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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ニューフレア、三桜工、東エレク

ニューフレア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニューフレア <6256>  13,330円  +1,400 円 (+11.7%)  本日終値
 ニューフレアテクノロジー<6256>は急反発。この日の寄り前、HOYA<7741>が同社の完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表しており、TOB価格1万2900円にサヤ寄せする格好となった。HOYAによるTOBは、EUVリソグラフィー領域におけるシナジーの発現や共通の顧客に対する製品ロードマップへの対応力及び関係強化、HOYAグループのリソースを活用することによるマルチビームマスク描画装置を含む成長分野の開発加速などを目的としたもの。買付予定数は1145万1100株(下限763万4000株、上限設定なし)で、20年4月の買い付け開始を目指すという。なお、同社に対しては11月13日、東芝<6502>子会社の東芝デバイス&ストレージが1株1万1900円でTOBすると発表。

■三櫻工業 <6584>  1,378円  +126 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 三櫻工業<6584>が急反発。NHKで15日夜放送予定の「サイエンスZERO」で「ノーベル賞のさらに先へ!全固体電池の挑戦」として全固体電池が取り上げられる予定となっており、全固体電池の開発を手掛ける米ソリッドパワー社に出資し、関連銘柄のなかでも値動きの軽い同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■東京エレクトロン <8035>  24,895円  +1,380 円 (+5.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が2営業日連続で1000円を超える上昇をみせたほか、アドバンテスト<6857>が4連騰、SUMCO<3436>も3連騰となるなど半導体関連株への買いが加速している。15日に対中制裁関税第4弾の全面発動を前に米中協議の行方が注目されていたが、前日に両国が第1段階の合意に達したと報じられ、米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が買われた。そのなか、世界景気減速への懸念後退で半導体関連銘柄が買われており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.7%高と大幅高となった。東京市場でも改めて半導体関連株に対する見直しムードが強まっている。

■安川電機 <6506>  4,310円  +220 円 (+5.4%)  本日終値
 安川電機<6506>、ファナック<6954>、SMC<6273>など設備投資関連株が揃って上値を指向している。15日に対中制裁関税第4弾の全面発動期限を迎えるなか、米中貿易交渉の行方に注目が集まっていたが、前日にブルームバーグ通信などが、米中両国が貿易協議の第1段階で原則合意に達したと報道しており、市場マインドを急改善させた。これを受け、前日の米国株市場ではキャタピラーなど中国向け売上比率の高い銘柄が買われており、この流れが東京市場にも波及、中国関連に位置付けられる機械セクターに投資資金を誘導している。

■マクアケ <4479>  3,630円  +150 円 (+4.3%)  本日終値
 マクアケ<4479>が大幅続伸。同社は11日に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄。公開価格1550円を74.8%上回る2710円で初値をつけ、翌12日はストップ高。上場3日目となるこの日も大幅高となった。同社は、インターネット上で資金を募るクラウドファンディングの初の上場企業として高い関心を集めている。20年9月期の純利益は前期比3.7倍の3億3000万円が予想されており、業績面の成長期待も高い。サッカー元日本代表の本田圭佑氏のファンド「KSK ANGEL FUND」が第2位の大株主となっているほか、歌舞伎俳優の堀越寶世さん(市川海老蔵さん)も大株主であることなども話題を集めている。

■淀川製鋼所 <5451>  2,119円  +79 円 (+3.9%)  本日終値
 淀川製鋼所<5451>は3日ぶりに反発。同社は物置や車庫、建材に強みを持つカラー鋼板などを手掛ける。きょうの後場には、エクステリア商品に関する76億円の設備投資を行うことを発表した。今後の生産と物流体制の一新を図るとしており、これが好感されたようだ。指標面もPBRが0.4倍台と割高感がない。なお、本件の実施に伴う20年3月期業績への影響はない。

■三菱UFJ <8306>  595.7円  +15.6 円 (+2.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高い。前日のニューヨーク市場で米中協議の合意への期待が高まり、NYダウは大幅高となった。これを受け、安全資産とされる債券は売りが優勢となり、米10年債利回りは前日比0.10%高(価格は下落)の1.89%に上昇。長期金利の上昇に伴う利ザヤ拡大期待からJPモルガン・チェースなど米大手銀行株が値を上げた。この流れが東京市場にも波及しメガバンク株が買われた。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,190円  +80 円 (+2.6%)  本日終値
 エイチ・アイ・エス<9603>が続伸。12日の取引終了後に発表した19年10月期連結決算は、売上高8085億1000万円(前の期比11.0%増)、営業利益175億4000万円(同3.0%減)と増収減益となったものの、従来予想の営業利益160億円を上回って着地したことに加えて、20年10月期は売上高9000億円(前期比11.3%増)、営業利益193億円(同10.0%増)と2ケタ営業増益を見込んでいることが好感された。前期は、Red Labelの連結子会社化や海外旅行が好調に推移したことが牽引したほか、電力小売り事業が伸長したことが寄与した。今期は、増税の影響やオリンピック開催による夏の旅行需要の落ち込みなどが懸念されるものの、羽田増便に伴う仕入れ強化やRed Labelの通年寄与などが旅行事業を牽引するほか、ハウステンボスグループで新施設・イベント展開・クルーズ船入港増による入場者数の回復や業績改善を図る計画としている。

■東京ドーム <9681>  1,039円  +23 円 (+2.3%)  本日終値
 東京ドーム<9681>はしっかり。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算が、売上高691億3600万円(前年同期比8.6%増)、営業利益102億2700万円(同9.2%増)、純利益71億8500万円(同18.4%増)と増収増益だったことが好感された。東京ドームで読売巨人軍のリーグ優勝によりクライマックスシリーズ及び日本シリーズが合わせて6試合開催されたことや、コンサートイベント関連商品の販売が好調だったことが牽引役となった。また、今年3月に複合型リゾート「ATAMI BAY RESORT KORAKUEN」を開業したことも寄与した。なお、20年1月期通期業績予想は、売上高902億円(前期比3.6%増)、営業利益122億円(同6.3%増)、純利益71億円(同2.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■ブレインパッド <3655>  5,450円  +110 円 (+2.1%)  本日終値
 ブレインパッド<3655>が5日ぶりに反発。同社はきょう、山口フィナンシャルグループ<8418>傘下の3銀行(山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行)の顧客情報などを一元的に収集・活用する統合データベースを、日本マイクロソフトとともに「Microsoft Azure(マイクロソフト アジュール)」上に構築したと発表。全体相場が好地合いとなっていることもあり、買いが優勢となっている。なお、複数の銀行のデータを統合し、パブリッククラウドのPaaS(Platform as a Service の略で、アプリケーションソフトが稼動するためのハードウェアやOSなどのプラットフォームを、インターネット上のサービスとして提供する形態のこと)を使ったデータ活用基盤の構築は、地方銀行では国内初の取り組みになるという。

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