5.25ドル +0.05ドル(+0.96%)

《SF》

 提供:フィスコ

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