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【市況】東京株式(大引け)=20円安、重要イベント控え利食い優勢も底堅さ発揮

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場は売り優勢の展開で日経平均は反落となったが、下値では押し目買いが厚く、前日終値を小幅に下回る狭いゾーンでのもみ合い展開が続いた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比20円51銭安の2万3410円19銭と4日ぶり反落。東証1部の売買高概算は10億4711万株、売買代金概算は1兆9042億7000万円。値上がり銘柄数は989、値下がり銘柄数は1035、変わらずは133銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が下落したことを受け利益確定の売りに押される展開となった。11日のFOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑から買いが手控えられた。12日にはECB理事会やブレグジットの行方を左右する英国総選挙などが気にされているほか、対中制裁関税第4弾の全面発動が来週15日に期限を迎えることで、これも警戒されている。ただ、下値では押し目買い意欲旺盛で下げ幅は限定的、日経平均は小幅ながらプラス圏に浮上する場面もあった。外国為替市場では1ドル=108円台後半で動きが乏しく、アジア株も高安まちまちで、全体相場に与える影響は軽微だった。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗した。売買代金は3日連続で2兆円を下回った。

 個別では、任天堂<7974>が群を抜く売買代金をこなし連日で1000円を超える上昇、ソニー<6758>も堅調。太陽誘電<6976>が買い優勢、武田薬品工業<4502>、第一三共<4568>も上昇した。エクセル<7591>がストップ高に買われ、学情<2301>、いであ<9768>も値を飛ばした。昭和電線ホールディングス<5805>、テレビ朝日ホールディングス<9409>なども物色人気。千趣会<8165>も大きく上昇した。

 半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、キーエンス<6861>、東京エレクトロン<8035>も冴えない。日本電産<6594>が売りに押され、エーザイ<4523>も安い。東京電力ホールディングス<9501>はじめ電力株も総じて下落した。トクヤマ<4043>が下落、ヤマトホールディングス<9064>、アイスタイル<3660>、サイバーエージェント<4751>なども下値を探った。

出所:MINKABU PRESS

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