【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アンジェス、大塚家具、シャノン
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アンジェス<4563>は3日続落。12日の取引終了後、イスラエルを拠点とする米国のバイオ企業エメンド・バイオセラピューティクス社へ追加出資し、持ち分法適用関連会社化すると発表したが、これに対する市場の反応は限定的のようだ。今回の追加出資は、安全性が高く標的選定の自由度が高いゲノム編集技術を持つエメンド社とより緊密な関係を築くことで、エメンド社が現在開発中のいくつかの対象疾患についても、導入を検討することを目的としているという。アンジェスではこれにより、HGF遺伝子治療薬、核酸医薬、DNAワクチンに続く第4の柱として、ゲノム編集による医薬品の開発が開発パイプラインのさらなる拡充を可能にすると期待しているという。出資額は5000万ドルで、持ち株比率は約32%となる予定。なお、19年12月期業績への影響は軽微としている。
■大塚家具 <8186> 292円 +80 円 (+37.7%) ストップ高 本日終値
大塚家具<8186>がストップ高。12日の取引終了後、ヤマダ電機<9831>との資本提携を正式に発表したことが好感された。ヤマダ電機を割当先とする第三者割当増資により3000万株の新株発行し、約43億7400万円を調達するほか、新株予約権9万個を割り当て約21億9000万円を調達する。調達した約64億円は運転資金や設備投資、Web・IT関連投資、ブランディング投資などに当てる方針だ。なお、普通株と新株予約権の行使により取得する普通株を全て取得した場合、ヤマダ電の議決権所有割合は58.23%となり、大塚家具はヤマダ電の子会社となる。
■シャノン <3976> 2,075円 +400 円 (+23.9%) ストップ高 本日終値
シャノン <3976> [東証M]がストップ高。12日大引け後に発表した19年10月期の連結経常損益は2600万円の黒字(前の期は3000万円の赤字)に浮上し、従来予想の900万円の黒字を上回って着地。続く20年10月期の同利益は前期比76.9%増の4600万円に拡大し、4期ぶりに最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は主力のマーケティングオートメーションサービスのサブスクリプション売上が想定を上回ったうえ、業務効率化による人件費の抑制も上振れに貢献した。今期はマーケティング支援のサブスクリプションやイベント支援が伸びる。
■Fインタ <7050> 2,860円 +500 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値
フロンティアインターナショナル <7050> [東証M]がストップ高。12日大引け後に発表した20年4月期上期(5-10月)の連結経常利益が前年同期比26.9%増の6.8億円に伸び、従来予想の5.4億円を上回って着地したことが買い材料視された。来年開催の東京五輪に関連したイベントや嗜好品のプロモーションなどの新規案件が寄与し、10.8%の大幅増収を達成した。通期計画の11.4億円に対する進捗率は59.8%に達し、さらに前年同期の48.5%も上回った。
■DWセラピ研 <4576> 511円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576> [JQG]がストップ高。12日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の2000万円→1億円に5.0倍上方修正し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。業績修正とあわせて、ロート製薬 <4527> と眼科用治療剤「DW-1001」のライセンス契約を締結したと発表。契約一時金に加え、開発に応じたマイルストーン、販売高に応じたロイヤリティを受領する予定としている。ロートから受け取る契約一時金の計上や、好調なロイヤリティ収入などを踏まえ、業績上方修正に踏み切った。
■日本PCサービス <6025> 1,535円 +140 円 (+10.0%) 本日終値
12日に発表した「中計、24年8月期に営業益7億円目標」が買い材料。
中期経営計画を策定。24年8月期に営業利益7億円(19年8月期実績は6200万円)を目指す。
■メドレックス <4586> 316円 +6 円 (+1.9%) 本日終値
メドレックス<4586>が反発。12日の取引終了後、帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」(リドカインテープ剤)について、皮膚刺激性試験で連続貼付時の皮膚安全性を確認することができたと発表しており、これが好感された。今回行われた皮膚刺激性試験は、米国食品医薬局(FDA)から要求されている新薬承認申請までに必要な臨床試験の一つ。この結果により、MRX-5LBTは先行指標品に比べて「皮膚刺激性が少ない」「貼付力に優れた」製品として市場浸透することが期待できるとしている。
■オンコリス <4588> 1,964円 +37 円 (+1.9%) 本日終値
オンコリスバイオファーマ<4588>が大幅続伸。12日の取引終了後、中外製薬<4519>にライセンスアウトしたがんのウイルス療法「テロメライシン(OBP-301)」に関して、中外薬から現在進行中の臨床試験で事前に設定した基準を満たし、マイルストーンを達成したとの通知を受けたと発表しており、これが好感された。これにより、オンコリスは中外薬から、第1回マイルストーンとして5億円を受け取ることになり、業績上振れが期待されている。なお、両社は引き続き協力して開発を実施するとしている。
■石原ケミカル <4462> 1,949円 +28 円 (+1.5%) 本日終値
12日、石原ケミカル <4462> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.59%にあたる13万株(金額で2億4973万円)を上限に、12月13日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■アイ・オー・データ機器 <6916> 1,083円 +13 円 (+1.2%) 本日終値
アイ・オー・データ機器<6916>が3日ぶりに反発。菱洋エレクトロ<8068>が12日の取引終了後、九州電力<9508>が福岡市内の小学生を対象に10月に開始したIoT技術を活用した見守りサービス「Qottaby(キューオッタバイ)」に、菱洋エレクとアイオデータが共同開発したゲートウェイが採用されたと発表しており、これが好感された。「Qottaby」は“地域で見守る”をコンセプトとしたIoTを活用した新しい見守りサービス基盤。学校や店、電柱などに設置した基本の見守り環境(固定見守りスポット)に加えて、地域住民が専用アプリをインストールすることで動く見守りスポット(見守り人)として、見守り端末を携帯した子どもや高齢者とすれ違った際に位置情報を記録し、スマートフォンやパソコンから確認できるという。サービス基盤はotta(福岡市中央区)が開発し、固定見守りスポットを実現するゲートウェイの開発に菱洋エレクとアイオデータが共同で携わったとしている。
●ストップ高銘柄
大谷工業 <5939> 13,050円 +3,000 円 (+29.9%) ストップ高 本日終値
セーラー広告 <2156> 382円 +80 円 (+26.5%) ストップ高 本日終値
センコン物流 <9051> 914円 +150 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース